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好きな小説オブザイヤー 2022年

みなさんおはこんにちばんは! 富井サカナです。
基本的にネットでの活動としては趣味でゲームを制作している者です。

注:「目次」の「すべて表示」を押し、「ランキングの結果を一気に見る」を選ぶと結果だけ一気に参照できます。

はじめに

今回、一昨年くらいから趣味の読書記録も付け始めているので、せっかくだから振り返って年間ランキング形式で備忘録的にまとめることにしました。なお、その本そのものの面白さのほかに、読んだタイミングで受けた印象の強さをだいぶ加味して順位付けしています。えっ!この作家ってこんな作風だったの!?みたいな驚きがあったりするとだいぶ加点、みたいな感じです。縛りとしてバリエーションを出すために1作者1作品とします。
読者としてはかなりミーハーなので読む本は話題作が多め、エンタメ系作品、ジャンルではミステリが好きという感じです。また、読書はほぼ「文庫本を購入して読む」スタイルなので新作発表からはそれなりの時間差が生まれるので最新作はありません。

と、前置きが長すぎるのもなんなんで、早速いってみます!



好きな小説 2022年年間ランキング

10位

本と鍵の季節 米澤 穂信
今ノリに乗っている米澤穂信氏の作品です。本格からファンタジー、悪趣味まで何でも書ける作風の幅の広い作者さんですが、そもそもは日常の謎でブレイクしただけあってやはり非常に巧みでした。メインキャラは男子高生2人なので、なんだか更にファン層を拡大しそう。



9位

沈黙のパレード 東野 圭吾
日本一売れている東野圭吾氏の作品です。作者の今現在のポジションを不動のものにしたガリレオシリーズの一作です。昔に比べて近年イマイチだと思う率が増えてきていますが、やはりガリレオシリーズで手を抜くことはないですよね。まだまだ面白い小説が書けると分かって嬉しいです。



8位

イマジン? 有川 ひろ
名前の表記が変わった有川ひろ氏の作品です。氏の本が読みたい!と思って読んだらまさにストライクどまんなかでした。昨年読んだ中では空飛ぶ広報室とアンマーとぼくらも面白かったです(キャロリングだけちょっとイマイチでした)。今後もお仕事小説×恋愛みたいな作風で書けるうちはこの作風で突き進んで欲しいところです。



7位

舟を編む 三浦 しをん
直木賞作家三浦しをん氏の作品です。再読ですが本屋大賞1位に相応しい、やはり非常に良い小説でした。この直後に読んだ同氏の光は全く異なる作風の作品でしたがこちらもとても良く、こんな作品も書けるんだ!と感動しました。悩みましたが広くおススメできるこちらを入れてみました。



6位

何者 朝井 リョウ
最年少で直木賞を受賞した朝井リョウ氏の作品です。自分が読む中では珍しく伏線やら構成やらではなく文章そのもので魅せるタイプだと思いセンスに恐れ入っていますが、本作は特に切れ味が抜群でした。本作を読んだことで著者に対する信頼感は絶対的なものになりました。なんとなく話題先行だと感じて避けていましたが、自分でちゃんと読んでから判断しないと駄目ですね。



5位

三千円の使いかた 原田 ひ香
少し前から本屋で平積みをよく見る原田ひ香氏の作品です。これぞ女性ならではと思えるような作風で、身近な出来事や人間関係の描き方がとても秀逸でした。普段読むタイプの小説ではなく新鮮で面白くすっかりファンになり、今年だけでも何冊か読みました。自分が買う本には珍しく妻も喜んで読んでます。



4位

ひと 小野寺 史宜
こちらも多くの本屋で良く推されている小野寺史宜氏の作品です。日本がすっかり失っているような人と人との繋がりや人情みたいなものに溢れた作品でした。小説を読みながら、主人公の周囲の人々のように素朴で人の良い主人公のファンになってしまいます。その後に読んだまちも良かったので今年は他の作品も読んでみます。



3位

魔眼の匣の殺人 今村 昌弘
前作でミステリ界に超鮮烈なデビューをして話題を総なめにした今村昌弘氏の作品です。こちらはゴリゴリのミステリです。オカルト要素をそういう風に取り入れるとは!という新鮮な驚きがありました。キャラの言動が一部アレな時があるのがご愛敬ですが、基本的にはミステリど真ん中な正統派作品の書き手として今後もしばらく追っていきます。



2位

教室が、ひとりになるまで 浅倉 秋成
直近、割と名前を聞く浅倉秋成氏の作品です。タイトルと表紙絵に惹かれて何の気なしに読んだのですが、自分がドンピシャで好きなタイプの特殊設定ミステリの傑作でした。好き嫌いは分かれそうですが自分は超好みでした。浅倉秋成という作家を知ったことは昨年の読書の1番の収穫といえます。とりあえず文庫化した著作は全て即買って読み終わりました。その後の作品群も評判が良いので今後も期待大です。



1位

Medium 相沢 沙呼
というわけで今年読んだ中で1番の小説は相沢沙呼氏のMediumでした!
単行本が発表された頃から話題に上り、多くのランキングで1位を取得しているのに相応しい構成・展開が楽しめる1作でした。こちらもオカルト要素をそういう風に取り入れるとは!ですね。表紙やタイトルなんかもトリックになってるの、痺れますね。もう少し感想を書きたいのですが、未読の方へのネタバレ配慮ということで自粛します。面白いので是非お読みください。




ランキングの結果を一気に見る

10位 本と鍵の季節 米澤 穂信
9位 沈黙のパレード 東野 圭吾
8位 イマジン? 有川 ひろ
7位 舟を編む 三浦 しをん
6位 何者 朝井 リョウ
5位 三千円の使いかた 原田 ひ香
4位 ひと 小野寺 史宜
3位 魔眼の匣の殺人 今村 昌弘
2位 教室が、ひとりになるまで 浅倉 秋成
1位 Medium 相沢 沙呼

良いですね、この出版年もジャンルもキャリアもバラバラな感じが。読書傾向や好きな小説のタイプはぱっと見で見て取れてバレバレな感じですね。そうです。ミーハーな読者です。



おわりに

過去に何度か小説・小説家についてはまとめ記事を上げております。
何か小説を読みたいけど何読もうかな~。という方がいたら是非ご一読ください。読む本のジャンルに非常に偏りはありますが。

👆こちらはだいぶ前にまとめたもの。こなれてないですが紹介冊数は多め

👆こちらは最近まとめたもの。有名作家ばかりではありますが


最近は他の方の読書ツイートやnote記事から読む本を選ぶことも増えてきているので、その一助になればという感覚もあります。
以上、富井サカナでした。


👇趣味でゲームを作っていますので是非!全て最後まで遊べます。


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