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【雑記&レポ】来日しています

実はちょっと前から、米サンフランシスコより帰国しております。
すでに2週間の外出自粛期間は終了しており、そろそろよいかなということで公言。
せっかくなので帰国時の状況などを軽くレポートしようかなと思います。
(雑記なのでいつもよりも書き方がかなりラフ、かつところどころ関西弁になることをご容赦ください/神戸育ち)

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現在、新型コロナウイルス感染症の水際対策として、日本はかなり多くの国からの入国を制限しています。
しかし、日本国籍者であれば入国OK。その代わり、いろいろと制限もあり、不便も多い、という状況です。

まず、航空チケットが高い
国際線は本数が減らされているのに加え(10月から増便するようですが)搭乗者が少ないのもあわせて、エアラインによっては通常の倍ほどの価格になっています。

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こちら、サンフランシスコ国際空港の様子。ガラッガラです。

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こちら機内の様子。ガラッガラです。
全体で10人くらいしか乗ってなかったんじゃないかな……?
よく、機内感染が心配、みたいなことを言われますが、とっても疎
JALの便だったのですが、離陸前、モニターにて機内の空気が数分ごとに入れ替えられているというシステムの説明映像が流れていました。JALすごい。

しかし、往路はエコノミーにしたのですが、CAさんのおもてなしが手厚いこと。わたしは仕事でファーストクラスやビジネスクラスにも座ったことがあるのですが、もはや同じレベルで手厚い‪…‬…‬。
することがないんだろうな、とも思うのですが、最後一人ひとりの乗客にご挨拶まわりに来てくださった際(ファーストクラスあるある)、「みなさんもいま大変な状況ですよね」といったコメントをしたところ、瞳をウルウルさせていらっしゃいました。胸が痛みます。

そして成田空港到着。
入国者にはもれなくPCR検査が行われるため、機内で少しのあいだ案内を待ちます。

数十分の機内待機のあと、機外へ出た……のですが、廊下のような場所で列になって立った状態のままふたたび待たされます。
合図があり、いよいよPCR検査場へ……と思いきや、案内されたのはその手前の待機所。
しかしその待機所、なかなかの密
映画館の座席でかろうじて両隣だけ空いてるかな、くらいの間隔でしょうか。サンフランシスコではスーパーマーケットの入場さえ6フィート(2メートル)間隔を開けた列に並ばされていたもので、こんな距離感で大丈夫なのかな…‬…‬? とうっすら心配になりました。

(この辺は撮影禁止エリアだったので写真はありませんが、代わりにサンフランシスコのPCR検査所のウルトラ疎な写真をはりつけておきます)

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十数分だか数十分だか待ったところで、ようやくPCR検査場へ。ここで列に並ばされるのですが、2メートルの間隔をおいて並ぶようマークが示されております。‪
(さっきまで結構な密やったのにここで距離とってもいまさら、ではないのか‪…‬…‬?)
このエリアの巨大スクリーンに検査の仕方を説明するビデオが流れているのですが、お兄さんがきちんと唾液を容器に入れる様子がアップで映し出されていらっしゃいました。お仕事おつかれさまでございます。
あと、列の脇に書いてある看板に「唾液が出ない人は係員に相談してください」と書かれていたのですが、相談したら何してくれるんやろう、とたいへん気になりました。

順番が回って来ると、検査用キットを渡されて説明を受けます。
事前にネット検索をしていたので知ってはいたのですが、現在は鼻に綿棒を突っ込むスタイルではなく、試験管のようなものに唾液を収集して数時間で結果が出る方式になっています。
検査場には仕切りがあり、帰国者は指示されたブースで唾液を出します。各ブースの壁には唾液の採り方の説明に並び、レモンや梅干しの写真が。
レモンや梅干しの写真がどれだけ貢献してくれたかはわかりませんが、キットの中に唾液を出したら、提出。このエリアの人々は防護服を着ていらっしゃいました。これまでのエリアの人たちは着なくて大丈夫だったのかな? 

そのあと、今後の滞在場所や連絡先を記入した書類を提出し、簡単な説明を受けます。日本の電話番号でLINEを登録している人は毎日厚生労働省から健康確認のLINEが来るようなのですが、わたしはアメリカの番号で登録しているのでシステムが対応できないそうで、メールで連絡が来ると言われました。
(しかしなぜかはじめ一週間は音沙汰がなく、一週間後にようやくメールが届いたのでした。見捨てられたのかと思った……)
報告内容は毎日の体温、呼吸器系や消化器系の症状など。

そのあと(まだあるんかい)、PCR検査の結果を待つ別の待機所で待機。こちら、なぜか座席が指定されるシステムで、やはり隣の人との距離が近い
神経質なように聞こえてしまうかもしれないのですが、アメリカではひたすら6フィート以内に近づくな! というルールを強いられてきたので、身体が慣れないというか、どうしてもカルチャーショックのようなものがありますね。
数十分待ち、自分の番号が呼ばれて結果発表。

