〆鯖の出汁が利いた牡蠣だし醤油の深さ

今日の晩餐は豚しゃぶしらす盛りうどんと〆鯖、仕事で赴いた高知土産のスパークリング日本酒(匠 土佐酒造)。
まぁ豪勢な週末のスタートとなったわけだが、この食卓には思わぬ伏兵がいた。

そう、タイトルにもある〆鯖の出汁が利いた牡蠣だし醤油のことである。
あれだけ旨い旨いと平らげた豚しゃぶしらすうどんも、もはや舌の上には記憶がない。
ほんの気まぐれで昨日スーパーで売っていた〆鯖を4切れ、ヒガシマル醤油(株)殿の牡蠣だし醤油に浸したのだった。YouTubeに耽り数分経つと、そこには多量飲酒確実、肝硬変を避けては通れない液体が生成されてしまっていたのだった。

2合のスパークリング日本酒は消えた。

その酒は大変美味であった。
いわゆる変わり種であるスパークリング日本酒だが、炭酸に負けない確かなコメの主張と炭酸が作り出す飲みやすさのバランスが良く、名酒と言われても異存はない。偶然発見した肴の効果もあると思うが、とても良い体験をした。

ついには後日呑むつもりだったcel24(司牡丹酒造)にまで手を出した。
醤油を啜り、酒を喰らう。どこからどう見てもアルコールに身を捧げた敬虔な信徒にしか見えないが、酒飲みを自認する者が味わえばすぐに分かる。
はっきり言ってこの液体、飲む〆鯖である。
醤油の塩味と牡蠣出汁の旨味、あとからしつこく香る〆鯖の風味……どれをとっても酒呑みには起爆剤そのもの。これに抗える日本酒呑みがいるならお目にかかってみたいものだ。

とはいえ、自制は大事。
このまま〆鯖醤油の魔力に身を委ねるとさきほど手を出した4合瓶すら消費しかねない。
せっかくの逆さ牡丹(cel24の通称)だ。ここで全て無くしてしまってはあまりにも惜しい。
酒が入り、〆鯖醤油を嗅いでラリってる私にも理性くらいある。
ここはパックご飯で手を打つこととする。

ということでパックご飯に〆鯖醤油と刻みネギ、刻み海苔をまぶす。
「米(液体)を求めるなら代わりに米(固体)を食べればいいじゃない」
流石のマリー・アントワネットも引きそうな発想によって〆鯖醤油の処理に成功。
お味は……コレで締めることのできた理性ある(?)自分を褒めたくなるような味でした。


今週はいい休日が取れそうだ。


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