「現実は人間の頭の中にのみ存在する」

「現実は人間の頭の中にのみ存在する」
これは、映画『マトリックス』の中で、印象的だったセリフだ。

映画「マトリックス」

これを言い表した『般若心経』の一節が「色即是空、空即是色」だ。

これは近年の量子力学の理論にも合い通じるところがある。

現在、世界中の学者の共通認識として、量子力学の正統的な解釈法は、ボーアが提唱したコペンハーゲン解釈であるとされており、

「観測結果のみが実在であり、その背後に実在など存在しない」というのが定説となっている。

物体や物質は人間が観測し認識して初めて存在するということだ。

だから、『引き寄せの法則』が成立する。

だから『選択理論』が成立する。

近年、ハイテク業界の有力者の多くが仮想現実説を口にしており、かのイーロン・マスク氏も仮想現実説を信じていると断言している。

マスク氏は今年前半、この世界が仮想空間でない確率は「数十億分の一」と確信していると語った。

私達の人生は私達の思った通りにしかならない。
思うとは「エフェカシーを高めることだ」
つまり、臨場感のある近未来を頭の中にイメージし、それを可能にする自己実現能力に自信を持つことだ。
自信に根拠はいらない。ただ具体的にあたかも現実のようにイメージできればそれで良い。

私たちは、自分の人生という映画では、自分が脚本家で、監督で、プロデューサーで、主役、登場人物の配役さえも決めることができる。

しかし、本人が気がつかないうちに、他人(親や師、上司や結婚相手)が描いた物語の映画に無理やり出演させられている人が少なくない。

困ったことに、その他人から、あなたは主役だよと騙されて脇役を命じられていることだ。

だから、自己矛盾を抱えることになる。

そんな人の口癖は「人生は思い通りにならない」だ。
そして、それは心を病む原因となる。

理想の人間関係は「誰もがその人の人生のドラマの主役である」と認め合うことから始まる。

自問自答してみよう。

「私は自分自身の映画の脚本を自分で描がけているのか?そしてその物語の主人公として生きているのか?」

成願義夫

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