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今さらだが 初代「ゴーストバスターズ」を見た。

先日満を持して公開された「ゴーストバスターズ アフターライフ」。
1984年の第1作目、そして5年後に公開された2作目からの正統派続編とのことだ。
"アントマン"こと、ポールラッドも出演するので、私も兼ねてから楽しみにしていたのだが、そういや元祖を見たことが無かった。
これは見ねば!ということで、アマゾンプライムで鑑賞した。

当時の映画では「ホラー×コメディ×アクション」は相当斬新だったらしい。
そりゃ今見たらチープなところもあるけれど、とても個性的で色んな意味で心に残る映画だった。

どこか憎めない4人のバランスが最高

なんといっても主人公4人のキャラが素晴らしい。
まず、ベンクマン博士を演じるビル・マーレイ。
私の中で「ぼーっと突っ立っているだけで画になる」大好きな俳優さんだ。ビルと言えば、ウェス・アンダーソン作品のあの"不愛想なお爺さんキャラ"のイメージしかなかった。
でも若かりし頃のビルも、印象は今とさほど変わらない。お世辞でもイケメンとは言えないが、あの飄々としたポーカーフェイスはこの人にしか出せない味だと思う。
映画序盤、同じ科学者のレイをジャンプしながらドツくところはシュールすぎて何回もリピートしたくなる。この無駄な小ジャンプがたまらんのだ。(ちなみにこのドツくシーンは「2」でもある。わかってるぅ!笑)

そしてダン・エクロイド扮するレイ、なんとなく若かりし頃の加藤茶さんに見えるのは私だけだろうか。なおさらひょうきんに見える。
そしてハロルド・レイミス扮するイゴン。こちらは4人の中でも真面目な優等生キャラ。
そして遅れて加入したアーニー・ハドソン扮するウィンストンも良い。なんだかんだでこの人が一番常識人な気がする。
落ちこぼれながら、みんなそれぞれしっかりキャラ立ちしている。
一人でも欠けちゃダメなんだぁこれが。

もちろん、脇を固める他の俳優陣も最高。
中でもリック・モラニス。早口でまくし立てるし、表情も凄く豊か。
これ以外あまり著名な作品に出ていないのが残念なところ。

有名すぎるケッタイな主題歌

そしてゴーストバスターズと言えば、誰もが聴いたことのあるこの主題歌。
イントロから合いの手から…何から何まで恐ろしいほど完璧な曲だ。
たぶん映画史の中で一番口ずさまれた曲だと思う。

一度聴いたら忘れられない、頭の中を中毒のように回り続ける。
「ヤヤヤ ケッタイな」というまさにケッタイな日本語訳も素晴らしい。
なんだかパクリ騒動もあったみたいで、そういうのも含めて面白い曲である。

マシュマロマンの衝撃

劇中に出てくるゴーストは84年の映画ということもあって、今見ると動きが人形劇っぽくてとてもチープだ。手作り感に溢れていてそこが良いんだけど。
でも後半に登場する有名なマシュマロマンは本当によくできている!
着ぐるみで撮影したと聞いて驚いた。表情もとても豊かだし。
ビルの屋上からマシュマロマンを見下ろすシーンは本当にインパクトがある。
しかし、このマシュマロマン、どこかで既視感があると思ったけど、あれだ某タイヤのキャラだ…あの三ツ星のやつ。
あれ?まさかこいつもパクリ!?と勘繰ってみたけど、どうやらこちらはその心配はないらしい…よかったよかった。

ゴーストを"捕まえる"?

本筋とは関係ないが、個人的に気になったこと。
「彼らは何故ゴーストを倒さずに"捕獲"するのか」
ポケモンのように捕まえたゴーストを味方にする訳でもなく、また見世物にするわけでもない。

なんだろう、殺さずに生かすのは欧米の流儀というか、文化なのかな?
日本なら昔から"幽霊"や"妖怪"というゴーストが存在し、御伽話や浮世絵の中では人々が退治し、成仏させてきた。
おそらく欧米のゴーストは簡単にやっつけることは出来ない存在なのかな。
それは宗教やお国柄とか色々と理由があるのだろう、そういうところもまた違う機会に調べてみたい。

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