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毒親からの離脱物語 ver.4子供が欲しいか分からない

どうして子供が欲しいと思えるの?
私は、その謎がずっと解けない。

今まで一度たりとも、子供が欲しいと思えたことはない。

子供が欲しいと思ってみたい。
本当に大好きな人と結婚できたら、そう思えるかな。。

この言葉が出てくる時点でホントはおかしいね。
結婚は大好きな人とするものなのに。

母は父が大嫌いなのに何故私を生んだのか。
大人になってから聞いたけど、
父が最悪な人間で結婚が失敗だと明確に気付けたのが兄を生んだ後だったらしく、
離婚した場合、親一人子一人の家庭は可哀想だと思ったからだと言われた。

理屈上、そうであったとしても
とうてい理解できない。何言ってるんだこいつ?
産んでもらった方は迷惑だ。

母から説教と言えば
「そういう所がお父さんそっくりね。大嫌いなのよ。」
「両親の悪いところだけ、かき集めて生まれてきたのね。」
「ホントDNAって嫌ね。あの人そっくりで。」

とか言われまくってきた。
だったら嫌いな人の子なんて生まないでくれよ。ずっと思ってきたし、今でも思ってる。

どうして、好きじゃない人の子が産めるの?

この問いに関する答えは迷宮入り。母に聞きたくもない。

でも、どんな壮絶な生い立ちでも、温かい家庭を築く人は沢山いる。「親だどうだったから、家庭がどうだったから」そう言い続けて80才まで生きるなんてアホ。私はアホになりたくない。

でも、温かい家庭がよく分からない。
子供が欲しいなんて、到底思えない。

子供を生んで嬉しさなんて全く無かった。一人の人間を育てなくてはならないという責任と重圧とプレッシャーだけだった。

言葉にも出されたし、そういう思いを全面に浴びせかけられながら育った。子の悪いところを指摘できるの親だけだからと、全てを罵倒され続けて、否定され続けた。

私は否定されなくてはいけない。私は自分を否定しなくてはいけない。そういう存在なんだ。高校卒業する頃には、そう思っていたけど、さすがにどこかで
この人は全てを否定して文句を言わないと気がすまない人なんだと気付きかけてた。

それでも、親から否定され続けると
自分は存在してはならない生命体だと思ってた。
父からは暴力も振られたので、なおさら。

大学から独り暮らしをして、やっと本当の自分を積み上げていくことができた。

それでも、子供が欲しいのか分からない。
愛する人の子なら、産みたいのかもしれない。
でも母と同じように、責任と重圧に耐えられないと思ってる。

でも、自分でも、いい加減親の檻から抜けだせよ!良い歳なんだからと思ってる。

でも、結局本音が隠せない、、親が憎い。
こんなこといつまでも、思ってる自分がもっと嫌。

この全ての経験に有り難うと言える日まで戦いは続く。
この経験が私を成長させた。優しく痛みの分ける人間にしてくれた。自分は温かい家庭を築くという決意をくれた。

そう心から思いたい。

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