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添乗の仕事が強制休止になってから***ターシャ・チューダーのスローライフに憧れて

彼女のことを知ったのは
テレビ番組だったと思う。

それがいつのことだったのか
記憶にないが、

彼女がこの世を去ったのが
2008年のことなので、
おそらくその辺りなのだろう。


ターシャ・チューダーとは

絵本作家であり園芸家。

近代的な設備を最小限に留めた
暖炉や蒔きオーブンなどがあるだけの
昔ながらの質素な生活。

あらゆるものを自らの手で
造りだす自給自足の生活。

そんなスローライフを実践し
自然に寄り添う生活を送った
アメリカ人の女性。

「あ、これ、私の理想の暮らし」

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ターシャのそんな生活を知ったとき、
そう思った。


我が家では両親が自家消費のための
野菜やくだものを
無農薬・有機栽培で種類豊富に
昔から栽培していたので、

ターシャのような
自給自足な食生活は
ありがたいことに
当たり前のようにできていた。

玄米食を30年以上

玄米食を始めたのも30年以上前から。

当時、食の安全に関する書物を読み漁り、
巷に溢れている「便利で美味しい?!(美味しく感じる)」
食品を食べ続けると、
後でどんな結果になるのかを思い知らされて、
なるべく添加物をとらないように意識してきた。

そのお陰で
今まで大きく体調を崩したことはない。

インフルエンザの流行る季節に
その蔓延の格好の場所である航空機を
頻繁に利用していたにも関わらず
インフルエンザも未経験。

風邪もめったに引かない。

健康診断の結果も毎年良好。

外食や出来合いのものが嫌い

私は外食や出来合いのものが嫌い。

手作りのものが一番安心安全で、
それが何よりも美味しい、
という考えを昔からもっていることも

自家栽培の豊富な野菜やくだものを
しかも旬の採りたてのものを
昔から食してきたからなのだと思う。


ちょうど今頃、
初夏ならブルーベリーや
ラズベリー、スグリなどを
収穫してはお菓子を作ったり、
無糖のジャムを作って
保存することを楽しんだり。

またイタリアン野菜が好きで、
イタリアから種を買ってきては
植えてもらい、
その野菜を楽しんだりもしていた。


しかしその当時は添乗の仕事で
ヨーロッパと自宅を往復する生活。

野菜やくだものの収穫は
手伝うことはあっても、
収穫前までの作業は
手伝うことはなかった。

海外専門のツアーコンダクターとして

月の半分は海外に滞在。
渡航先は9割以上がヨーロッパ。
日本の住まいは温泉王国。


帰国後は温泉で心身の疲れを癒す。
疲れが取れた頃には
次のツアーの引継ぎのために上京し
そして渡航。
帰国後は地元へ戻り温泉へ。

20年ほどその繰り返し。
渡航日数2300日以上。
渡航回数約300回。

海外へ行くことはライフワークでもあり
私自身のの趣味でもあった。

2020年初めに広まった感染症

このライフワークが一瞬にして
壊れ落ちたのが2020年3月以降。

感染症はあれよあれよという間に
世界中に広がり、
旅行会社のパッケージ旅行が
軒並み催行中止。
添乗員の仕事もゼロ。

海外へ行くことが
当たり前だった生活が
あっという間に一変した。

ニューヨーク同時多発テロのときも、
東日本大震災のときも、
世の中は海外旅行を控える傾向で
添乗の仕事が極端に減ったけど、
そんな時でもゼロではなかった。

でも今回は全くなしというゼロ。

いま目の前にある「当たり前」
明日も「ある」とは限らない
と強く実感した。

タイミングを同じくして

そんな時タイミングを同じくして、
以前からの知り合いであった
マサムネ氏シリュウ氏との縁があって
ビジネスのアドバイスをいただき
会社を立ち上げることに。

添乗の仕事を失ったときに、
本来は悲嘆にくれるところなのだろうが、
そんな思いを抱く暇もなかった。

法人会社を通し地元に根付く

以前はヨーロッパと自宅の
往復という生活に
地元との関わりはほとんどなかった。

地元のことよりも、
むしろヨーロッパの大都会の
パリやローマの街の方が詳しかった。

道やその周辺に何があるか、
どんなお店があるかなど。


法人会社を立ち上げ
地元銀行とのお付き合いも始まった。

今では地元に根を張りつつある。

自然に寄り添う丁寧な暮らし

私生活ではターシャのような
自然のリズムに合わせる
自給自足の田舎生活。

収穫のみならず
最初から育てることに携わり、
育てあげる楽しさ、
自然に寄り添う小さなしあわせ。

ターシャがそうしたように。
ターシャの貫いた「丁寧な暮らし」を私も。


私のライフワークともいえる旅の
その記憶も時折織り交ぜながら
緑に囲まれた自然豊かな日々の暮らしを
日記としてここにしたためていこうと思う。




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