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サカナ月報(2024年7月)

今年の7月は歴史的猛暑の7月でした。
あまりの暑さとクーラーの効いた室内の温度差のせいか、
体調がわりと長期にわたり微妙な感じだったのが残念なところ。
もう2か月くらいは暑そうなのでこの暑さに順応しないと。。。


1.ゲーム制作

ゲーム制作に関する記事は基本的にCi-enにお引越ししました。
ご興味ある方は以下をどうぞ!できればフォローもよろしくお願いします!
ゲ制デーと月末には欠かさず更新を続けています!

ちなみに現状最新作が公開中です!(次作が出るまで言うことに決めた)
プレイ時間はアンケート結果を見ると2時間弱くらいという感じです!


2.ゲームプレイ

祝!TGF2024開催決定!

というわけでノベコレは永遠の心のホームなので嬉しいです。
今回は「バッジ搭載ゲーのみフライングプレイあり」という謎ルールを適用しており、たぶん既に40作くらいはプレイしております。

また、Steamでもちょいちょいゲームを遊んでおりまして、サマーセールでは20作弱くらいを購入しました(とはいえフルプラゲーを遊べる状況ではないので1,000円~2,000円くらいの価格帯のインディーメイン)。プレイ時間が増えると他の活動が疎かになってしまうのでプレイ時間は自制しまくりですが、また遊んだゲームは少しずつ紹介していきたいとは思っています。


3.note活動

今月の投稿回数は本記事含めて6回でした!
以下、並べていきたいと思います。

ネタの内容が映画>ゲームなのは少し遺憾?ですが、
記事をまとめやすい構えにしているので仕方ない感じかなぁ、と。


4.読書

今月は11冊。8冊が基準と思っているのでそれだけ通勤やら待ち時間やらが多かった証左かと。辻村深月氏の小説の魅力に今頃気付き始めたので、今後も全作読むイメージで公式のおススメ読む順に読んでいくつもり。閻魔堂は2作目の方が面白かったので、刊行済のシリーズは全部読む予定。基本は連作短編シリーズだけど長編もあるみたいでそのあたりも好み。来月はそろそろ積読の三津田氏をもう1冊くらいいこうかな。

■スロウハイツの神様(上) 辻村 深月
クリエイターの卵が集うアパートの住人たちのお話。同じアパートに住む者たちの間で視点が次々と変わるので、群像劇的な面白さもあり全く飽きることなく一気読み。社会人になって所帯まで持ってから創作活動を始めた身には、若者が全力を掛けて夢を掴もうとする様が眩しい。言ってしまえば特に大きな事件が起きるわけでもないのに、非常に読みやすいのはさすが。後半にどうやってオチを付けるのか非常に楽しみ。

■スロウハイツの神様(下) 辻村 深月
上巻を読んでどうオチを付けるのかと気になっていたが、想像以上に驚きと面白さがあった。ミステリ的な要素とは無縁のエンタメ作なのかな、と思いかけていたところに怒涛の伏線回収。どんな結末になるか全く読めなかったが、読後感も非常に良かった。人が死なず、大事件が起こらなくてもこれだけ読ませるんだからさすがだなぁ、と。既に何冊か読んでしまってはいるが、辻村すごろくなるものがあるようなので残りの作品はその順番で読み進めていくことにしたい。

■ゴリラ裁判の日 須藤 古都離
タイトルのインパクトも強いゴリラが法廷の場に立つというメフィスト賞受賞作。ミステリ的な要素は法廷でのやりとりくらいだったが、言葉を理解するメスゴリラを主人公とする冒険小説的な面白さに溢れる一作だった。カメルーンのジャングルで生活するゴリラ丸出しシーンとアメリカで様々な人間と交流するシーンの振れ幅が大きい。一発ネタのような作品ではなく、実はテーマは骨太でスケールの大きな作品だと感じた。オリジナリティも高く、読んで良かった。

■閻魔堂沙羅の推理奇譚 負け犬たちの密室 木元 哉多
メフィスト賞受賞作のシリーズ第2弾。洗練された「殺人事件の被害者が地獄の門番の前で自分を殺した犯人を推理する」フォーマットはそのままに、大きく振れ幅のある3つの短編が楽しめた。被害者は犯人、恐喝犯、元プロ野球選手の経営者と三者三様。どの話も面白かったが、恐喝犯の短編の構成が美しかったと感じた。敢えて描写しないところも上手いなぁ、と。人間の弱い面、悪い面の描き方に関しては前作を読んだ時にメフィスト賞の先輩、乾くるみっぽさがあると感じたが今作でその思いを深めた。

■あなたの人生の物語 テッド・チャン
映画『メッセージ』の原作である表題作を目当てに読んだが、同作は映画と比べてよほど難解で理解するのに精いっぱい。バッサリ要素として削った部分もあるし変更点も多く感じたが、この原作からあの映画にまとめあげた脚本家の解釈レベルが高くて感動した。それ以外の短編もいずれも傑作揃い、というか作者の知能と想像力に脱帽。自分が昔から夢想していたような妄想を具体化してくれた感のある『理解』と構成も鮮やかな『顔の美醜について』の2作が特にお気に入り。読むのに少しエネルギーが必要になるけどたまにはSFも良いなぁ、と。

■不惑の挑戦: 南海ホークス最後のモンスター 門田 博光
昨年、山中で死亡しているのが確認された「孤高の天才」、「小さな大砲」である著者に対する哀悼の意も込めて読んでみた。リアタイで見ていたような野球選手の著作は割と読んでいるが、NPB通算本塁打数第3位という輝かしすぎる成績の割には全くどんな人物か知らないな、と思い至った。ONの存在感がどれだけあったか、ホームランに対する矜持、不器用で実直な人柄、現在とは隔世の感がある信じられない当時の待遇など興味深い内容が多々あった。まさかタイトルの常連で不動の4番打者が集合住宅暮らしで電車通勤していたなんて信じられなすぎる。

