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サカキシンイチロウのおいしい手帖

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おいしいお店。おいしい料理。 愛着があってずっとこのままでいてほしいなぁ…、と心から思える宝物みたいなお店や料理を紹介します。
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2023年12月の記事一覧

お茶のお供に抹茶のプリン

食後に「Saten」。お茶のカフェ。ビルの一階にあるのに中に入ると田舎の家の土間にいるような居心地の良さ。 いつも抹茶オレを飲むのだけれど、今日は抹茶プリンを食べたくてお供は煎茶を選ぶことにした。 産地別に煎茶、ほうじ茶が何種類か用意されててこれもひとつのシングルオリジン。 高知産の深蒸し茶を選んでたのむ。 テーブルについてしばらくのんびり。隣ではご近所さんなんでしょう…、マダム3人が明るいおしゃべり。お受験からスーパーのセールの話、今日のランチと話題のカオスなことにちと

年末は肉、年末の肉

ガツンと肉を食べたくて西荻窪まできて「キャロット」で昼。 10年以上のおつきあい。 肉でお腹いっぱいになりたいなぁ…、って思うと思い出す店。 実は3ヶ月ほど前に大阪から来たゴキゲンさんとここで食事をしようと来たら、ご主人が怪我をなさって休業だった。 その日は気持ちが宙ぶらりんで、かわりのお店を考えるのに難儀しました。それほど頭もお腹も「キャロットモード」になっていた。 もうご主人も復帰され通常営業と小耳にはさみやってきました。開店同時でボクが二番目。カウンターの隅の席をもら

肉肉しいったらありゃしないパスタ

打ち合わせをひとつこなして昼にヤエパブ。 ミッドタウン八重洲の中にある大人フードコートのヤスパブリックを略してヤエパブ。 ビルの足元には八重洲地下街というお堅い正式名称の「ヤエチカ」が広がっている。 八重洲はヤエと略すのが流行りならばミッドタウン八重洲はミッドヤエ?…、カッコ悪いから却下しましょう(笑)。 営業開始直後でほぼ誰もいない客席ホールはこの界隈でも随一の自由で心地よい空間。 シェアオフィスのように見えたりするのもたのしい。 東京駅前にこういう場所があるってステキ

今年最後の月命日に西櫻亭のお弁当

今年最後の月命日を西櫻亭。 支配人さんに「おひさしぶりですね」って挨拶される。確かにかなりのひさしぶり。 それというのもお店の公式ウェブサイトに掲載されているメニューから洋風弁当がなくなっちゃっていて、ちょっとへそを曲げていたから。 でも年末の今日は上等な洋食を食べて偲ぼうと思ってきたのね。そしてメニューをみたら洋食弁当があるじゃないの! もっと早く来てればよかった。たのんで食べる。 コーンポタージュから食事がはじまる。 ぽってりとしてなめらかで、甘くて気持ちがやさしくな

クリスマス前にアメリカを食べる

クリスマスが近づくとアメリカの料理を食べたくなっちゃう。それでバビーズヤエチカ。 店頭に置かれたマスコットのブタくんはサンタさんの帽子をかぶり、お店の中にはクリスマスツリー。 クリスマスソングが流れてる。 去年まではクリスマスソングを聞くのがちょっとつらかった。いろんなことを思い出してしまうから…。けれど今年は聴けるようになりました。 3年経ってやっと気持ちが落ち着いたって感じかなぁ…。 今日の気分は「バビーズスペシャル」。 アメリカンブレックファスト的なここの人気の料理

エンチラーダにパンデックス

ひさしぶりに「メキシコ料理を無性に食べたい病」が発症しちゃう。 しかもレストラン的メキシコ料理じゃなくて、タコスだとかブリトーだとかストリートフードっぽいものを気軽に食べたくなったのです。 今日の気持ちは「エンチラーダ」。 そうだ「グズマンイーゴメズ」にしようと思って渋谷での打ち合わせのついでに来てみる。 オーストラリア出身の店。 原宿、渋谷、品川、舞浜と4店舗ある。 舞浜はディズニーランドに隣接した商業施設の中でそこはアメリカだからしょうがないとして、なんで品川にあって新

杏のみつ豆。黒蜜と求肥

満たされついでに甘いものをと「おかめ」に来てみる。 有楽町の駅前の交通会館の地下一階。 オキニイリの甘味処で、今日もご婦人方がおしゃべりしながらお茶の時間をたのしんでらっしゃる。 洋菓子屋さんのお茶の時間と違った気軽で気さくなムードがやさしい。 そういうムードがうれしいボクもお年頃。 今日も「杏みつまめ」にする。 ここで一番のオキニイリ。干した杏を戻したものは甘味屋さんの一般的な食材のひとつ。 いろんなお店で試してみるけど、ここの杏は戻し方に酸味に香りと、どれもボクの好み

海鮮丼にとり豆腐。銀座の路地の三州屋

朝、早く目が覚め築地に行こうとバスに乗る。 四ツ谷駅まで歩けばあとは15分ほどで築地場外の入口まで行く。途中、左手に皇居を望み銀座の街を突っ切るルート。 東京の朝はこんなにすがすがしいんだ…、って思いながら今日はおいしい海鮮丼を食べてやろうと舌なめずり。 長生庵ってお蕎麦屋さんのせいろ付き海鮮丼がおいしくってネ…、それを狙った。 ところが築地の町のにぎやかなること、地面が見えないほとに通りに人は溢れてて目当ての店はスゴい行列。そこに限らず贔屓の店はみんな行列。 平日だからとタ

ビーフンバーツァンシンバシアズマ

打ち合わせをたのしく終えて、ゴキゲンのままに昼を新橋の「ビーフン東」。 新橋駅前のしおれたビルの2階にあって、いつもにぎわう人気のお店。 お店の前には20人近くの行列です。けれど提供時間が早くてしかもみんなテキパキ食べて席を立つ。 10分ほどでボクの順番。カウンター席の一番端の席をもらって早速注文。 昼の献立はビーフンとバーツァン…、つまり台湾ちまき。 ビーフンは「並」に「五目」に「蟹玉」があり、焼くか汁をかけるかを選ぶシステム。 いつも五目の焼きビーフン。サイズは小・一人

トーストにマーマレード、サラダにヌードのゆで卵

銀座ウエストで朝をむかえる。 今日はちょっと気合の入った打ち合わせ。ゴキゲンを作りたくって銀座ウエストの力を借りることにした。 手入れの行き届いたお店です。 トーストセットにアールグレイのアイスティーを選んでたのむ。モーニングセットがあるわけじゃないこの店の食事メニューの中で1番朝食っぽい料理がこれ。 トーストにサラダにゆで卵の組み合わせですから、喫茶店のモーニングセットとほぼ同じ。 …、なのだけどこの上もなく上等というのがステキ。 まずサラダと卵、アイスティーがやってくる