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ずっと居続けたいと思えるコミュニティが継続できるように、100人規模のコミュニティマネージャーの役割とは

「日本酒を、もっと身近に」という理念をかかげながら活動している日本酒メディア・コミュニティ『酒小町』。
コミュニティに入っているメンバーの共通点は「人が好き、お酒が好き」ということ。お酒好きをきっかけに集まったメンバーが、一緒にお酒を楽しんだり、企画したり、学んだり、一息ついたりできる優しいサードプレイスです。現在メンバーは100人と、日本酒のコミュニティでは少しだけ大きくなりました。
100人もメンバーがいるコミュニティの中で、酒小町が大切にしているテーマの1つが「多様性を尊重する」ということ。みんな違ってみんないい。だからこそ、誰かが無理をしたり、苦手なことに苦しむのではなく、自分が楽しんでできることや、人よりちょっと得意なこと、そういったものを活かし合って補いあうようなコミュニティにしたいと考えています。
このマガジンでは、年齢も職業もバラバラの個性豊かな酒小町のメンバーに、コミュニティでは実際にどんなことをしているかや、参加したきっかけを聞いてみました。

コミュニティに興味がある方、会社や趣味の場で実際にコミュニティづくりをされている方、ぜひお酒を片手に読んでいただけると嬉しいです。

まず、第一弾は、酒小町のコミュニティマネージャーを務めるサイコさん。「日本酒がとても好きというより、お酒を飲むことが好き」と話し、お酒をきっかけに仲の良い人が出来たり、人間関係が広がったりすることが嬉しいとのこと。

日本酒に詳しくなりつつ、友達ができることに幸せを感じ、日本酒をもっと知ることで世界を広げるために酒小町に入会し、今ではメンバーを力強くも優しく見守る存在に。そんなサイコさんに、酒小町やお酒のお話を聞いていきましょう。

酒小町に入会のきっかけは?

大きく3つあります。
1つ目は、コロナに入ったタイミングだったこともあり、一緒にお酒を飲む友達が欲しかったこと。2つ目は、日本酒が地元・新潟県の名産品で多く飲まれていることです。新潟出身というと、お米か日本酒と言われることが多く、日本酒が飲める環境をつくりたいと思いました。3つ目は、日本酒に消費者以外で関われることで、この理由が自分の中で1番大きいです。

 日本酒コミュニティに入っていることを話すと、日本酒をもらえるように(笑)新潟の地酒を飲む会に呼ばれたり、東京にいる新潟の人とつながりが出来たりもしました。

好きなお酒は?

見つけたら絶対飲むばくれん

日本酒だと、辛口が好き。ご飯に合う食中酒系が好みです。亀の井酒造の「ばくれん」は、いつ飲んでも美味しい!日本酒を買うときは、パッケージを見るいわゆる「パケ買い」が多いかもしれません。

初めて日本酒を飲む人には、シャンパンみたいなイメージの、アテがなくても飲める甘くてフルーティーなものを勧めるかも。

基本的には人におすすめされたものを飲みますが、何を飲むかより〝誰と飲む・どういう状況で飲む〟かを重視しています。でも、いちばん好きなのは、実はビールです。(笑)
 

お酒との出会いは?

醸す森をぽんしゅグリアに入れて乾杯

4年前くらい前、〝地元ツアー〟の名目で友人と新潟旅行をして長岡の花火大会に行ったんです。せっかくだからと思い、地酒を初めて買いました。いちばん美味しそうなラベルで、かつ有名なものということで選んだのが「醸す森」。

飲んだ時、花火よりも「こんなに美味しい日本酒があったのか!」と、感動した記憶があります。

美味しいと思える日本酒があるのも、日本酒を飲んでもらうことが地元を紹介する手段のひとつであることも、友人が美味しいと言ってくれたことも、鮮明に覚えています。何かのきっかけで〝美味しかった〟と思い出してくれることもとても嬉しいです。

酒小町でやっていることは?