■ミステリー・アリーナ 深水 黎一郎
『最後のトリック』は個人的にイマイチだったものの、同じく意欲作の今作はかなり楽しめた。お題編と回答編を繰り返す構成は非常にテンポが良く、ページをめくる手の軽やかさはかなりのもの。事件の描写が同じでも真相なんて作者のさじ加減だよね、というメタ的な視点や淫夢ネタなどの悪ノリも炸裂しているが、緻密かつ濃密な意欲作で自分はかなり好みでした。ミステリ経験がかなり浅めの方、逆にミステリを心から愛する方を除くミステリファンのうち、許容度が高めの方であればかなり楽しめるはず。系統としては『インシテミル』とかがちょっと近いかも。

■V.T.R. 辻村 深月
『スワロウハイツの神様』に登場するヒット作家「チヨダ・コーキ」の作品という体で出版されている一作。同作での描写の通り厨二臭漂うラノベ風のお話だが、独自の世界観描写&読みやすい章の区切り&ラストの意外性という感じで企画モノと侮っていたが一時間半強くらいでスイスイ読めたわりに確かな満足感があった。

■その可能性はすでに考えた 井上 真偽
多重解を否定しながら真相に到達する作品は『硝子のハンマー』やつい最近読んだ『ミステリー・アリーナ』など多数あるが、今作もその系譜で魅せ方に工夫を感じる一冊。漫画のような謎の中国人キャラが2人も出てくるのはやややりすぎと感じたが、主題となる「山村で起きたカルト宗教団体の斬首集団自殺事件」がそもそも興味深く、次々と提示される仮説を否定し続けて迎えるラストの展開や意外性のある結末にも痺れた。

■NO推理、NO探偵? 柾木 政宗
愛するメフィスト賞受賞作の中でこんなに合わないと思ったのは初めてかも。メタネタもお下劣も全然イケる口なはずなのですが、終始ハイテンションな掛け合いを読んで逆にずっと覚めてしまった感覚。ラストのオチの特殊さの1点で授賞を決めたのだと思えばメフィスト賞らしいかもしれない。

■新! 店長がバカすぎて 早見 和真
本屋大賞ノミネートのヒット作の続編。前作を読んだのは2年以内くらいのはずが内容を覚えておらず少し心配だったが、キャラ立ちが凄いので直ぐにキャッチアップできた。作品自体は割と正統派な続編という印象。新キャラはたくさん出てくるもののテイストは変わらず。個人的には本と同程度に本屋を愛する身なのでとても楽しく読めた。更なる続編もありそうだがまた文庫化までは2,3年待つことになりそう?


5.映画

当月中に観た中で一番良かったものの予告編を今後は貼ることにします。
というわけで今月はこちら!いやぁ、良かったです!!

仕事と家庭の両立に悩む若きバリキャリ主人公の下にインターンとして突然現れる、隠居生活から再び生き甲斐を求めて働き始める心優しき紳士。このデニーロおじが古い価値観・ポリシーを大事にしつつ、オープンマインドで若者の価値観を尊重する姿が最高でした。職場の定年⇒シニア雇用の方たちがみなこれくらいの度量と包容力を持ち合わせていたら、その企業は職場環境が良すぎて無双状態でしょうね。展開や結末に捻りはあまりありませんが、「ストレートに良い映画だなぁ」という映画でした。

ちょっとした感想やおススメ度は別記事でまとめ(て)ます!
上段のリンクは今月まとめた記事。下段は今月観た映画です。

今月観た映画は以下です!★は自分の評価です!ご参考までに!
■8 Mile(Amazonプライム) ★★★☆☆
■FALL(Amazonプライム) ★★★☆☆
■マイ・インターン(Amazonプライム) ★★★★★
■ムーラン・ラージュ(Amazonプライム) ★★★☆☆
■ハロー!?ゴースト(Amazonプライム) ★★★★☆
■リテイク(JAL機内) ★★☆☆☆
■キューティー・ブロンド(Amazonプライム) ★★★★☆
■キューティー・ブロンド2/ハッピーMAX(Amazonプライム) ★★★★☆

今月観たのは全8本でした。
前回の「50作ベスト10」から折り返しの25作を鑑賞。
『マイ・インターン』はランクイン間違いなさそうです。
基本的には構成や技巧や虚を突くようなどんでん返しが好みですが、それらはほぼないのにシンプルに「良い映画だ」って思わせる方が作る側からしたら難しいような気もしますしね。そんな映画でした。


6.運動

ランニング
今月はもっと涼しければあと50kmくらいは積み増せたなぁと思う1か月でした。ジムで走る習慣がなくなり外で走るようになってから久しいですが、さすがにこの暑さはもう朝走っても夜走っても厳しいことこの上ない。体調もあまり優れない時期が続いたのに沖縄旅行中に気合で15kmx2を走ったのは自分を褒めたい。来月は仕事はそれほど忙しくないと見たので、必殺手ぶら通勤ランと快適ジムランを駆使して150kmは達成したいところ。無理かも。

1日(月)   15km
4日(木)   15km
13日(土) 15km
15日(月) 15km
21日(日) 15km
23日(火) 15km
27日(土) 15km 

計  105km


というわけで今月もお疲れ様でした。

以上、富井サカナでした。
来月も頑張っていきましょーい!!

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