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サカキシンイチロウのおいしい手帖

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おいしいお店。おいしい料理。 愛着があってずっとこのままでいてほしいなぁ…、と心から思える宝物みたいなお店や料理を紹介します。
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2023年8月の記事一覧

ノスタルジアカフェ。甘くて苦くて熱くて冷たいおゴチソウ

お昼を食べたお店の近くで昼の〆。 「ノスタルジアカフェ」ってお店で甘いものにした。 まだランチの時間。サンドイッチやミートボールを食べてる人でにぎわっていた。 ミートボールがおいしそうで2度目のランチをしたくなるほど(笑)。 目当ては「Homemade Baked Goods」。 自家製焼き菓子! バナナブレッドやキャロットケーキ。今日のショートケーキはなになんだろう…、って思いながらメニューを見てたら「ブラウニーサンデーチョコレートファッジ」が目に入る。 「ほんのり温めた

和朝食的喫茶店の朝

中野にちょっと野暮用がありコーヒーロードで朝ごはん。 食事メニューが充実してる。喫茶店でもあり気軽なレストランでもあるお店。 昔はこういうお店がたくさんあった。朝、昼、お茶の時間といろんな使い勝手があって毎日だっていける店。 だから自然とお店の人と仲良くなって、世間話をする関係になれたりもする。 地域とつながりをもったお店も今は少ない。 外食産業がこわしてしまったものは大きい…、もったいない。 お客さまがやってくると「おはようございます」って元気で明るい声がする。 お冷グ

青山一丁目で、運命の肉ぶっかけに出会う。

昨日友人とおいしいお店の話をしてたら「青山一丁目のいわしやっていううどん屋さんがおいしいよぉ」って教えてもらった。 場所は青山一丁目交差点に面した「青山ビルヂング」の地下。 「ビルヂング」とついているのでわかるように三菱地所の昔からあるビルで、5年ほど前に大々的にリニューアルした。 アメリカのデザイン事務所が手掛けた作品。 ロゴも一新されて気になっていたけれど、機会がなくってひさしぶり。 日比谷園っていう中国料理のお店があって、そこのオーダーバイキングが安くておいしくたまに

ここのハンバーガーがやっぱり好き!

おやつ代わりに「ミッケラー」。 神田の駅近、居酒屋が集まる路地の奥にあるクラフトビールとハンバーガーの店。 チーズバーガーのセットをたのみお供にクラフト梅ソーダ。 入り口近くのテーブルでチーズバーガーが焼ける匂いをたのしみながらのんびり待ちます。 それにしても気持ちのいい店です。 開け放たれた入り口から外の光が差し込んで、風もときおり吹き込んでくる。敷居に下げたTシャツがそのたびひらりと揺れる様子が目に涼しい。 Bang & Olufsenの円盤状のスピーカーからJam

日暮里の一由そば。太い、おいしい、オキニイリ

上野で仕事が終わる。ひさしぶりに「一由そば」に行ってみようと電車に乗った。 上野からたったふた駅。東京からでも6つ目の駅というのにすごく遠くにやってきたような感じがしちゃう。 ひさしぶりに降りた駅の駅舎は立派に様変わり。京成電鉄のスカイライナーがここから成田直結で、大きなカバンを転がす人たちでごった返してなんともにぎやか。 駅前じゃなくて駅近。 しかも住宅街に入った路地というわかりにくい場所なんだけど次々、お客さまがやってくる。 表通りから路地に入った途端に、ゲソを揚げる香

シティベーカリーのCream Puff Lemon

そしてランチの〆にクリームパフ。 有楽町まで歩いてシティベーカリーにやってくる。 いつもにぎやかで座るところを探すのに苦労する店。今日はいつもに比べてほんの少しだけのんびりしてる。お盆の東京はリゾート地。 「Cream Puff Lemon」って名前で冷たいカフェラテとお供にすると1045円。ほどよい値段。ショーケースに残っていたのは1つだけ。 まとめ買いされた方がいらっしゃって…、ということで最後のひとつにめでたくありつく。 ボクが好きなものが人気というのがちょっとうれし

