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[アート]2/27 チェコの地方都市šumperkでの展覧会 その1

プラハから北東へ3時間ほど電車で行ったところ、Šumperk(シュンペルク)という町にあるEagle galleryから展覧会開催の招待をいただきました。
きっかけは所属アート団体Hollar のクリスマスマーケットで絵を売っていたところからです。
“Exhibition “一言だけ名刺を置いていったギャリスト。
後に年間展示スケジュールをその年に招待されたアーティストへのメーリングリストで送られてきました。そしてわたしはトップバッター。
期間は2ヶ月というなかなかの長さ。

最初はポスターについて話し合いをしていて
向こうからのデザインが凄まじかった!タイトルも、日本の魂!松本沙希”どうかな?このデザイン、フォントとかどう?日本語あってる?”
“えーと、すみません、自分でデザインしていいですか?”
タイトルの”薄ら氷”は、水面の氷が薄くなってくるという初春の季語。繊細なイメージをポスターでもだしたいと思ってけれど、文字色が薄いとか、英字のタイプセットルールに沿ってないとか、情報は3列とか、いや多分やっぱり大丈夫とか、難儀を経て先方のデザイナー?により今のものに落ち着きました。なんとなく納得いかないけど最初のものよりよっぽどマシなのでオーケー。

展覧会開始の1ヶ月くらい前に、ギャラリスト2人、キュレーター、通訳の人とみんなでプラハの自宅まで作品を引き取りにまで来てくれました。車だと片道4時間。。どの作品を展示したいのかわからなかったので、プライスリストはあとで作ろうと思っていたら、
全部持ってく!その場でプライスリスト書く!とのこと。オープニングももちろん来てね、とやる気満々。
いろいろ企画をしているそうで楽しみです。

オープニング1週間前、ギャラリストからメールが。”市長が重要ゲストとしてランチを共にしたいと言っているので、13:00-15:00の間には到着してください!最寄りの駅に到着時間に合わせて車を待たせるので時間を教えてください。もし友達が来るならホテルの部屋を用意します。”
なんだかちょっとうれしいけど、おおごとになってきました。こちらとしても、ポスターで日本語使用を拒否したので、オープニングにはなにか日本のことをしてあげたいと思い、いつどこでも人気のある、書道をやることにしました。
指定されたŠumperkの隣駅に着くと、厳つめのおじさんが待っていました(そもそもなぜ待ち合わせをŠumperkの駅にしなかったのかいまだに謎なのですが) “ごめん!うち犬が二匹いるから車が臭いけど我慢して!”というこの気さくイカツイおじさんの名前はグゥンター。ドイツ系の名前だそうです。このグゥンターも銅版画のアーティストで、Eagle galleryでも展示をしたそう。ギャラリストと仲が良く、企画を手伝ったり今回のようにゲストのコーディネートをしています。
Šumperkへの道中、彼の故郷のことや娘さんのこと、ギャラリーがどんなことをしてきたかをいろいろ話してくれました。20分くらい走り、ホテルに到着。友達が来るかも、と言っていたので(友人たちはギリギリまで決めかねてて結局来なかったのですが)、4人部屋!ホテルに荷物を下ろすとグィンターが美味しいパン屋さんやお店を少し紹介してくれ、市庁舎へむかいました。そこでギャラリストと合流。市長に会います。外国人のゲストを迎えた時は市長が会うようにしている、とのことでした。

“さてじゃあご飯食べに行こう!インド料理でいいかな?” なぜ!!と思ったけどインド料理は大好物。
市庁舎目の前にお店があります。4人しかいませんがお店の一部を貸し切りにしていました。といっても、そんなにお客さんもいないのですが。。
シェフはボンベイ出身、ロシアに長くすみシュンペルクに移住してきたという、なかなか謎の経歴の持ち主。シンハービールを飲みながらガーリックナンとカレーという破壊力半端ない組み合わせでした。ギャラリストも市長もよく来るそうです。味は最高ではないけど結構美味しい、といったかんじ。
Šumperkには意外と外国人がいること、紙製品が有名なこと、寿司屋があることなど他愛もないことを話し、普通にランチをして終わりました。Šumperk観光土産を市長にもらいました。ロゴもあるし、町の物産土産も作っていて、ちゃんとオーガナイズされている印象を受けました。

お昼の後は自由行動。6時半にはホテルのロビーにいてね!というわけで結構時間があります。
プラハよりもずっと標高が高くてJeseník という山の入り口と呼ばれるŠumperk、その日は雪予報でしたがありがたいことに晴天!
散策をします。ゴシックスタイルや古い建物の中を改装したり、建築が面白い町でした。観光案内所には展覧会のポスターがありました。


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