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佐藤咲生
2023年11月8日 13:15
厚切りの光が差し込む部屋はちみつ色にとろけるひらいた小説の見返しはざらざらした手触りの紅掛空色いまある体だけで過ごすいまある体だけで生きるなんて貧相でなんて贅沢な、みずみずしい時間。生きるのは上手じゃないけれどひらいた掌の上でぬくもっている、これはまぎれもなくいのち。まぎれもなく/佐藤 咲生