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割引券の使い方

もしあなたが飲食店の社長であれば、

どちらの販売促進を行うでしょうか?

A社長

飲食してくださったお客様先着1000名に100円の割引券をプレゼント

B社長

飲食してくださったお客様50人に1人5,000円の割引券を20名にプレゼント

どちらもコストは10万円です!

同じ予算を使うならどちらが効果的でしょうか?

考えてみてください!!

A社長


単価が低い店ならリピートする可能性大
リピートしてくれた分だけ次回来店で粗利が出る

B社長


話題にもなるし集客力がある
より多くの人にチャンスがあるので顧客リストが作れる

どうでしょうか?

A社長

簡単に言えばネタバレしている割引ということですね。
人はリスクを取りたくないので、確実性があるものを好んで購入します。
鬼滅の刃があれだけの興業収入を上げているの面白くありませんか?
単行本も出てるわけだし、もうネタバレしている状態なのに、
何故人は映画館に行くのでしょうか?
それは面白いと思ってるもの(聴いているもの)を確かめたい!
という心理ですよね。
昔は知らないものに価値はありましたが、現在は知っているもの方が価値が高まっています。
ネットで何かを購入する際、
レビューで事細かに書いてあるものを信用しませんか?
どこか食べに行こうとした際、
評価が高いところに行きませんか?
このようにネタバレしているものに価値を感じてしまうのです。

B社長

こちらは逆の理論です。
現在正月なので店頭に福袋が並びます。
福袋と言えば、本来、中身の見えないものです。
中身の見えないものを買うことは、非合理的です。
もしかすると欲しいと思っていないもの、もしくは役に立たないものが入っている可能性があります。
それでも人は、福袋を買います。
人はなぜ、福袋を買うのでしょうか?
たとえば、店員と仲が良いという理由で、他店より値段が高くても、
その店員がいるお店で買い物をする人がいます。
衝動買いやその場の雰囲気で、不必要と分かっていても消費してしまう人もいます。
福袋は、非合理的で生産性のない買い物です。
しかし、その消費の先には、楽しみやワクワク感、喜びや嬉しさなどがあるのです。だから人は、非合理的な消費でも好んでするのではないでしょうか。そんな消費をあなたもしたことがあるはずです。

人はなぜ、福袋を買うのか。
それは、年に一度にしか売られることのない福袋を通じて、
ワクワク感や喜びを買っているのです。
人は、福袋そのものを買っているのではありません。福袋を買うことで得られる気持ちや気分を買っているのです。

当然、程度は違うものの、非合理的な消費を極力避ける人もいます。そんな人の為に、最近では“中身の見える福袋”が売られるようになりました。これは、福袋と言う名のただのお得セットです。この売り方は、お客様に合理的に消費をする喜びを与えられても、非合理的に消費をする喜びは与えられません。合理的に買い物をする喜びと、非合理的に買い物をする喜びは、同じ“喜び”でも、別物です。どちらが良い悪いではありません。
合理的に消費をした喜び、非合理的に消費をした喜び、
どちらも、人が得たい喜びなのです。

人は合理的に買い物をしたがる一方で、非合理的な買い物も楽しむ、
そんな不思議な生き物です。
合理的であれ、非合理的であれ、人は消費を通じて
〝喜び“を買っているのです。

当たるかもしれない!
と応募をした際の喜びを来店に結びつけようとしているわけです。

まとめ

環境に応じて正直どちらが良いかはわかりません。
ですが、人はネタバレしていても、非合理性があっても、
どちらも喜びを買っているという認識を持つことが大事です。

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