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どぶろくって知ってる? 濁酒と清酒の違いとは
「日本酒を、もっと身近に」という理念をかかげながら活動している日本酒メディア・コミュニティ『酒小町』。今回は「濁酒と清酒」についてご紹介していきます。
このマガジンでは、日本酒の豆知識をわかりやすく、ちょっと飲んでみたくなるようなコラムを書いています。
日本酒が好きという人はもちろん、日本酒がはじめてな方、好きで飲んでいるけど専門用語まではちょっと…という方、これから日本酒を勉強してみたい!という方、ぜひお酒を片手に読んでいただけると嬉しいです。
ただ飲むだけでもお酒は美味しいですが、少し知識をいれるだけで普段飲む日本酒が更に美味しく、楽しくなりますよ!
「どぶろく」飲んだことある?
今回のゆるゆる日本酒教室は、濁と清についてです。
濁酒。 音読みだと「だくしゅ」と読みますが、「どぶろく」と読んでもOKです。 文字通り、どぶろくは白く濁(にご)っていますね。
みなさんはどぶろく、飲んだことありますか? 冷たくても、ちょっと温めても、ソーダ割りでもなかなかいけます。 今回はこのどぶろくについてみていきましょう!
濁酒(どぶろく)と清酒の違いは?
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日本酒を造っている発酵の最終段階では、いわゆる「おかゆ」のように、米、米麹、お水がドロドロになっている状態です。 これを醪(もろみ)と言います。
そのドロドロの状態から、液体部分と固体部分とに分ける作業があります。 ドロドロのお酒を濾(こ)すための機械=槽(ふね)に入れる一連の作業を、「上槽(じょうそう)」といいます。 いわゆる、お酒を搾る、といわれる言葉が指すのはこれのこと!
どぶろくと清酒の違いは、この液体部分と固体部分を分ける作業をするかどうかの部分。 分ける前のものが、どぶろくです。 分けた後の液体が、清酒、つまり日本酒です。
ちなみに分けた後の固体は皆さんご存知、酒粕です。
そのため、本質的には醪とどぶろくは同じものを指しています。
日本酒の製造過程での状態を表す言葉が醪
飲用としての状態がどぶろく
このように言葉を使い分けるとイメージしやすいですね! (中には、どぶろくのことを「醪酒」と表現することもあります)
日本酒・清酒=「濾したもの」!
![](https://assets.st-note.com/img/1684548288123-ZtN7PEnuwf.jpg?width=800)
「え、日本酒の中にも、濁っていたり、ドロドロしているやつが含まれているやつがあるじゃないですか」 とお思いのそこのあなた。
その通り!
日本酒・清酒には、何かしらの手法で濾したもの、という定義があります。ただ、濾すと言っても、どんな方法で濾すか、どれくらいきっちりと液体と固体にわけるかは様々で、程度の差があります。
例えば、
布の「さらし」を通す
キッチンペーパーを通す
ほとんど筒抜けのような目の粗い竹のザルを通す
これら3つは同じ「濾す」ことなのですが、結果は明らかに違いますよね。 完全に濾しすぎず、少し醪の状態を混ぜ込むことでにごり酒はできています。
濾さないお酒は「無濾過」?
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ちなみに、お酒のスペックでもよく見る、「無濾過」と言う言葉。 ここでの「無濾過」というのは、
醪=どぶろくを搾る
↓
清酒と酒粕になる
↓
清酒の状態から、さらに濾過して細かい固形物を取り除くかどうか(★)
ここの★印の作業過程の有無のことを指しています!
どぶろくか日本酒かを分ける境目の「濾す」。 日本酒になってからの「濾す」。
この2つで同じ「濾す」という言葉を使っているので、ちょっとややこしいですね。 そのため、液体と個体を分ける際の作業のことは、上記でも表現しました「搾る」という言葉を使う方がわかりやすいと思いますよ!
それでは今回はここまで。ではでは!
日本酒コラム『ゆるゆる日本酒教室』
日本酒コミュニティ「酒小町」
『酒小町』ではこのような形で、講義の形でない日本酒の知識を唎酒師さんがゆるゆる共有してくれるコラムがあります。美味しく、楽しくをメインにしていますが、こんな風に日本酒の知識を身につけながら飲むお酒もまた格別ですよね。
今回コラムを書いてくれた社会福祉士×日本酒学講師のダイゴさんのnoteはここから読めます。日本酒以外の話題も含め、優しくてわかりやすい文章が特徴です。
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酒小町制作メンバー
執筆:ダイゴ|社会福祉士×唎酒師・日本酒学講師=Sake Social Worker(note)
編集:sion(Twitter)
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