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「オーロラの下で」危険を冒すこと考察

「オーロラの下で」は1990年に当時の日本とソ連で作成された映画です。映画の内容についてはオフィシャルサイトを確認いただくとして、パッケージ写真にあるように犬ぞりが出てきます。ロシア革命が勃発し、婦女子が避難した先に今度は疫病が流行り、主人公が犬ぞりで血清を届けるという使命を果たすことになります。

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犬ぞり・・・イラストにすると和やかな雰囲気ですが、絶対違う。実際は命がけに近いのではないかと思う。映画のワンシーンをスクショしてやりたい気分。

「オーロラの下で」に出てくる犬ぞりによる血清の運搬。モデルとなったできごとは1925年のアラスカでの話。他のタイトルで映画化もされています。その時は犬ぞりのリレー方式によるものでしたが、技術が発達していなかった当時、GPSもなかった時代であります。目的地は分かったとしても死を覚悟して臨んだことじゃないかと推察されます。

映画では主人公役の役所広司さんが単独で犬ぞりを開始するものの寒さや疲労、アクシデントで犬を次々と失い、最後はおおかみ犬とタッグを組んで村に血清を届けた場面は危険を冒すにもほどがあると言わざるを得ないですが、そんなことを言っている場合ではなかったほどに切羽詰まっていた状況であったんだろうと考えられます。

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総括になりますが・・・危険を顧みないこと。時として英雄視されることもあれば、危険極まりないと非難されることもあります。川や海で人命救助に携わったがゆえに命を落とす大人の報道は数限りありません。自転車旅行や山岳登山においては命を守ることが最優先で危険を回避すること、引き返す勇気を持つことは基本中の基本だったりします。ただ、自分の目の前でいざ危険な場面に出くわした場合は自分も周りが見えなくなることはあるのかもしれません。


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