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フリーでクリエイターする予定だった人が上場企業で管理職をしている話

まずはじめに、一応管理職ではありますが、マネージャーではないです。(マネージャーになってほしい話も実は少しあったけど、中間管理職。断った理由はまた別で…)自分の選択の振り返り的な感じで、ざっと纏めてみます。

フリーランスを目指していた20代前半

クリエイターが管理職を目指す必要がそもそもあるのか?という話もあると思います。私も若い頃は、まず考えなかった。なぜならフリーランスになりたいと思っていたくらいには職人気質なところがあったし、今でも専門性を極めるのがクリエイターだと思います。

学生時代から出版関係でイラストの仕事をしはじめていました。フリーランスは、受注から納品まで、メールで済む。(地方住みなので打ち合わせもあって電話。)その肌感は早めに味わっていました。

大学を卒業し、今の会社でアルバイトをはじめてから、その状況を孤独に感じることに気づきました。チームを大事にする会社だったから特に。

私は、現場での人との物作りを大事にしたかったのです。
それと同時に、イラストという世間的な需要も含み、それだけで生きていく必要がそもそもないのかもと思いはじめていました(幸い会社は副業OKというのもあり)

会社員のメリットに気づき、社員へ

絵しか描けなかった私がデザインを覚え(UI業務をしていました)、働きながら自分だけでは得られなかった別のスキルをつけられるという会社で働く強みを感じ始めた頃に、会社が上場というタイミングを迎え、社員として迎えて頂くことになりました。

そして会社での自分。そもそもイラストが上手くなるとかそういうことは個人で出来るし、制作チームで周りも専門性も極めているのだから、組織的には少し違う方向を志したほうが需要があると、働く中で気づいていきました。(その間、異動を経たのも有るんですが、長くなるので端折ります)

組織の中での需要を探し、自分の道を探る

コミュニケーションは得意なほうだったので、チームを推進するとか、他部署との連携とか、若手の育成とか、組織の中でしかできなくて且つ自分にやれることが、そこには実はたくさんあった。

そこからリーダーを経て、中間管理職へ。それは役割でしかないけれど、結論から言ってこの道を志して良かったです。

管理職って組織人ってかんじするし、若手クリエイターからすると社畜やんって思う人もいるかもしれない。そりゃある程度の責任が伴ってるので、その精神がないことはない。でもそれ以上に、自分の為に働いているということ。

管理職は、ひとものかねという組織の軸に関わるので、ある程度賢くなるし、(商売のことがわかる)人もモノも見る目がつく。今の自分の立場ではマネジメントもディレクションも兼ねていて。これは1個人のクリエイターでは得られなかったもの。

マネジメントも、最初は組織でなければどこで活用するのかと思ってたけど、セルフマネジメントにも繋がるし、身近な人にも使える。例えば子供がいる人とかは子供の成長とかその後の人生において深く関わると思うし。今のところ実感するのは、思考力が上がることで、課題解決能力が上がる。これは人生においてめちゃくちゃ意味がある。

クリエイターでも、管理職は人間的に成長できるので、とても意味がある

これらの経験を経ながらだって、クリエイターとしての活動は出来ます。他にもやりたいことがありすぎると時間足りないかもですが、私はその二軸でやってきました。

クリエイター極めまくって人と違う、特化した何かが見出せていたらそれはそれでもちろん良い。でももし、クリエイターとして伸び悩んで迷ってる人がいるなら、全く違う考えのところにも自分のできるは実はあるかもしれないし、それを繋げて自分の強みにすればいいということを伝えたい記事でした。

結局人生、何を大切にするかで、生き方は色々あるけど、クリエイターとしても管理職は経験値として悪くないですよっていう、昇進したい人が少ない時代に管理職PRにもなってたら嬉しいです。笑

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