タバッコでピチ。太くてなめらか…、オキニイリ

おいしいパスタを食べたくってヤエパブの「ta.bacco」。 ミッドタウン八重洲のフードコートの中の一軒。駅前オフィスビルの中というのにお盆期間中も案外にぎやか。 かき氷のポップアップストアがあって、定期的にお店が変わる。それが客寄せ効果を発揮しているのかもしれません…、かつて八重洲が呼び込めなかった女子がワンサといらっしゃる。 さて昼ごはん。 ピチという極太麺を使った料理。太麺だけでは集客できぬ…、と判断したのでしょうか…、極細麺の料理もくわわり4種類。 並の店なら

赤坂一龍別館に夏の滋養をとりにいく

滋養をつけようと思って赤坂「一龍別館」。ソルロンタンを食べにくる。 今日も朝からもう暑い。ずっと歩いてこようかと思ったけれど途中で挫けてしまいそう。まず地下鉄で四谷まで行き、そこから歩く。 20分で2000歩ほどのほどよい散歩。腹が鳴る。 赤坂の町の南の外れのビルの一階。 テーブル3つに板間の小上がりに3テーブル。小さな店にオモニが2人、厨房の中に2人いる。 お店の言葉は韓国語。 24時間営業、年中無休。眠らぬ町と呼ばれた赤坂ならではのソルロンタンの専門店。 同じビルの5階

極太のソーセージ、千切りキャベツに小さなロール

中野をスタート。テクリテクリと南に歩いて中野新橋の駅を目指した。 途中何度も休憩しながら住宅街の中をズンズン歩き新橋通りのゲートが見えると徐々にお店が増えてくる。 そこから5分ほども歩くと駅前通りが見えてくる。 時間はちょうど昼の12時。 街灯に取り付けられたスピーカーから陽気な曲が流れてきました。 「赤い電車にのって、赤い橋をわたって♫」って歌詞の歌。 多分、中野新橋のテーマソングなんだろうなぁ…、って思いながら歩いた先の「トリクロマティックコーヒー」で散歩のご褒美。 飲

ひやあつのぬるさが夏にはありがたい

昼においしいうどんを食べよう…、と中野ブロードウェイの地下の「大門」。 人気の店でいつも行列ができているから早めに行こうと15分前にお店に行ったら、すでに行列。 数えてみるとボクの前に5人いる。 客席は6席だからちょうどボクで最初の一巡。こりゃラッキーと開店を待つ。 茹で釜からは湯気がもくもく。天ぷら油の明るい香りも漂ってきて、お腹がなります。 おかみさんが出てきて注文をあらかじめとる。 みんなメニューもみないで注文していく。おなじみさんか、あるいは予習をしっかりした人た

銀座ウエスト。トーストにはちみつ、マーマレード。ゆで卵にサラダ。どれも上等

一日を銀座ウエストではじめるシアワセ。 雨が降ろうが曇っていようが、冬であってもジリジリ暑い夏であろうがここには同じ空気があって、いつも明るく気持ちを晴々してくれる。 糊のきいたテーブルクロスに白い背当てにモケットのソファ。 おだやかなのに、心地よい緊張感に背筋が伸びる。 「上等な空間とゆたかな時間」に身をおくと、心が洗われるように感じるところがオキニイリ。 なににしようかやっぱり迷う。 おいしいサンドイッチのお手本みたいなハムと卵のサンドイッチ。 手づかみできるハムステー

遊猿の冷やし担々麺

先日、近所の「遊猿」に来て、冷やし担々麺があることに気づいてそれを食べに来る。 冷やし担々麺はタナカくんの大好物。夏になると九段の「三希房」が冷やし担々麺をはじめているかどうか、バイクで何度も見に行ってたほど。 移転するからと閉店した三希房はいまだに再開されてない。 オキニイリの遊猿が冷やし担々麺をはじめたって知ったら飛んできたに違いない。 野菜の料理をあれこれ盛り付けお腹の準備。 いつもはどっさりとって食べる炒め麺は控えめに。細切りニンジン、紫キャベツ、茄子の煮浸し、ざく