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【フリゲ感想】怪話
この記事の文字数は約3,600字です!
おはこんにちばんは! 富井サカナです。
今回はティラノゲームフェス2022参加作の中では初となる感想記事です。
ホラーゲームは正直なところ特に好きなジャンルではないのですが、
メチャクチャ驚くレベルのクオリティだったのでこれは推すしかない!!
ということでご紹介させて頂きます。
ハッキリ言ってもうフリーゲームの枠はぶち破れていると思います。
総合的な完成度が非常に高く、ボリュームもある一作でした。
ホラーゲームはどうしても無理!という方以外に超おススメです!
1.どんなゲーム?
今回紹介したいのは、法螺会さんの「怪話」です!!
【制作】法螺会 様
(プロデューサー:笹森簀児 様)
(シナリオ:方丈海 様)
(イラスト:白米 様)
【公式サイト】法螺会公式サイト
【制作ツール】ティラノスクリプト
【プレイ時間】約3時間
【ジャンル】心霊ホラーサウンドノベル
【KW】心霊 、ホラー、オカルト、ミステリー、サスペンス、ノベル
【筆者プレイ時期】2022年10月にプレイ
【筆者プレイ状況】フルコンプ
【特記事項】有料にて設定資料集を販売中
【ポイント】
■オムニバス形式のストーリー構成
■小説を読むような感覚で楽しめるノベルADV
■多角的な恐怖演出
【一言でいえばどんなゲーム?】
とにかく怖いしシナリオ・グラフィック・演出が抜群のゲーム
2.こんな方に特におススメ!
・全てのホラーゲームファン
ホラーゲームファンはもう絶対にプレイすべきで間違いありません。
ノベル形式だからこそ味わえる珠玉のホラーが四編も楽しめます。
いずれも間違いなく怖いですし、濃密なボリュームとなっています。
・サウンド演出にこだわりたい方
サウンド効果は素晴らしかったです。
絶対にヘッドホンかイヤホンを装着してプレイすべき一作です。
音声オフだと良く分からない演出も複数ありますのでとにかく必須です。
ちなみにできれば夜中に背後に隙を作って遊んで欲しいところ。
・フリゲ感のない高品質なゲームを遊びたい人
せっかくだから良くできたゲームが遊びたいんだよね、タダで。
というような方には間違いなくおススメできる一作です。
テキスト・グラフィック・演出・システムのどこにも粗がないですし、
ボリュームもそれなりにある素晴らしい一作でした。
制作者の皆さんはそれぞれきっと本職なんだろうな、
なんて思いながらプレイさせて頂きました!
3.作品紹介
まずはネタバレなしで簡単な紹介です。
【作品紹介】
ティラノゲームフェス2022参加作品のホラーノベル。
先日結果発表された『第6回新人フリーゲームコンテスト』にて、
一般60分以上作品『優秀賞』を受賞。
以下は公式サイトからの抜粋となります。
■オムニバス形式のストーリー構成
1章につき前後編の計8つの物語で構成。
各章に個別の主人公が登場し、
それぞれ独立した物語が展開される。
■小説を読むような感覚で楽しめるノベルADV
特別な操作は必要なく、
小説を読む感覚でプレイできる。
各章にひとつだけ用意された選択肢によって
異なるエンディングにたどりつく。
■多角的な恐怖演出
ノベルならではのじわじわと迫る恐怖に加え、
イラストによる恐怖演出を実装。
一部にバイノーラルサウンドを取り入れ、
臨場感のある恐怖を体験できる。
4.ネタバレありの感想
というわけでここからは完全にネタバレを含みます。
というか趣向を変えて各エピソードの感想を記載します。
プレイ済の方は「だよねー」「そうか?」とお楽しみください。
未プレイの方は興味は絶対に裏切られませんので、
プレイしてから以下をご参照ください。
本作は構成とテキスト、グラフィックと画像演出、効果音演出など、
全てが高クオリティでしかもちゃんと怖い素晴らしいゲームでした!
