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95才人生初の写真の個展

3日からWally Higgins写真展が丸ノ内にある
外国人記者クラブで開催される。
正確には誕生日までまだ2ヶ月半あるから、現在は御年94才だけれど、
でもまぁ、94にしても95にしても、
この年で、人生初の写真の個展を開くことになったっていうのは、
結構すごいことだよな、と思う。

そして、多少とは言え、黒子として手伝って、
開催にこぎ着けたのはさすがに感無量。

ウォーリー自身につてはここにいろいろ書いたので、
お読みいただけると嬉しい。

今回の個展は、外国人記者クラブのお声がけがあって
実現したものではあるけれど、
かといってもただでできるわけでもなく、
写真を大きく引き延ばすにしたって
お金はかかるわけで……。

それをプロの写真家さんが、半分ボランティアで引き受けてくださったり、
プロジェクトのコーディネーターのMさんが、資金集めの名案を出して
くださったり、Wallyと私が出切りしているTokyo Union Churchの
メンバーがそれに賛同して資金集めをしてくれたり……。

最初に話が来た時は、一体それが実現可能なものなのか、
いくらお金をどう集めれば実現できるのか、
といったことの見当さえつかなかった。
しかも、まわりに気を使うWallyのこと、お金がかかって人様に
迷惑をかけるようなことはやりたがらない……。

費用対効果から言ったら、やる意味はない。
持ち出してまでやるべきことなのか。
そう言われたこともあった。


なかなかWallyからのGoが出ず、
断るならもうギリギリというところまできて、
Wallyに意向を確認にいった。
やっぱり断る?
という私に、Wallyは黙り込む。

本当はやりたいのだ。人生初の写真展だもの。
でも、実際には自分は動くことができない。
コロナもあるし、そうでなくても、ウォーカーがないと移動は厳しい。
費用やまわりへの迷惑をかけると、二つ返事はできない。
彼はそう思っていただろう。
逡巡する彼の脇で、私もどうしたらいいかわからなかった。

本当はやりたい?
そういうと、
しばらく考えたあとで、
「やりたいと言わせてほしい」
とWally。

よっしゃ。じゃぁ、やりましょう。
95才人生初の写真展。
腹をくくって動き出すことにした。

そこからは、もう、資金集めと人集め。
ママがまた余計なボランティアに首を突っ込み始めた
と見て取った娘が、資金集めに協力してくれて
写真好きのお友だちに展示のお手伝いも頼んでくれた。

Wallyの写真を管理している名古屋レールアーカイブスのみなさんも
広報に協力してくださり、
読売新聞がカバーもしてくれた。

いざ、やるとなったら、小さかった玉は
坂を下るうちにどんどん勢いがつき、大きくなり、
いろいろな人を巻き込んで、ふくらんでいった。
そして、今、ようやっと開催の間際、ゴールのあたりまでやってきた。

あとは、刷り上がった写真を展示して、
説明を貼り付けるだけ。
いよいよ、オープニング。

写真は同じくボランティアで友人が作ってくれたチラシから。


得意技は家事の手抜きと手抜きのためのへりくつ。重曹や酢を使った掃除やエコな生活術のブログやコラムを書いたり、翻訳をしたりの日々です。近刊は長年愛用している椿油の本「椿油のすごい力」(PHP)、「家事のしすぎが日本を滅ぼす」(光文社新書)