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クリスマス前にアメリカを食べる

クリスマスが近づくとアメリカの料理を食べたくなっちゃう。それでバビーズヤエチカ。

店頭に置かれたマスコットのブタくんはサンタさんの帽子をかぶり、お店の中にはクリスマスツリー。
クリスマスソングが流れてる。

去年まではクリスマスソングを聞くのがちょっとつらかった。いろんなことを思い出してしまうから…。けれど今年は聴けるようになりました。
3年経ってやっと気持ちが落ち着いたって感じかなぁ…。
今日の気分は「バビーズスペシャル」。
アメリカンブレックファスト的なここの人気の料理。
パンケーキに卵料理、ソーセージにベーコン、ソテしたじゃがいもの盛り合わせ。野菜不足が目に見えてるからシーザーサラダのハーフサイズを選んでお供はコーヒー。

大きなマグにたっぷりのコーヒー。洋白の大きなポットにミルクが入ってやってくる。
テーブルサイドにはケチャップ、フレンチマスタード。バーガーペーパーも常備されるようになってた。たしかにハンバーガーがおいしい店って評価が最近定着してて、多くの人がハンバーガーを食べている。

まずサラダ。

好きなシーザーサラダでございます。
ロメインレタスを手でちぎり一枚一枚にオリーブオイルをまとわせる。アンチョビペーストやビネガーで味をととのえ、すりおろしたパルミジャーノをたっぷり合わせてなじませる。胡椒たっぷり、クルトンを散らして完成。

ドレッシングをかけたら終わりっていうのじゃないのがステキなところで、レタスの食感、渋みや香りが活き活きしてて、口だけでなく体までもが潤うようなみずみずしさにウットリします。
食べ終わってもお皿が濡れてないでしょう…、味はお皿につけるのじゃなく野菜につける。それがサラダと言うものだから。

そしてメインのグリドルスペシャル。

お皿の上にあるものはみんなグリドルの上で仕上がる料理ばかりで、それで名前が所以でしょう。
ジャガイモもふかしたものを玉ねぎと一緒にたっぷりの油で揚げ焼きしたもの。
表面サクッ、なのにふっくらホクホクでとても独特。

それにしても今日のフライドエッグの焼き加減が惚れ惚れするほど見事でウットリ。
オーバーミディアムでとお願いしたんだけど、白身の縁が黄金色のレースのようになっている。白身に無数にあいた小さな穴から水気が抜けて、味がギューッと凝縮されて焼けている。
黄身の上にナイフを当ててススっと軽く滑らせると、黄身がたらんと流れ出す。温められたお皿の温度で黄身の表面に膜が張り、ねっとり甘く肉感的な食べ心地。

ベーコンは脂が焼き切れてガリッと仕上がり、ソーセージも表面が焦げてしっかり焼かれてる。すべてがボクの好きな状態。
不恰好な形のパンケーキが愛らしい。
ベーキングパウダーで膨らむ生地。ひっくり返すと自分の重さでちょっと潰れる。だからこんな形になっちゃう。
グリドルに直接触れたところはサクサクで、それ以外の部分はふっくらやわらか。ひと口大に切って卵の黄身を吸い込ませ、フライドエッグとベーコンをのせて食べると、まぁおいしい。

メープルシロップをかけるとゴクゴク飲み込んで、口にふくむとぽってりとろける。料理が溺れるほどにたっぷりのメープルシロップをお皿に注ぎ、甘じょっぱさを思う存分たのしみ食べる。

ミルクでぬるんだコーヒーをゴクゴク飲んでご満悦。


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