飲食への労力を考える多事争論
少し前にラーメンの価格について少し話題になっていました。「日本のラーメンは安すぎる2000円の価値がある。」とか「2000円では高くて庶民はラーメンが食べられなくなる。」など議論をにぎわせていました。
供給側の論理、需要側の論理あると思います。実際に作って体感しなくては判らないだろうと思い、ラーメンを作ってみます。いつもの通りレシピは無視して作ります。
冷凍の豚骨を取り出しました。まずは水道水で表面を洗い流します。
豚骨を茹で始めます。
20分くらい茹でると黒いアクが出尽くしました。鍋の水を交換します。
ついでに豚骨も洗い流します。
野菜くずとともに豚骨を長時間煮込むことにしました。黒いアクはでなくなりました。白いアクはこまめに取り除きます。
4時間近く煮込むと鍋が白濁してきました。
ゆで卵も用意します。
野菜ラーメンにします。雪国まいたけと野菜各種を炒めます。
豚のバラ肉で即席チャーシューを作ります。
まずはフライパンで外側を焼いてみます。小さい方はピロシキで使用しました。
焼肉のたれと醤油を足し合わせて薄めたもので20分くらい煮込みます。
ごましょうゆのラーメンにします。ゴマ油はマルホン、しょうゆは紫を使用します。
混ぜ合わせて、チンダル現象みたいになりました。
煮込んだ豚骨を取り出します。
豚骨スープが何とかできました。
とりあえず具材が揃ったので、麺を茹ではじめます。
ごましょうゆに豚骨スープを流し込んでスープは完成させます。
麺は2分くらい茹でたら器に盛りつけます。
麺と炒め野菜とチャーシューとゆで卵を載せて完成させました。
考察:今回調理時間が5時間くらいかかりました。大半は豚骨スープをとるためですが、豚骨を煮込む時間も野菜を炒めたり、チャーシューを作ったり同時並行で色々な具材を作成していました。
計算根拠: 2食分で 1,101円(固定費、人件費除外)
生麺 1.5パック分(@108) 162円
豚骨 220円(2本) 1本110円(精肉店)
白菜 158→4分の1カット1/3使用52円(近所スーパー)
ネギ 2本158 1本使用 79円(近所スーパー)
人参 70円(近所スーパー)
雪国まいたけ 138円(近所スーパー)
ゆで卵 8個256円 → 2個 64円(近所スーパー)
豚バラ肉500円×3/5使用 300円(イオン)
ごま油・醤油 僅少につき除外
ガス 21円/h×5時間+(2台目)21円/h=126円
総括ですが、やはり労力がかかります。これを安価で提供しようとするとセンターキッチンにして、現場では袋に入ったスープを温めて、具材もレトルトのパウチを取り出して盛りつけるしかなくなります。配膳も人手を少なくしてとなると人の目が行き届かなくなる状況になり先日発生した回転ずしの騒動みたいなことが発生します。手の込んだものはそれなりに費用が掛かるということを感じずにはいられませんでした。今回ラーメンを2食作りましたが、固定費人件費も含めると相当な金額になってしまうのかもしれません。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?