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2023.5.31 立川志の大二ツ目昇進記念公演 行ってきたー!

定刻よりも少しだけ押して開場。
ロビーにはオレンジ色とエメラルドグリーンの幟が沢山♪
そして色々なところからのお祝いのお花や手ぬぐい物販もあってとってもにぎやか。

このあと人が増えました…!
お祝いもりもり~♪

さて、今日の私の席はSAの20番。

めちゃ近い~♪

A列の前にSA・SBと席が作られておりました。そして20番は下手の端っこ…。
でも見切れずに見れそうな感じなのは良かったんだけど、スピーカーど真ん前(;・∀・)
ま、ライブのスピーカーじゃないからいいよねーって思っていたら、会場に流れる音楽はSwinging Boppersだった!
ちょ!!!ここで吾妻光良さん聴くんかい!!って、吾妻さん好きだからいいけれど、落語会で聴くとは思わなかった!

●開口一番:七番弟子の志の麿さん

一番濃い時間を過ごした弟弟子なんですよ~と志の大さんとのエピソードを語る。
志の麿さんの書いた創作落語をメールで送るとすぐに電話かけてきて、ズバズバと意見を述べてくれる。
それがまたとても的確で、志の大さんにチェックして貰うと凄く話がスッキリするという…。

ある日志の麿さんはスマホを失くしてしまった。それはもう大変。まず師匠と連絡が取れない。
その頃ちょうど二ツ目に上がるこういう会の準備をしていたからスマホがないと大変!
でももう打ち合わせに行かなきゃ!そんな志の麿さんから志の大さんは色々聞き出し、後は自分が探します!と言って本当に探し出してくれたという。
志の麿さんは志の大さんにこことこことあそことって行った場所しか言わなかったのに、彼は各場所に確認した後に、ここからここへはきっと兄さんは山手線を使っただろうと睨んでJRに電話してくれて、無事にスマホは渋谷駅で取り戻せたのだそう。
これは電話じゃなくて、ちゃんと会ってお礼を言おうと思って、志の大さんにお礼を言ったら「兄さん!俺焼肉が食べたいです」って言われました。
とても自分の欲求に素直な奴です。
たしか、焼肉を食べに行ったと思います。後で確認しておきますけど…などとエピソードを話しながら落語に入る…
いきなりつるの指南から入るという大胆なショートカットつる
新作やると思ったでしょ、時間がないんです(笑)とそのままつるをやって風のように去っていく志の麿さんでした…。

いつもは志の輔さんの前に出てきて、私の記憶からも去っていくのですが…今回は伸び伸びとしていて面白かったなあ。

●三番弟子の志の春さん

いつもより2割ほどピンクを強めにしてまいりました!という志の春さん。
人に気がついてもらえるのって嬉しいんですよというネタから仕事でアメリカに行った時に、海外の空港の動く歩道の向こう側からきた30代くらいの女性がすれ違いざまに「志の春さんですよね!」って気がついてくれて、凄く嬉しくて、2人で写真を撮ったりしたんですよ~。
その後、今年の弟子ダケ寄席の時に志の大が兄さんこれ見て!ってスマホを見せてくるので見てみると、その時彼女と一緒に撮った写真がある。
彼女のスマホで撮って、私のスマホにはなくて、なんで…?あ!SNSかなんかに載せたやつかな?と思ったら、あ、僕の妹なんですー('▽')二人妹がいてね~この妹は僕によく似てるって言われるんです。気がつきませんでした?
「気がつくわけないだろーがー!!なんで言わないんだよ!時間あっただろうが!おかしいだろー!言わないなんてー」と志の大さんに言うと…妹も志の春さんが凄く嬉しそうだから言えなくてって…志の大の妹なんて身内も同然だよ!身内に見つけて貰っても嬉しくないんだよ!!と…。

そして志の春さんは元犬を…。
志の大羽織7年も着たことないんですよとかふんどし7年つけたことないんですよとか、もうめちゃ嬉しそうな顔で弄る(笑)

