見出し画像

LGBTQ勉強会に参加したい、インプロをやる上で今の自分が思うこと

インプロに関わる人向けのLGBTQ勉強会を開催します

インプロ(即興芝居)を 通して出会っただいらが企画した今月末に行われる勉強会。 自分が知る限り、こういった対象者への勉強会は初めてで、 絶対参加する!という思いで先日申し込みをした。

勉強会の詳細は下記のだいらのnoteにて。

 
実は自発的にこういった企画に参加するのは初めてだ。学生の時、必修の一つであった特別講義で初めてLGBTQについて学んだ。講師が実際に経験してきた話、女子校出身の彼(現在はパパ)が当時から制服のスカートが嫌でたまらなかったこと、トランスジェンダー男性だが日本の法律上は男性として認められず入国審査で苦労したことなど。
初めて知ることばかりで、この講義をきっかけにこれからはウェルカミングアウト(カミングアウトがウェルカムだと表明していくこと) をしようと考えるようになった。ただ私はその時、身近にLGBTQ当事者はいないと思っていたし、恥ずかしいことにどこか実感は湧かない話、という感覚はあったように思う。

今回の勉強会への参加を考える前にもSNSなどでLGBTQに関するイベントを見かけた時、興味を持ってはいた。 ただ、スケジュールが合わない以外の他にも、なかなか参加に踏み出せない理由を考えてしまう自分もいた。私はLGBTQ当事者ではないので、 勝手に自分は対象者ではないような気がしてしまったということ(そんなこと絶対ない、というかむしろだからこそ知る必要があるのだが)。 同時に知識不足で未知の場所には行きづらいと感じていたこと。 多分行かない理由を考えだしたらキリがなくて、 勉強不足だということを負い目に感じていた部分も大きい。 ただ、今回は友人(芝居仲間)が主催者で行きやすかったということ、 それから、「インプロに関わる人向け」という対象者がはっきりしていて自分が参加しやすい形式だったことから、迷いなく参加したいと思った。 とてつもなくありがたい機会。

この間、ちょうど友人たちとの自主稽古の際に、公の場で行う表現で誰かを傷つけてしまう可能性等について話し合ったばかりでもあった。そこで私が共有した内容について少し触れたい。

結構前の話だけれど、即興芝居の稽古でコメディタッチに男性同士の恋愛を描く物語をやったことがある。私はノリで彼らの恋模様をはしゃぎながら眺める、いわゆる腐女子役だった。場は笑いに包まれていたし、私自身役として絵になる2人の恋路をワクワクして見つめる感情に嘘はなかったけれど、プレイヤーとしての自分はものすごく不安も感じていた。もしこれが本番でゲイの友達が見に来ていたら?不快に思われるかもしれない、怖かった。

もちろん、人によると思う。当たり前だけど、ゲイだからといって特に気にしないよ、という人もいるかもしれないし、反対にいわゆるBLのようなエンタメにされるのは嫌だという人もいるかもしれないわけで。この話をシェアした時、ただもしこれが異性との恋愛だったらコメディもいくらでもあるし気にしないよね、というような発言もありハッとした。気にしすぎることも、過敏に考えるという点では差別になりうるのではないだろうか? 直接アンケートをとったりしたわけではないからわからない。
でもこのnoteを書いている今だって、何か他者を不快にする表現を無意識に使っていないか、めちゃくちゃ気にしながら書いてしまう自分がいる。

正直、まだ自分の中で答えはでていなくて。(実はそもそもインプロの恋愛の場面自体に私はやや苦手意識がある。演じる際にメインの2人が異性の場合、すぐに恋愛に発展し結ばれるというような物語に自分の感情がついていかないことが多いのだ)

知りたいと思う。色んなセクシュアリティ、価値観、体験、環境など全てを自分がその立場ではない限り、完全に感覚的な理解などはできない。でもだからこそ、まず少しずつでも勉強することにより様々な立場になって、考える手がかりー知識をちゃんと自ら取り入れていきたい。
わからないことって時に恐怖を生む。私は臆病に、なるべく安全に誰かが傷つく可能性が低い無難な表現に逃げたくなったり、みんな楽しそうだから大丈夫だろうと深く考えることから目を背けたくなったりする時もある。それって自分の理想の表現から遠いから、悔しい、変わりたい。変えていきたい、私自身を。

インプロは当たり前だけど誰かを傷つけたりしたくてやってるわけじゃない。でも、無知というと乱暴な言葉選びにはなるけど、知識不足だったりすることにより配慮が及ばず、何かをカミングアウトできなかったりひっそり傷ついている人がいることに気づかないまま舞台が進んでいくことは十分にあり得る。心に留めなきゃならん、て近年、身近な人の話を聞いたり、引っかかりのある場面に出会うことでより思うようになった。

大切な人が、観に来てくださったお客さんが、それは嫌だよ、て言えないままで、じつは表現によって苦しい思いをしているとしたら嫌だから。
一人で勉強て昔から苦手なので、勉強会があること、心強いです。一緒に学べる場で、より多くの場所で表現をしたいて考えている自身とも向き合いながら、誠実に学んでいきたい。

簡潔に思うことなどがまとまらず長文になってしまいましたが、最後まで読んでくださった方、ありがとうございました…!


サポートいただけると、大変今後の創作の励みになります。私がはちゃめちゃ泣きそうなほど喜びます。いただいたお金は表現活動費(ポエム朗読イベント参加費だったり、舞台を企画する際の制作費用だったり)や生きるための力(カフェでまったり執筆する)にしますので、何卒。