#6.足が勝手に海に向かう。
現実逃避したい時は海に向かう。
なんとはなしに足が勝手に海に向かう。
海を見ているとなんだか吸い込まれそうな気持ちになる。
港町うまれ港町育ちだから、なんとなく海とは親しい気持ちではあるのだけれど、浜辺と港では大分雰囲気が違う。
何か考え事がしたい時、逆に何も考えたくない時、小さな頃からそんな時はとりあえず海へ行った。
自分のちっぽけな悩みなんかよりも、ずっとずっと深い色をした海が怖くて素敵で頼もしかった。
どこか遠くのライトを逆さにうつした夜の海は、キラキラしていて吸い込まれたらもう二度と上がって来れなさそうで、凄く好きだ。
海風は体を冷やすけれど、それ以上に色々な所を癒してくれるようなきがする。
吐き出したい気持ちも、なくしたい思考も、全て飲み込んでくれる、広くて深すぎる海が、いつだって救ってくれるような気がした。
そんな海に助けられた、夜中の話。
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