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サカキシンイチロウのおいしい手帖

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おいしいお店。おいしい料理。 愛着があってずっとこのままでいてほしいなぁ…、と心から思える宝物みたいなお店や料理を紹介します。
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#サンドイッチ

ベルクの朝の小さな企み

ベルクで今日は小さな企み。 「マイスターハムアンドケーゼ」というオープンサンドをカスタマイズしてたのしもうと思って来てみた。 カウンター前のベンチ席。 その一番端っこが前にエアコンのパッケージがあるおひとりさま専用の席。 自習室のデスクのような感じで好きだったんだけど、ひさしぶりにきたら背の高い機材が撤去されて見通しがよくなっていた。 しかも向かい側に椅子はなく、のびのびしているはずなのになんだかちょっと落ち着かない(笑)。 パッケージに「店名(ベルク)の由来」という張り紙

上等なサンドイッチを上等に味わう23日

おいしいサンドイッチを食べたいなぁ…。 上等な素材で丁寧に作ったサンドイッチを上等な空間とサービス付きで味わいたい。 …、となったら銀座ウエストをおいて他になくやってきました。 入り口に向かう階段にポインセチアが並んでた。 開店同時ですんなり入ってお店の奥のテーブルにつく。 待ち合わせのときにはメインホールの入り口から見えるテーブル選んで座る。でもタナカくんと一緒のときには奥の落ち着くこのテーブル。 半個室仕立てでテーブルたった3つという空間のサイズがいいのね。 しかも厨

銀座の朝のうつくしきサンドイッチ

銀座ウエストで朝にしました。 厨房をうかがうことができるいつものテーブルが埋まっててお店の一番奥のテーブルをもらって座る。半分個室のようになったエリアで、なのにレジに立っているお店の人をまじかに感じる。 どの席のお客さまにも気配りできるお店の造り。 補助椅子が取り囲む小さなテーブルは白いクロスをまとって気配を消している。優雅な空気がただよいます。 ハムとたまごのサンドイッチにアールグレイのアイスティー。 のんびり待ちます。落としたての熱い紅茶を冷まして作る。だからのんびり。

今もキラキラ、ココロの救い

東京でおそらく一番キラキラしているところに行こう!と、それで銀座ウエストにした。 ドアはずっと半開き。外は寒くてときおり冷たい風が入ってくるけど今は対コロナの戦時中です。しょうがない。 とは言えお店に入ると浮世のさまざまをすっかり忘れさせてくれます。 好きなお店が閉店したり、営業が続いていてもかつての状況からかけ離れた哀しい様子になっていたり。人が人を信用できないさみしいムードに気持ちが縮む。 けれどこの店にきて、今もテーブルの上には真っ白で洗いたてのテーブルクロスがか

銀座ウエスト、サンドイッチにバナナサンデーまでつける

お盆の間に銀座を歩いておこうと思った。 新宿の次に一緒に歩いた銀座です。新宿に比べて銀座は大きい。 だからすべての道を歩いたというわけではないけれど、通りのひとつひとつ、路地の一本一本に思い出があり、ちょっと歩いては立ち止まり、右手をギュッと握りしめつつまた歩く。 辿りつくのは銀座ウエスト。虫養いをしようと思った。 暑がりの彼がいつも座るのはエアコンの前。今日もその席。カタンカタンと送風口のルーバーが鳴る音がして、クスリと笑う。 白いクロスに磨き上げられピカピカ光るシル

銀座ウエスト、ハムのトーストサンドイッチ

銀座ウエストが恋しくて、やってきてみる。 今日は不思議なほどにお店は静か。奥のちょっと個室っぽくなったエリアに2組ほど先客はあり、大きなメインホールはボクがひとりじめ。 お好きな席におすわりください…、と言われて4人がけのテーブルにつく。 お店の中を見渡すと、ボク以外はみんな女性でなにやらちょっと肩身が狭く感じるほど。 可憐な花が咲く花園に紛れ込んだ小動物とは、こんな気持ちがするんだろうかと思ったりする。 スピーカーから流れる音はシューマンのピアノ協奏曲の第1楽章。流麗で

雨の日のファーストゲストになってみる…。

雨の日の季節です。 どんな有名店でも、どんな人気の店でも雨の日は緊張するもの。 雨の中を果たして店までワザワザやってきてくれるだろうか…、とドキドキハラハラ。 一方、オフィスビルの中に入った飲食店の人たちは、今日は忙しいに違いないと逆の意味で緊張します。 雨の日には、ファーストゲストになってあげようとランチ休みを繰り上げて、オキニイリのお店の開店と同時にドアをあけようとそわそわします。 それもなるべく元気でノリのいいお店。 今日も雨の日。 「スモークハウスというアメリカ」