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陰性でした。
(実を言うとPCR検査無料のサンフランシスコでも検査をしており、数日前にも陰性の結果を受け取っておりました)
陰性の人はこの用紙を渡されて解放ですが、結果発表のパネルの向こうでは面談が行われているような気配を感じました。おそらく陽性が出た人は別の場所に誘導され、その後の指示を受けるのだろうな、と思います。
総じて着陸から約2時間、でしょうか。

……しかし空港で陰性の結果を受けたら終わり、というわけでもなく。

ウイルスの潜伏期間を考慮し、機内や空港などでの感染の可能性も考えられるため、帰国者には2週間の自宅/ホテルでの待機が要請されます。
生活必需品の購入はOKですが、原則として提出した場所のみに留まり、政府に提出した場所以外2週間のあいだは公共交通機関の利用もしないように、という指示。
(なので、空港までは友人に車で迎えに来ていただきました)
まぁわたしのようなパソコン一台あればどこでも仕事ができる人間にとってはダメージは低いのですが、短期間の帰国だとこの自粛期間はスケジュールをなかなか圧迫するのだろうなぁ、と思います。

ふう。
ここまで説明するだけでも結構なボリュームになってしまいました‪…‬…‬。

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オフィシャルには明言していなかったのですが、仲のよい友人各位に一時帰国の旨を告げたところ、引きこもり期間の孤独を癒やすための差し入れをしてくれました。

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いやおかしいやろ。2週間やぞ。
お土産としてアメリカから9本のお酒を持ち込んでいたので、合計18本のお酒に囲まれながら楽しく2週間を過ごすこととなりました。
SAKE Street編集&地酒屋こだまスタッフの二戸さんからは、わたしがお誕生日に送った一升瓶のお返しということで4本ものお酒をいただきました。「二週間ならイケますね」みたいなノリでいらっしゃいました。期待値がすごいぞ。

SakeTips!にもレシピを寄稿してくれている日本酒料理研究家・ももたそからは、手料理を作ってくれるというオファーが。「栄養のあるものが食べたい」とリクエストしたところ、野菜や海藻をふんだんに使ったおつまみを差し入れしてくれました。

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すべて袋に詰めてくれたのでこちらはわたしがざっくりタッパーに盛り付けたものなのですが、おいしすぎる。。。
すべて絶品で、野菜や海藻でここまでの満足感与えられる? という衝撃を受けたのですが、特に左上のオクラ&灰付ワカメの出汁マヨ和えがやばかったです。舌の付け根までしがみついてくる旨さ。
未来日本酒店渋谷パルコ店副店長・ももたそのお料理、おすすめです。
(最新レシピではわたしの愛する剣菱とのペアリングを提案してくれています)

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そしてなんとか2週間が明け、街へ繰り出せるようになったわけですが、
うーむ日本、すごいなー、変な国だなー(笑)、としみじみします。

ロックダウンにて厳しい外出禁止令が施行され、終了後も感染拡大によりショッピングは基本的にオンラインオーダーでピックアップ、レストランは席数を制限したうえで屋外しかオープンしておらず、美容院や美術館などは営業していない──
外出から帰ったらシャワーを浴び、人のそばを通るときは息をひそめ、持ち物をすべてアルコール消毒し、といった生活をカリフォルニアで送ってきた自分にとっては、まるでコロナ前の世界に来たよう

アメリカの対策が極端、というのもあると思いますが、日本って、もともとゆるやかな衛生観念と、コミュニティの人々への信頼(期待ともいう)、そして天災のように抵抗不可な異常事態への耐性のようなものがあって、この状況にヌルッと対応しているのかなぁ……などと感じ入りました。

……と、頭では理解しつつも、目の前で繰り広げられる180度違う世界に脳がバグを起こし、帰国まもなくちょっと体調を崩しました(コロナではないです)。
平気だと思っていたアメリカの生活に、頭で思っているよりも身体がストレスを受けていたんだな〜、と。大事にしてあげなきゃダメですね。
自粛期間中の一日、今日は絶対に仕事をしないぞ! と決め込んで(自営業の仕事好きなのでうっかりすると24/7で仕事をしてしまう)無理矢理ぐっすり眠り、おいしいものを食べたり飲んだり、オンライン通話で好きなひとたちとお話をしているうちに、元気を取り戻してゆきました。

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と、いうわけで。ここからは一時帰国をしっかりエンジョイさせていただく所存です。
サンフランシスコに戻るまでのあいだ、あちこちに出没させていただくと思いますので、「来るな!」という方は事前におっしゃってくださいませ。

感染には依然として気をつけつつ、せっかくだからGoToなども利用して、これまで海の向こうでなにもできずもどかしく思っていた大好きなお店に貢献できれば、日本経済を少しでも回すことができれば、と思います。

お酒を愛する素敵な人々の支援に使えればと思います。もしよろしければ少しでもサポートいただけるとうれしいです。 ※お礼コメントとしてお酒豆知識が表示されます