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7年間で手にした揺るぎない自信と達成感

私は臨機応変な対応が苦手だ。
新しい人の中で協力を要するモノゴトの
初期には物凄く不安が大きい。

自分なりのルーティン確立前に
他者の行動を取り込む余力がないのだ。

それは、誰しもそうだと思う。
だけど、私はそこでパニック状態になる。
そんな自分のことを認識できてなかった。

それが、私が新卒で十円ハゲを作るまで
ストレスを抱えてしまった大きな要因だった…
今は、そう思う。

みんな『慣れるまでは大変なもの』と、 言う。
もちろんそうなのだ。
だけど、それにも人によって度合いがあり、
その要因だって人それぞれなのだ。

だから、簡単に『みんな慣れるまでが…』と
一括りにしてしまうのは良くはない。

『慣れるまで』にどんな時間を過ごすのか…。
パニック状態というのは、『慣れるまで』の
大切な時間を奪ってしまい兼ねない。
これで正しいのか…
私だけ間違ってないか…
今こんなことしていて良いのか…
違う動きをしている気がする…
そういう焦燥感は、自分の丁寧な時間を奪う。
もし普通のことも疎かになる人がいたら、
手を貸してあげてほしい。

私は新卒の頃、とても焦っていた。
いいのか…悪いのか…
正しいのか…誤りなのか…
周りなど微塵も見る余裕はなく、
ひたすら自分のことを考えて、
自分の指定された業務を粉して、
頭も身体も心もキョロキョロしていた。

いつも『やらなきゃ』に支配され、
バタバタと動き回り、無駄なことも一杯した。
その割にやるべきことを終えた達成感も
やりたい仕事をしている充実・充足感も
全く得られなかった。

それは、私がそれまで『自分で経験する』を
してこなかったせいだった。
私の『チャレンジ』を奪っていたのは
私の両親で、そのツケを払うのは私。
それが私の親が子供に与えてきた『毒』だ。

そんなことを私がようやく認識したのは、
30代になってからのこと。
子供が3人産まれてからのこと。

『親子問題』ということに向き合い、
本当にたくさんのことを1から教えてもらった。

親に教わるべきこと
親から受けてきた愛と毒のこと
親が出来ることと出来ないこと
親と自分の違いを知ること
親の大好きなところ・大嫌いなところ
家族を愛するということ

そんなことを教わってきた。
その時間は7年近くにも及び、
時に『虚無感』に襲われることもあった。

だけど今、私は間違いなく達成感を得ている。

なぜなら、
私は私を知ることができたからだ。

どこに行っても、何をしてても、
同じように不安やパニックはやってくる。
だけど、私は知ったのだ。

自分がパニック状態という
一時的な自分であることを。

だから、そういう自分への焦燥感はない
ただの不慣れな人やモノゴトへの対処に
自分を注げば良いのだと認識できる。

そうなれば、みんなと同じ
『慣れるまでが大変』なだけのこと。
そんな言葉でさえ、納得できる。

私が救われた言葉はこれだった
『自分の良さが出てくるまで待っている』
『なにを大切にしてる人なのかを見ている』
『あなたなら大丈夫』

私のような
ヒトの意図を汲み取ることが苦手で、
ヒトの気持ちや自分の心には敏感なひとは
自分らしいルーティンの中や
自分らしい行為でこそ
誰かに与えられる人になれる
そう思っている。

もちろんプロとして必要な要素や技術では
『不慣れ』など言い訳にはならないけれど。

人としてのプラスαが出てくるまでには
人それぞれの時間があって。
焦ってばかりの『無駄な時間』を作る 
そんな必要はない。

ようやく、そう思える自分になれた。
それが、この7年で手にすることが出来た
『揺るぎない自信』と『この上ない達成感』
だったのだと、つい最近分かった。

これから、私が生きていくうえで
一番重要な要素だと言える。
一緒に頑張ってくれた子どもたちにも
ちゃんと伝え・手渡していきたい
一番大切なことを手にすることが出来た。









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