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物も思い出も共有して生きる。私がシェアハウスを好きな理由。

私は一軒家を5人の友人とシェアして暮らしています。住んでいる友人たちはもともと友達同士で、みんな20代後半。きっとこれから結婚したり、移住したり、転職したり。環境が変わっていくことが見えている中で「今の日常はもしかすると有限なものなのかもしれない。」と思う瞬間が時々あって。今の気持ちを残しておきたいと思ったので、noteを書きます。

「家族」や「友達」とはちょっと違う、不思議な関係性

男女でシェアハウスをしているというと「テラスハウスみたいだね」と9割くらいの確率で言われるけれど、まったく違う。

「家族」というとそれもまた違う。

「友達」よりはもっと深い気がする。

「親友」というほどお互いのことを実は知らなかったりする。

私にとって一緒に住んでいるみんなは、そんな不思議な関係だ。

気づいたら集まって、一緒にご飯食べたりドライブしたり。週末はみんなで旅行に行ったり、映画を見たり。「今日は一緒にいようね」と約束することはほとんどないのに、気づいたら一緒にいる。

だからといって、そこに誰かが欠けていても違和感はない。しばらく家に帰らないことも、ひとりで過ごすことも普通にある。

だけど、とびっきり嬉しいことがあったら話したくなる。辛くて悲しくてどうしようもないときは、一緒に泣いてくれたり、時間を惜しまず手を差し伸べてくれる。「つながり」のある生活がそこに確かにあって、ものすごい幸福感や安心感を感じさせてくれる。

来客が多いから、友達も増えた。シェアハウスを通じた「つながり」がさらにその先の「つながり」を生んでいく。私にとって、そんな生活がとっても居心地がいいんだと思う。

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みんなの好きが集まって、自分の好きが増えていく

私は食べチョクの食材や生産者さんのことが大好きだ。

ずっと冷蔵庫にストックしておきたい真鯛、ジューシーすぎる柑橘、じゃがいもの概念が変わるほど激甘なじゃがいも。調理するのがもったいなくて生で食べて欲しいナスカブ白菜、人生で一度は食べてほしいダチョウ肉など。

あげ出したらキリがないくらい、仕事を通して、美味しいものとの出会いがたくさんある。だからよく気になる食材を買って、家のみんなと一緒に食べている。

私の他には、植物を育てるのが好きな人や、お店級の中華やイタリアンを手作り料理する人。サウナが大好きすぎる人や、ドライブが好きでみんなを車に乗せていろんなところに行きたがる人とか(笑)

みんなバラバラだから楽しい。好きなこともそうだし、出身も仕事も考え方もみんなバラバラだから新しい発見がいつもある。

料理が苦手だった私もちょっとだけ料理ができるようになったし、知らなかったスパイスを知ることもできた。車に乗ることが増えて東京の道路にも詳しくなったし、サウナにも気付いたらハマってしまっていた。

みんなの好きが集まって、自分の好きも増えていく感覚。

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思い返せば、実家もそうだった

きっと私がこの生活を居心地がいいと思うのは、実家もそうだったからだ。「地域みんな家族」みたいな家だった。

家族だけでご飯を食べることは珍しく、兄の友人や母の友人、近所に住む人など、大人数で食卓を囲むのが当たり前。兄の友人は兄がいなくてもいつもご飯を食べに来ていたし、なんなら我が家にマイ箸を置いていた。コロナの前まではハロウィンや結婚とかのイベントがあれば、30人を超える人を招いてご飯を食べることもよくあった。

ある日の下村家

実家のある日

下村家の玄関

ある日の実家の玄関(いただきもののじゃがいも🥔とかぼちゃ🎃も)

歩けば知り合いばかりの町だから、彼氏ができて一緒に歩いていたらその日のうちに母に情報は届くし。いつもより30分遅く帰り道を歩いていると「今日は遅いね。」と近所のおじさんに声をかけられる。夕方家に帰ると、玄関に大量の野菜や果物がおいてあり、カゴの種類や置き方を見て「これは○○さんからだ!」と気付き、お礼を言いにいく。ランドセルを家において、血のつながりはない近所のおばちゃんの家で遊んで両親の帰りを待つ。

気づけば私は「つながり」の中で生きてきたんだと思う。形は変わったけど今もそれに近いのかもしれない。

写真を撮ることすら忘れてしまう、なんでもない日常を大切にしたい

誰かの寝癖が面白くてお腹抱えるまで笑ったことも。みんなでひなたぼっこをしながらソファーでお昼寝したことも。誰かが作ったふわふわの卵焼きが最高に美味しかったことも。悲しいことがあったときに雨の中傘もささずに泣きながらお散歩したことも。

写真を撮ることすら忘れてしまうような、なんでもない日常が、きっと間違いなく、尊くてかけがえのないものになっていくような気がするから。

毎日を大切に生きていきたいな、と思う。

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しもむらさきこ@PR
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