コミュニティがうまく回るように計画を立てたり、運営をしたり、コミュニティマネジメントをしています。
コミュマネの仕事って総合格闘技なので、コミュニティデザインもやるし、イベントの運営もやるし、あとはチームビルディングの要素も欠かせないです。

昨年は、人数が増えてさまざまな人が酒小町に入ってきたので、行動規範となるコミュニティのガイドラインやクレドを作成しました。また、コミュニケーションをたくさんとってもらえるように、コミュニケーターというポジションも作りました。

運営だけががんばるコミュニティではなく、皆がそれぞれ自走できるようなものにしたいんです。酒小町は、仕事場でもなければ家族でもないため、積極的に主体的にならないと埋もれてしまう部分もあると思います。だからこそ、みんなを拾える仕組みづくりをしたくて。すべてを拾うのではなくどこまで拾うかを見極める。

コミュニティメンバーも入ってきた理由がそれぞれ違うので、それぞれに合った参加の形や、皆が満足できるコンテンツは何かを常にディスカッションをしています。

今年は100人を超えました、チームや組織としてさらに変化していく部分もあるかと思いますが、その変化を味わえるのもコミュニティ運営をする上での楽しみでもあります。

運営で心がけていることは?

2022年11月の酒小町の4周年イベント

どうやったらうまく回るかをいつも考えています。
例えばイベントであれば、どのようなゴールが綺麗であるかを考えていて。特に、終わりがあるイベントは、ゴールをイメージすることを意識しています。

メンバー同士は会う頻度が高くないので、皆のことを知っているようで知らないのが事実です。加えて、テキストでのコミュニケーションが多く、「この人は何を前提に喋っているのかな」ということを考えるようにしています。

臆せず意見を言うことも大事だと思っています。良いことはもちろん、違和感や失敗こそしっかり伝えるようにしていて、〝この人だから言えない〟といった雰囲気にはしたくないですね。

今後やりたいことは?

皆が「お酒」という共通点を持って、皆の人生が交わっているので、ずっと居続けたいと思えるコミュニティである状態が継続すると良いなと思っています。
メンバー同士で飲みに行くのを楽しみにできれば嬉しいですね。何かしら楽しいことがあって、居づらい人がいなくて、やりたいことを実現できる状態が理想です。
自分が運営に取り組むと上手く回るという自信があって、出来そうなことは頑張ってみようというスタンス。

今は何をしていますか

ずっと、会社員+複業という形でパラレルワーカーでしたが、フリーランスとして独立しました。肩書きはあえて作らず、時間と心に余白を作るをモットーに、伴走型のオンラインアシスタントとして活動しています。これからは東京と地元の新潟を盛り上げつつ、人の心の足になったり架け橋になったりできるよう、2拠点で頑張っていきたいと思います。

地元の新潟でやりたいこともあるので、新潟とどこかの2拠点生活を続けたいですね。

ありがとうございました!

範囲が広いコミュニティーマネージャーの酒小町での役割、変化し続けるコミュニティだからこそ、あえてその変化と流れを楽しむ様子が伝わってきました。人でまわるコミュニティだからこそ人に寄り添い、その場に応じて組織を変化させていく。今後も変化し続ける酒小町が楽しみです!

日本酒コミュニティ「酒小町」

「酒小町」は、20代から30代のメンバーで構成されているコミュニティです。
共通点は「人が好き、お酒が好き」ということ。年齢も職業もバラバラの個性豊かなメンバーで、一緒に楽しんだり、企画したり、学んだり、一息ついたりできる優しいサードプレイスです。
もちろん、お酒の知識は必要ありません

テーマは、お酒やお酒の場が好きな人が、みんなで楽しく飲むことで、酒蔵さんにも喜んでもらえて全員winwinなハッピーになることです。
毎月1日〜10日の期間にメンバー募集をしています。募集時にお知らせをするLINEアカウントがあるので、気になった方は登録いただけると嬉しいです。
初月は無料なので、ぜひ遊びにきてくださいね!

酒小町制作メンバー

執筆:阿部 真莉映(Twitter
インタビュアー:関谷サイコ(Twitter
編集:べーさん(Twitter
企画:卯月りん(TwitterInstagramnote

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