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主治医が信用出来なかった頃の話。

うつ病で現在も精神科に通院しているが、通院し始めの頃はなかなか主治医が信用出来なかった。

当時の私は自殺をゴールに見据えていた状態だったのだ。
そんな状態でとりあえず、自律神経失調症の症状緩和の為に言わば嫌々受診した精神科。
病院に電話をかける事すら恐れていた私は、見ず知らずの医者などもちろん信用出来なかった。
「他人に何が分かるんだ」
「お前も私を傷付けるんだ」
「所詮私は病院のドル箱だ」
そんな気持ちしか湧いてこなかった。

ただ、今ようやく症状が落ち着いてきたからこそ分かる。
あの頃の私は「全方位に常にナイフを向けた状態」だった。
とにかく目に入るもの、近付くもの全てが自分を傷付けにきていると思っていた。
怖くて丸まっているハリネズミのようなものだ。
この気持ちは、うつ病にならないと分からないだろう。
まあ、もちろんならない方がいいのだが。

そして症状が落ち着いてきてからようやく、とある動画で聞いた「医者はモナリザ」の意味が理解出来た。
私がどんな気持ちで主治医に接しているかで、私が見ている主治医は変わるのだ。
私の気分が落ち込んでいれば主治医は怒っているように見えるし、私の調子がよければ主治医は普通に見える。
だから今は以前のように主治医が怒っているように見える事はほとんどないし、信用が出来るようになった。
「人に信じてもらいたいなら、まずは自分が相手を信じなさい」とよく言うが、医者への接し方にも同じ事が言えるだろう。

うつ病等の精神疾患は、普通の病気よりも更に「主治医への信頼」が大切だと個人的には思う。
もちろんこちらも人間で医者も人間だ、合う合わないは必ず存在する。
なので合わない医者に無理をして合わせる必要はないが、まずは「とりあえず信用してみる」が必要だ。
合う合わないは、自分の症状が安定してきてから判断しても遅くない。

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