しかもエピソードは4つありますがすべてが甲乙付けがたいデキです。
個人的な好みは『顔なしこけし』にやや軍配といった感じですが、
好きな作品はばらつくだろうなぁ、と思います。
↓ネタバレ記事開始カウントダウン5
↓ネタバレ記事開始カウントダウン4
↓ネタバレ記事開始カウントダウン3
↓ネタバレ記事開始カウントダウン2
↓ネタバレ記事開始カウントダウン1
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■怪道
初めにプレイすることになる一作。
ホラーとしては王道パターンの1つと思われる、
新たな土地にやってきて幸せな新生活を送り始めたけど、
その共同体はおかしなことになっていて巻き込まれちゃうやつです。
こう書いてしまうと身も蓋もないのですが、メチャクチャ怖いです。
他のエピソードと比べても音声の演出が抜群に良かったです。
1作目を本作にしたのはそこを強調したいからかな、などと想像しました。
終盤の展開はもう恐怖、恐怖の連続。
主人公の身に危険が及ぶのもそうなのですが、
善良で美人なお隣さんの身に不幸が襲い掛かるあたりで絶望感が。。
最後から2枚目のCGでえ!物理的な力で!と驚きつつ怖く、
最後のCGなんてもう絶望も絶望。絶望でしかない超恐怖シーン。
主人公にとっては確実に一生トラウマレベルな光景でした。
■ゅべぬろ
2作目は主人公が記憶を失っているお話。
なぜ主人公は記憶を失っているのかが一つポイントになってきますが、
親友ということになっている少女からの執拗ないじめが凄いです。
親が完全に信頼している相手が滅茶苦茶いじめてくるパターン、
小学生だと世界が狭いのでかなりダメージが大きいですよね。
いじめ描写は給食のヤツが本当に辛かったです。一線超えすぎ。
こちらは合わせ鏡のCGの絵の印象が強いです。
あの絵面だと本当に何かが起きそうな予感が強いですので。
で、まさかの真実が見えてくるラストへと繋がっていきます。
ホラー作品というよりも構成と伏線とどんでん返しが楽しめました。
2話目にしてただのホラーだけじゃないんだぜ感が凄いです。
■顔なしこけし
因習モノの1つの良くあるパターンとしてある、
「自然の脅威を鎮めるため人を犠牲にしてた」のはホント怖いですよね。
昔は人の命が今ほど大切にされていなかったので、
人柱とか実際に様々な地域でやられていた事実があるようですし。
舞台を過去にしただけで100%なかったとは言い切れないのが怖いです。
序盤に呪いの館に閉じ込められたうえで、主人公の眼球がなくなります。
横には同様に呪いで両手がなくなった女性がいます。
目が見えない者と両手が使えない者が協力しながら脱出を目指しますが、
大きなハンデを負って圧倒的に無力な状況で絶望感が高まります。
終盤で過去の因習の具体的な内容が明らかになるのですが、
これまでの伏線が綺麗に回収されつつ本当にもうメチャ怖でした。
途中で勇気を振り絞って隠れるシーンとか、
視界が回復して壮絶なグラフィックが表示されるシーンとか、
終盤はもう恐怖の連続でした。深夜プレイしなくて良かった。。。
目が見えない=画面は真っ暗という状況ですが、
それ故に感じる恐怖をテキストと効果音でとても効果的に演出してました。
■婚前旅行
こちらはホラーというよりはオカルト要素の強い一作と感じました。
他の作品と比べても非常にオリジナリティの高いお話だと思いました。
序盤、超勝手な婚約者に振り回される女性主人公。
なんだか腑に落ちない婚約者の言動を見て混乱のまま結末を迎えますが、
その後に超勝手な婚約者の視点に切り替わっていきます。
この婚約者が実は割と考えがあることが分かり嫌悪感は薄れますし、
視点が変わることで不明瞭だったやりとりの実態が徐々に見えてきます。
この旅館の近くで過去に何が起きたのか、
その真相は意外性と納得感があるものでスッキリしました。
後半のクライマックスシーンの絵力も凄くて引き込まれました。
最後のCGはメチャクチャ爽やかで、
絵師さん!こんなテイストの絵も描けるのね!と感動しました。
ネタバレ防止緩衝地帯
ネタバレ防止緩衝地帯
ネタバレ防止緩衝地帯
ネタバレ防止緩衝地帯
ネタバレ防止緩衝地帯
ネタバレ防止緩衝地帯
5.おわりに
というわけで「怪話」の感想はこれでおしまいです。
面白そう!とは思ったのですが、
予想を超えるようなプロのお仕事にただただ感銘を受けました。
メチャクチャのめり込みました。大満足の一作でした。
4つのエピソード、それぞれ異なる魅力に溢れていて最高です。
なお、本作も物凄く楽しめたのですが、
次回作はもう強烈にちょうど真ん中ストライク作品を制作中なんですよ!
以下にツイートを貼っておきます。
◤新作フリゲタイトル発表◢
— 法螺会@「怪話」公開中 (@HORAKAI_games) October 8, 2022
怪異ホラーミステリー
×
コマンド選択式アドベンチャー
✴️゜_【星影の館殺人事件】_゜✴️
2023年冬公開予定
※画像は開発中のものです※#スーパーゲ制デー #ゲーム制作#ホラーゲーム #フリーゲーム pic.twitter.com/G2CwzrlDMg
これですよこれ!!!
正直もう自分が次の次の次くらいに満を持して作りたかったヤツ!
怪異ホラーとあるのでちょっと自分が作りたいのとは違いますが、
テイストはまさにこれ!どう見ても遊ぶのも好みでしかないヤツ!
タグを見る限り次回作もフリゲとして出してくれるんですね!マジか!
以上、富井サカナでした。
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