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あと半年だけ生きようと決めていた時の話。

以前に「私は自殺を考えていたし、実際に死のうとした」と話したが、今回はその話をしようと思う。
今にして思えばこの時点でとうに限界を迎えていたし、病院に行くべきだった。

私は元々変に冷めた視点を持った子供だった。
それ故に幼少期のとある出来事を受け、勉強に意味を見い出せず低学歴となった。
だがその学歴が私を追い詰めていった。
人生に悲観的な想像しか出来なくなったのだ。
「どうしてあの時もっとちゃんと学歴について考えなかったのか」
そう後悔する日は歳を重ねれば重ねる程、増えていった。
しかし後悔したところで時間は戻らない。
日々、見えない将来に怯えながら過ごしていた。

そんなある日、唐突に思い至った。
「あと半年だけ生きよう。半年後に死のう」
こう思い至ると人間とは不思議なもので、ガソリン切れの車にガソリンを満タンに入れたように動けるようになった。
何か嫌な事があっても、涙が出ても、苦しくても。
「あと半年だけだから大丈夫。どうせあと半年で死ぬから大丈夫」
そう言い聞かせれば次の日には問題なく動けた。
本当はこの時に病院に行けていればよかったのだが、死ぬと決めている人間が病院になんか行くはずがなかった。

最後の旅行も楽しんだ。
食べたいものを食べたいだけ食べた。
自分の物を片付けて終活をした。
遺書も書いた。
あとは死ぬだけだと、死ぬと決めた半年後に自殺を試みた。
計4回。
だがご覧の通り、死ねなかった。
どう言う方法を取ったのかはあえて伏せておく、別に自殺を推奨している訳ではないので。

正直な話、今でも死にたいとは思う。
生きている方が苦しいし、いい事より嫌な事の方が多い。
うつ病なんか患って、もう人生終わりだと思った事も何回もある。
「今すぐ死ねますよ」と言われれば喜んで頷くだろう。
それでも今まだ生きているのは、何故かは分からない。
結局のところ「死んでないので、生きている」だけなのだろうと思う。

だから今は少しだけ考え方を変えた。
遠い未来は見ない事にした。
そもそも見えないものを見た気になっていただけだ、未来なんてドラえもんじゃあるまいし分かる訳がない。
とりあえず今日の事だけ考える、余裕があれば明日の事。
それだけでいいのだ。
人生とは、オフシーズンのないペナントレースのようなものだ。
とりあえず、最終的に勝ちがあればそれでいいのだ。
そしてその勝ち負けは、自分でしか決められないものだ。
私が今日は勝ちだと思えば勝ちなのだ。
それだけでいいのだ。

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