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肉肉しいったらありゃしないパスタ

打ち合わせをひとつこなして昼にヤエパブ。

ミッドタウン八重洲の中にある大人フードコートのヤスパブリックを略してヤエパブ。
ビルの足元には八重洲地下街というお堅い正式名称の「ヤエチカ」が広がっている。
八重洲はヤエと略すのが流行りならばミッドタウン八重洲はミッドヤエ?…、カッコ悪いから却下しましょう(笑)。

営業開始直後でほぼ誰もいない客席ホールはこの界隈でも随一の自由で心地よい空間。
シェアオフィスのように見えたりするのもたのしい。
東京駅前にこういう場所があるってステキ。ありがたい。
テナントは気軽なお店ばかりで、しかも夜にはたのしく飲める工夫をしているところも大人フードコートならではでしょう。DJ機材が揃ってる。

「ta.bacco」ってお店が中でもオキニイリ。

イタリア料理のお店で昼は個性的なパスタが売り物。
「ピチ」ってトスカーナ地方の太いパスタだけではじめたランチ。

今はピエモンテの極細麺、タヤリンを使った料理も加わった。太い麺だけだと…、っていうお客さまもいるのでしょう。とはいえ極太と極細を用意して普通の太さを扱わないってところがゴキゲン。ボクは好き。
ソース違いで3種類あるピチの中でまだ食べてなかったボロネーゼを試すことにした。
お店のスタッフは全員女性。ニコニコしながらゆっくり、そして丁寧に料理を仕上げる。料理をお皿に移したらオリーブオイルをたっぷりかけて最後の仕上げにチーズを削ってどっさりほどこす。

お待たせしましたってトレイをそっと差し出され、ニッコリ笑顔を交わして運んでテーブルにつく。

牛挽肉がくっつきあってミートボールのような形になった特徴的なソースがおいしげ。
大きのもあり小さいののもあり、形は不揃い。
どれも歯応えがしっかりしていて噛み応えもある。肉を食べてるって感じがたのしい。
牛肉の味をしっかり感じるソースがからまる麺も不揃い。

しっかりこねた生地を転がしながら麺の形に仕上げていくからどうしても不揃いになるんですネ。
アルデンテじゃない。ちょっとやわめで、でも歯応えがしっかりとある。太いところはムチムチしていて細いところはとろける感じ。この食感が独特で食べるたびにウットリしちゃう。
ただ太いからフォークに巻き付けようとすると少々難儀する。巻くのじゃなくて刺して食べるのが吉って今日気づきます。

太い麺がフォークに刺さって持ち上がるんです。しかも麺そのものが短めで、だからそのまま口に運んでもズルズル啜り上げることなく口の中へとおさまってくれる。

そういえば食感はロングパスタというよりショートパスタの暴れ感が強てく、ミディアムパスタってカテゴリを作ってそこに納めたくなる独特。

サイドについてくる発酵野菜の煮込みもおいしい。
白インゲンにブロッコリ、ナスにトマトをクタクタになるまで煮込みオリーブオイルでとろみをつけてチーズをかける。ちょっと酸っぱく野菜の甘みがおいしい一品。健康的なオキニイリ。

パスタを食べてもソースがたっぷりお皿に残りパンにのっけてキレイに食べる。やっぱり好きです…、オゴチソウ。


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