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「着物は、正しさよりも美しさ」

宇野千代(写真)さんは「カジュアル着物に、おはしょりは邪魔、見せる必要なし」と言って、このように、おはしょりをできるだけ出さないように仕立て着ていました。

着付け教室が言う正しい着方が必ずしも美しいとは限りません。
そもそも現在のような着付け教室ができたのは第二次世界大戦敗戦後の昭和30年代です。
だから、現代の着付け教室は伝統を教えているわけではないのです。

少なくとも普段着(カジュアル着物)の着方は現在でも自由で良いのです。

さて、写真は背が低く小柄だった千代さんだったからこそ、行き着いた着姿です。

美しさの演出の仕方は千差万別。

顔形、体型、肌の色、年齢、立場、がそれぞれ違うように着方も違うのが当たり前です。
だから、一人一人が自分を素敵に見せる着方を工夫すれば良いのです。

この着物姿を気に入っておられたようだ。

因みに横段の縞模様は背を高くみせます。
当然縦縞は背を低く見せます。
これを逆だと思っている人多いですね。

千代さんは、その事を知った上でこの柄をチョイスしています。

美しい着姿を追求すると、それは当然の知識となります。

「正しさよりも美しさ」を追求することが本来のお洒落であり、それにより、着物がセルフブランディングの最高のファッションアイテムになるのです。

#呉服繁盛店の作り方
#コンサルタント
#着物デザイナー

着物デザイン教室(オンライン or オフライン)
https://www.jogan-kimono-design-school.com/

和文化デザイン思考 講師 
伝統文様研究家
着物デザイナー
日本画家
●成願義夫 Jogan Yoshio プロフィール
株式会社京都デザインファクトリー代表取締役
伝統文様研究家、装飾画家、アートディレクター、着物デザイナー、グラフィックデザイナー、伝統産業商品開発アドバイザー

●代表作と最近の活躍
関西国際空港の初代ウエルカムボードのデザイン。
長野県善光寺の納骨堂の納骨壇の扉デザインの他、納骨堂のデザインは多数。
サッポロビールワインラベルなど、手がけたデザインは多数多岐に渡る。

●近況
2018年、秋、成願がデザインした金属製スマホケースが英国ウェールズ国立博物館に永久保管決定。
2018年、冬、和柄をテーマにした民放テレビ番組に解説者として出演。
2019年、春、ジョルジオアルマーニビューティー主催のイベント講師に招かれる。
2019年、夏、京都駅ビルのフォトスポット四箇所のデザインを手がける。
2019年、秋、京都高島屋のバイヤー向け『伝統文様勉強会』講師を務める。
2020年、埼玉県秩父市の招きで2日間に渡り講演会と伝統デザイン勉強会を開催。
2022年、NHKのテレビ番組『美の壷』に出演。

●近年はグラフィックデザイナー、壁面装飾画家、着物デザイナー、伝統文様研究家、伝統産業の商品開発アドバイザー、講演家として、テレビなどにも出演し、幅広く活躍中。  
著書は、和柄デザイン素材集を10冊以上執筆。総販売数は40万冊を突破。
また、著書の大人の塗り絵『和柄のヒーリングぬり絵ブック』(PHP研究所発行)は、累計6万5千冊を突破していまだにロングセラーを続けている。
成願の和柄デザイン素材集は日本中のデザイン事務所に、必ず1冊以上置かれていると言われている

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