●師匠の志の輔さん

この中には何人かはご存じない方もいるかもしれませんが、私が志の大の師匠の志の輔です。
こういう会が一番難しいんですよ、客層が。
志の大のご家族、親類、友達、なんだかわからないけれど連れてこられてしまった人とか…バラバラな客層なんですわな。

志の麿は一番濃い時間を過ごしたと言ってましたが、長い時間を過ごしたのは私ですな。
あのようなエピソードはありませんが。
体験談というのは身をもって体験したことなので、本当に面白いんですよ。
まーつるはいらなかったですな。あれは不要です。
もう1つエピソード行けましたね。
あと、あいつは下の者に新作落語を読ませているというのも知りました。

志の春はおかしいおかしいといってますが、イエール大学を出て、三井物産に行って、落語家になっている自分が一番おかしいことに早く気がついて欲しいですね。
と楽しそうに弟子を斬りまくる志の輔さん。

落語は日本語でやるべきだ。日本語の深みがあるから伝わるものがあるのだと語る。
志の春はネイティブな英語で落語をやります。それは確かに素晴らしいことだし凄いことだと思いますが、でも本当の落語は英語では伝わらないと思っています。
英語でコミックストーリーテラーにはなれますが、それは落語はありません。
日本語が作る言葉の綾や、そういうものが落語になるのです…からの、言い方によってこんなに人に与える印象が違うという事をわかりやすく、面白く買った後に…ちりとてちん

ちりとてちんで相変わらず弟子達の存在をなぎ倒していく志の輔さんが大好き😍

●口上

大が羽織を着ていて私が着ていないので、羽織持っていないのかと思う人もいるでしょうが、羽織は沢山もっております。
ただ、今日は大が主役の日で、本来ならトリは取りませんが、今日は特別にトリを取るという事で、主役が分かるように羽織を着ております。

口上というのは、あとで、大は顔を見せるので、顔を伏せたまま師匠が言うことを聴いているものです。
一門全員が並んで一言ずつ口上をいうものもありますが、うちでは二人だけです。
元々口上というのは歌舞伎から始まって、歌舞伎ではずらりと並んで行うようですな。

本当は二ツ目はこういうお披露目の会はやりませんが、寄席に出られないのでこういう形でお披露目をしている。
談志が私にやってくれたので、それを私も弟子たちにやっているわけです。

大阪では二ツ目や真打制度はありません。
入門何年っていう言い方をする。20年で師匠。弟子が着けば師匠。

東京の見習い前座・前座・二つ目っていうのも、分かりやすい制度。このあと師匠・大師匠・ご臨終ってなるんですけどね(笑えないわー!)

談志は最後に「落語とは、俺である。」という書を残しています。私も40年落語をやっていますが、落語とはなにかが私もわかっていません。それは弟子たちにも伝えています。
でも、今1000人以上いる落語家が俺が落語だという意識で落語をやれば、もっと落語は羽ばたけるとも思っています。

最初に志の大にあったのは、富山の凄く小さなホールで、富山のスタッフから弟子入り希望の人が来ていますと聴いて、その時は大阪出身だとは知らなかった。
なまりはなかなか抜けないから苦労するし、関西弁というだけで笑える、笑いのためにあるような言葉だから、もし最初に聴いていたら、大阪で落語したほうがいいんじゃいの?っていうはずだったけれど、なぜか志の大はなまりがない。
噺の覚えも良くて、たまに二言くらいアクセントが違うところがあっても、とても綺麗な言葉を喋る。
兄弟子で東京出身なのになまる奴もいるというのに…。

志の大はクレバーな一面もあって、私は扉が開くようなガラケーとスマホの2台を持っていて、スマホは志の大がいるから使えているようなもんで、色々な返信とか志の大が私のスマホでさっと返してくれて、大のスマホを借りているんじゃないかと思うくらい。
パソコンも私一人では壊れたらどうしようもない。
新幹線のチケットも1人では取れないし、飛行機のチケットも取れないので私一人なら飛行機の見送り側にになっていたかもしれない。

