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日本酒の美味しさを引き出す温度の変化

「日本酒を、もっと身近に」という理念をかかげながら活動している日本酒メディア・コミュニティ『酒小町』。今回は“温度によるお酒の七変化”についてご紹介していきます。 

このマガジンでは、日本酒の豆知識をわかりやすく、ちょっと飲んでみたくなるようなコラムを書いています。

日本酒が好きという人はもちろん、日本酒がはじめてな方、好きで飲んでいるけど専門用語まではちょっと…という方、これから日本酒を勉強してみたい!という方、ぜひお酒を片手に読んでいただけると嬉しいです。

ただ飲むだけでもお酒は美味しいですが、少し知識をいれるだけで普段飲む日本酒が更に美味しく、楽しくなりますよ! 

日本酒によって味わいたい温度は異なる

今回のゆるゆる日本酒教室は、温度によるお酒の七変化です。
日本酒を飲んでいて「このお酒はお燗向きだね!」「このお酒は冷やした方がいいかも?」といったやりとりを、一度は耳にしたり、ご自身でも行ったことがあるのではないでしょうか。

なぜそれが飲んだだけでわかるのでしょうか?何を根拠に判断しているのでしょうか?温めたり冷やしたりすることで、何がどう変わるのでしょうか?
今日は日本酒の温度について考えてみましょう!

日本酒は温度によって香りや味を変化できる

日本酒の香り・味・色のうち、温度で影響がでるのは「香り」と「味」です。こちらの写真をご覧ください!

参照:日本酒の基

すごく端的に言うと、そのお酒の香りや味の特性を、冷やすと、引き締める・おさえることができ、温めると、膨らませる・強めるということができます。

温度の違いが日本酒の1番美味しい味を引き出す

一般的に冷やして活きるのは、クエン酸やリンゴ酸の多めな、いわゆる「すっきり」「爽快」「甘酸っぱい」お酒。温めて活きるのは、旨味や乳酸の多めな「コクのある」「まろやか」「ほっこりする」ようなお酒です。

ただし、いずれもやりすぎは禁物です。極論を言えば、過剰に冷やして凍らせてしまったり、ぐつぐつと煮立たせてしまえばどの酒も一緒になっちゃいますしね。


同じものなのに味が変わって感じる」というのは、実は身近なものでも体験できます。

ぬるくなったコーラを飲んだり、溶けたアイスを食べたりすると、すごく甘く感じませんか?
ホットで淹れたコーヒーが冷めてしまったとき、温かかった時よりも苦味や渋味を強く感じませんか?
この特性を考えて、アイスコーヒーやホットコーヒーは豆の種類や味のブレンドの仕方を逆算して変えているんですよ!

考え方は一緒です!そのお酒のどの味を引き出したいか?そのお酒のパフォーマンスを一番引き出せる温度はどれくらいなのか?どれくらい温度を変えれば、どんな風になるのか?

そんなことを考えてみると、自分が日本酒を楽しむのはもちろん、人におすすめする時にも役立ちますよ!それでは今回はここまで。ではでは!

日本酒コラム『ゆるゆる日本酒教室』

日本酒コミュニティ「酒小町」

酒小町』ではこのような形で、講義の形でない日本酒の知識を唎酒師さんがゆるゆる共有してくれるコラムがあります。美味しく、楽しくをメインにしていますが、こんな風に日本酒の知識を身につけながら飲むお酒もまた格別ですよね。

今回コラムを書いてくれた社会福祉士×日本酒学講師のダイゴさんのnoteはここから読めます。日本酒以外の話題も含め、優しくてわかりやすい文章が特徴です。

お酒やお酒の場が好きな人が、お酒を楽しんだり、一緒に飲みに行ったり、酒蔵さんとプロジェクトをしたりする日本酒メディア&コミュニティ『酒小町』。

お酒を楽しみながらお酒好きの友達を増やしたい方、美味しいお店・お酒の情報を知りたい方、日本酒のイベントに参加してみたい、携わってみたい方、日本酒にちょっと挑戦してみたい方。気軽に交流できるサードプレイスがほしい方。そんな居場所が『酒小町』です。

『酒小町』は、毎月1日〜10日の期間にメンバー募集をしています。募集時にお知らせをするLINEアカウントがあるので、よかったら登録をお願いします。初月は無料なので、ぜひ遊びにきてくれたら嬉しいです。

酒小町制作メンバー

執筆:ダイゴ|社会福祉士×唎酒師・日本酒学講師=Sake Social Worker(note
編集:naoko(Twitter

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