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子どもにお金の教育をしてみた

「パパ!俺大きくなったらオノを買うよ!」突然そう言ったのは、私の息子(現在 小学3年生)

びーかん「ほぅ。オノを買って何をするの?」

息子「オノを買って、木を切って、屋台を作って、物を売るんだ」


何とも壮大な計画。そして、いろんな条件を全く無視した提案でした。しかし、我が息子ながら、商売に関して考えていたとは驚きました。そこで、単なるサラリーマンである私が、知り得る限りの知識を元に、息子に商売を教えてあげる事にしました。


そもそも息子は屋台を買うよりも、オノを買った方が安いと考えていました。けど、木を切る、木を保管する、屋台の設計図を書く、木を加工する、木を組立てる、その後もまだまだ仕入れから販売までやらなければいけない事がたくさんある事を伝えました。


けど、彼はやはりオノを買うところからスタートする想定をしており、断固として譲らないので、いったんソレはそれとして、話を進める事にしました。


物の売り方を考えてみよう。


何を売る?


息子は「りんご、ピーマン、きゅうりなどの家庭菜園」をイメージしてました。


いくらで売る?


息子「わからない」


例えば、リンゴを売るんだったら、スーパーで100円で売ってるとしたら、キミはいくらで売る?100円より高かったらキミのリンゴは売れないね。⇒じゃあ90円!⇒そう。そうやって買ってくれる人が得をするように売らないといけないね。


じゃあ実際にパパに何かを売ってみて。何を売る?パパがほしいモノじゃないとパパは買わないよ。


息子「たばこ!」


いくらで売るの?ちなみにパパのたばこは500円だよ。⇒じゃあ490円で売る!⇒OK。けどそれでは、キミのお金は減っていくよ。なぜなら、たばこを買うにはコンビニとかで500円で買うでしょ。それを490円で売ったら、マイナス10円になる。けど、例えば510円で売ろうとしたら、パパはコンビニで買った方が安いからコンビニで買うよ。


世の中には、物を売る以外にもいろんなモノを売っているのを知ってる?それをタバコとくっつけて売れば良いんだよ。例えばキミからたばこを510円で買ったら、肩たたき券が付いてくるとかだよ。


とりあえず、タバコをパパに売るのは、ママが怒る気がするから、肩たたき券を作って売ってみようか。肩たたき券は紙を切って作れるからね。ただし、いろんな条件を書かないといけないよ。例えば、キミから買った肩たたき券を使ったら、キミはどこからでもパパのところに来てくれるの?そんな訳じゃないだろ?だったら、その事をルールにして、ルールを肩たたき券に書かないといけないね。肩たたき券が使えるのは、キミが寝てる時間でも使えるの?そんな事ないよね。じゃあ、使える時間帯も書いておかないといけないね。


そして後日、息子が肩たたき券を作って私のところに持ってきました。言った通り、いろんな条件を自分で考えて、下手くそな字で、けど一生懸命に書いていました。私はそれを100円で買うよ。と言ってましたが、200円で買い取りました。100円というサービスに対する対価と、子供の成長を見る事ができたという付加価値によるプラスアルファです。


私が子供の頃は、まるでお金イコール汚い物のように、親からお金の事を教えてもらった記憶はありません。けど、いずれ大人になった時に、向かい合う事になる「お金」というモノに対して、もっともっと上手に子供に教えてあげたいなと思います。

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