大は腰が悪いらしくて、私も最近腰が痛くなってきて、大の気持ちが分かるようになってきた。
お互い腰は大事にしようなって、なんの話をしているかわからなくなってきた。

このあと大は長い話をやります。これは一門全員が二ツ目になった時にやる話です。私も二ツ目になった時にやりました。どうか最後まで聴いていってやってくれることが最高のはなむけになります。

一旦ここで三本締めで締めます。

~仲入り~

●ダメじゃん小出さん

会場中の「え?」っていう空気に、いいですねーその「誰?」っていう雰囲気大好物です!と言いながら、色々な手品やジャグリングを披露してくださいました。
最後にはヤルじゃん小出さんじゃーんって気になるくらい面白かった。

●志の大さん:宿屋の仇討

扇子どこにいったのかって楽屋でずっと探していたら、高座に置きっぱなしでした。
実は押してまして、師匠には持ち時間伝えなかったんですけど、志の麿兄さんには10分で(まくら8分つる2分)、志の春兄さんには20分でお願いしました。

テンパってて(当然ですな)最初の出だしは噛んでいたところもあったけれど、噺に入ると、前座噺とはまた違った一面の志の大さんを聴けて楽しかったです。

あのー師匠出てきてもらっていいですか?

呼ぶの早くない?といいながら洋服に着替えた志の輔さんが高座に登場。

これからは1人でやっていかなければいけない。
今日ほどのプレッシャーは今後、そうなかなかないが、ここで喋れたことを思い出してやっていって欲しい。
今日は楽屋に兄弟子たち全員いるので、一言言わせます。

【最後の全員のご挨拶】
晴の輔さん:妹さんはどちらですか?後でご挨拶させてください。
志の八さん:ご両親は…どちらですか?後でご挨拶させてください。
志の春さん:志の春で…(ああ、お前はもういい)
はい、そっち
志のぽん:(お前なんで髪型変えたの?普通になっちゃったじゃない)結局挨拶らしい一言は言えなかった上に、髪型で弄られて終わってしまった志のぽんさん…。
志の彦:今日はおめでとうございました!
志の太郎:素晴らしかったです!!
志の麿:今日開口一番をやらせていただい…(あ、お前ももういいよ!)

それにしても立川志の輔一門、全員並ぶとかわいいねー(*'▽')
また聴きに行きたい志の八さん
今回の高座で落語会行こうかなと思った志の春さん
のびのびしていた志の麿さん
6/3の一門会では全員聴けるから楽しみだなあ

じゃあ、惣領弟子音頭とって…と言われて
晴の輔さんが「大の腰と師匠の腰と皆さんの~」って三本締め(笑)

沢山笑って楽しかったー!
最後には志の輔さんも破顔一笑なお顔でしたー♪

楽しかったよー!


志の大さんの手ぬぐいがとっても豪快でかわいくて色が好きだったので、ご祝儀がわりに買いましたー♪

エメラルドグリーンとオレンジ色がありました。

様々な意味合いが考えられますが…鯛の絵も入っていますが…
それでちりとてちんじゃないですよね💦志の輔さん(;・∀・)偶然ですよね。

●酒吞兎の志の大さんの思い出

志の大さんについては、昨年の富山で初めて聴いて爆睡したんですわ(;・∀・)その時には私の他にも寝てた…
遠征を増やしたので、志の大さんを前座で聴くことが増えたんだけど、聴く度に進化してるのですよ。
だからねえ、志の大さんが前座の時が結構楽しみでした。
でもこれからは、師匠と同じ土壌で戦うってことなのよね…
師匠の客を取れるくらいにならんとあかんってことなのよね…志の輔さんの合間をぬって聴きに行くつもりなので、楽しみ(*'▽')


また遊びに来てな~(・∀・) 待っとるちゃ。