洋裁経験0だった私がすべて独学でドレスデザイナーとして独立し、1着20万円のドレスを売れるようになるまでのすべて。の前書き。(この記事だけ無料だよ)
はじめましてこんにちはこんばんは、早と書いてさきと読みます。
2年前に個人事業主として開業し、フリーの社交ダンスのドレスデザイナーとして個人でオーダーメイドドレスの製作の仕事をしている、89年生まれの26歳です。
SOL DECEM(ソルデケム)というブランド名でドレスを作っています。
さて突然ですがみなさん社交ダンスのドレス、見たことはありますか?
色鮮やかな生地に、スワロフスキーのキラッキラのラインストーンをこれでもかってくらいつけた、女子ならときめきを感じずにはいられない、ドレスの中のドレスって感じの、こんなやつ。
(これはオーダーメイドで学生ダンサーさんに作ったもの。)
(そして自分で着てみて撮ったやつ。自作のウェブサイトに載せるためのイメージ写真です。)
社交ダンス、というとおじいちゃんおばあちゃんの趣味でしょ?と思われる方がきっと多いでしょう。(確かにその世代の方が一番ダンス人口としては多いのは事実ですけども。)
ウリナリ社交ダンス部の印象が強い方、も多分結構いますよね。どうもこんにちは同世代ですね懐かしいですね。
あと最近だとキンタロー。さんがテレビで踊ったり試合に出ているので見たことがある方もいるかもしれません。ちなみに私も彼女と同じように大学の競技ダンス部出身です。
社交ダンスの業界では、競技会で踊って順位がつくダンスを「競技ダンス」と呼んで、いわゆる"社交"のためのダンスである社交ダンスと区別しています。
そしてこちらのどちらかというとスポーツ寄り、というかその優雅なイメージに反して無茶苦茶ガチの体育会系のダンスを踊る方々、それが私のお客様です。この競技会で着るための衣装のオーダーメイド製作(個人個人に合わせた完全オリジナルのデザインでの受注生産)が私の本業です。
ドレスを作り始めたのは6年前、大学2年生の時。
洋裁経験は小学生の時にハマったぬいぐるみ作り以来全くの0。初めは完全に見よう見まねで、自分のドレスを作ってみました。
なぜそんなことをやろうと思ったか。
この社交ダンスドレス、買うと1着いくらするかわかりますか??
なんと新品で買うと、相場で20万円以上。競技会で闘うのに充分な素敵なドレスだともっと高いものもゴロゴロ出回っています。
高っっっ!!!
って思いました?思いますよね。私も思いました。
当時大学生だった私には、何十万もするお洋服なんて、ちょっと本当に想定外でした。こんなの買えるわけないよ!
でもでも、そこは私も一応女子です。ダンスをやるからには、いろんな素敵なドレスが着たい。
ダンスを魅力的に見せるのに、どんなドレスを着るかは非常に大事なのです。命をかけていたと言っても過言ではない競技ダンスの試合で、変なものは着たくない。そしてこう言っちゃあなんですが、日本国内にある手の届く価格で売られているドレスは、超絶イマイチだった。端的に言うとダサかった。おじさまおばさまの世界と化しているからだろうか。
なんとかならないもんかなー、と思いながら、先輩に貸してもらったドレスを眺めてふと裏をめくってみたら、
あれ??案外、作りはシンプルだ…。これなら自分で作れそうじゃない??
こう思ったのがすべての始まりでした。
で、こっから現在までの細かい話を書いていく有料マガジンを作りますというのがこの話の趣旨でございます。
はあ前置き長かった。いつも文章長くなっちゃうのどうにかならんの私。
さて話を戻して、私は現在独立して2年でだいたい1着20万円程度のドレスのオーダーを月に2~3着、他にもお直しやらリフォームやらレッスン用の服やらの細かい仕事もちょこちょこあって、って感じで売り上げが安定してきています。
途中でがっつり結婚と別居と離婚を挟んだので(いろいろ挟みすぎ)仕事量はめちゃくちゃムラがあるのですが、今年に入ってプライベートが落ち着いたので本腰を入れ始めたら1、2月分の問い合わせ分だけで去年の半年分くらい行きそうな雰囲気になっているので、それなりに波に乗ってきたのではないかな。。ていうか乗っててほしいな。。。
ということで、ここまで来るまでの振り返りを兼ねつつ、どのように考え何をしてきたかを書いていきたいと思います。
社交ダンスドレスのオーダーメイド製作、というマニアックな仕事なので知りたい人がいるのかは疑問ですが、ハンドメイダーや高単価の製作物を作る仕事をしたい方には参考になる部分は多いと思います。
また私はすべて独学で専門学校に通っていません。なので、こういうモノづくり仕事をしたくて、でも未経験で何から始めたらいいかわからないし学校に行かなきゃやっぱダメなの?とかモヤモヤしている人も、一歩踏み出すヒントになるのではないでしょうか。
それと何となく独立したいなぁと考えている人も、ぜひ。
あ、こんな行き当たりばったりな感じでも、どうにかなるんだ、と勇気が出るはずです。私も最初はこんなんで独立とかアホちゃうの?って思っていましたがやってみたら道が開けていきました。
不定期更新でマガジンにコンテンツを追加していきます。単品購入もできるようにコンテンツは作るつもりですが、今の所500円でマガジン読み放題にしようと思うので先に買っておいていただく方がお得になります。
おそらく記事が増えてきたらマガジンの値段は値上げすると思うので、今の内に買ってもらった方はずっと読めてお得だよ!というお得感を演出!1
一応、夢を売るのが仕事という面もあるので、あまり裏話みたいなのは表に出したくなかったのですが、とはいえ誰かの役に立つならアウトプットしたいなとも思っていて、巷で言われているようにそういうものを書くのに有料noteは適しているという気がします。
本当に読みたい方のみここだけで読んでいただければいいなと思います。っていうか社交ダンス業界の人には知られたくない…うっかり見ても知らないふりしてくださいお願いします。
「社交ダンスドレスの作り方」っていう教本を電子書籍で出す!っていうのが野望の一つにあったんだけど、このマガジンがうまく作れたらそれもnoteで作るのもいいなと思っていてその実験と練習も兼ねていたり。こちらはさらに需要は減りそうですが。
仕事の合間になので更新はかなり緩やかかと思いますが、気長にお付き合いいただければ幸いです。
読んでみようかなーという方は、まだ入れ物しかありませんが、「独学でデザイナーになり20万円のドレスを売るようになるまで。」というこのマガジンをぜひフォローしてみてくださいませ。
更新した記事はこちらに追記していきます。今後のアイディアも。(今の所の案なので内容は変わるかもしれません)
1.ものづくり仕事の基本姿勢
・趣味のものづくりを趣味以上の仕事にするために、最初に心得ておくべき6つのこと
・未経験から独学でスキルをつけるには①
・未経験から独学でスキルをつけるには②
・独学でドレス作りを勉強したときに役に立った、「情報元」と「場所」を教えます
2. 仕事にするにはどうするの?
・好きな人のために愛を込めて作る、その経験が実力になる
・コンセプト=あなたの作るものの世界観をはっきりと持つ
・私の価格戦略
・お客様を作る方法
・お客様と製作者の向き合い方
3.「いいもの」を作るためには
・私のデザインの仕方
・センスの磨き方
・ものづくりのゴールは、作ったもので人を幸せにすること
たのしいものを作ります