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【エッセイ】極貧試考 #1

【御注意】
 筆者は創作活動においてプロットを建てたり下書きをしたりという事をしない謂わば「即興的創作」を軸にしており、文体人称主義主張等、その時の気分や知見によってコロコロ変わります。
 と、このように書き出しだからと丁寧な書き方をしておりますがまた翌日に書き始めるともうまったく気分が変わってそれは、それは雑でテキトーな文体になったりもするし、そうでもない場合もあったりなかったりなので、基本的に最大の主題となる部分に関してはそれに沿った創作を心がけてはいますが、それでもおそらくは脱線に次ぐ脱線を繰り返し時には何を書いているのかわからなくなってしまってオチもないまま投稿することも有ると思われます。
 案外まともに書けるかもしないけれど、それは自分的に納得の行く形でこの創作物が完成した時までわかりませんしまた、記事内に登場する情報等についても自分が軽薄に見聞きしたことや行動したことを元に書き散らすだけであり、殆どの場合には情報源の裏を取るというような面倒臭く辛気臭く(筆者自身が)面白くない作業に関してはやりませんので、データに信憑性はありません。私は無責任です。
 ただし、記載するエクササイズ等に関してはとりあえず筆者自身が実践していることであるので少なくとも「俺的には」あり、とか、なしとかいう意味で真実です。
 私、万人に当てはまるようなメソッドなんてものを吹聴する手合は信用しないタイプの人間ですのであくまで個人主義、個人が良ければそれで良いという我儘感覚で長大なる連載エッセイを書いてみたいと思っております。まぁ気が向いた時にね。忘れちゃうかもしれないし飽きるかもしれないし。
 途中で投げ出すかもしれないし。

 ただひとつだけ断言しておきましょう。

”私は「極貧」を推奨しない”

【詩】「極貧」

字面の酷さ
発音しようものなら舌先が麻痺する痙攣性発作の如き不快な響き
イメージとしては将軍クラスのネガティヴ・ワードである
気持ちが暗くなる
ああ

 私は本職が詩人なので上記のような直截な表現は好きじゃないのだけども、極貧をテーマに詩作せよと命じられてその瞬間のパッションで詠むとすればもうこれしか浮かばない。
 これは詩というよりも愚痴である。対して。

「清貧」

くぁくぁと啼く 南国の鳥骨に

禱れただ
ただ
土中の膝 埋没して脛の痕跡
皮は剥がれ川は流れ
睡ってなお蝿は無く
骸にも芳香

 重ねて言うが私は本職が詩人なので上記のように放り捨てたような表現は好きなのだけれども、清貧をテーマに詩作せよと命じられてその瞬間のパッションで詠むともうこれしか浮かばない。
 ただ、放り捨てたにしてはちょっと写実的かつ陰惨でやはりパッとしない。

 一見して反語と思われるこのふたつの言葉では有るしやっぱ、全然イメージが違うのは事実。しかし共通する暗味、この暗味はどこから来るのか?そりゃもうわかり切っている。どちらにも共通する点、それは貧である。
 陰気。

 要するにだ、極まろうが清らかであろうが、所詮「貧」は「貧」である。

これは前置きだ

 随分と長い前置きだ。
 しかし、まだまだ前置きが続く。

 前置きが続くあまり自分でも忘れちゃう可能性があるので確認の為に書いておくと。

 このエッセイの主題はタイトルに有る通り「極貧試考」である。

(to be continued...)

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