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サカキシンイチロウのおいしい手帖

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おいしいお店。おいしい料理。 愛着があってずっとこのままでいてほしいなぁ…、と心から思える宝物みたいなお店や料理を紹介します。
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2023年7月の記事一覧

レモンのクリームパフだよん!

ゴキゲンの〆にピーナツバターのクリームパフをひさしぶりに食べてやろうとシティベーカリーにやってきてみる。 ショーケースの中に見慣れたクリームパフ。 目をこらしてみると「Cream Puff LEMON」と札に書いてある。 なるほど夏はピーナツバターじゃなくてレモン味。そういえば先日食べたレモンパイも夏の味がしたもんネ…、って思ってそれを試すことにした。 アイスコーヒーをお供でとお願いしたら季節限定の水出しアイスコーヒーがあるっていうのでそれを選んだ。 浅煎りの豆を使った水出

お昼の〆にティラミスとマキアート

テクリテクリと歩いて新宿三丁目。 リッツボンのある二丁目のお隣の町で歩いてたった3分ほど。 なのにまるで違った宇宙に来たんじゃないか…、って思わされるほど町はにぎやか。 いろんな国からやってきたインバウンドさんが行き交う町はインターナショナル。 ちょっと前までの非日常が、これからの日常になっていくんだなぁ…、ってしみじみ思ったりする。 お茶を飲もうと「セガフレードザネッティ」。 ここもインターナショナルでございました。一階フロアの客席で日本人はボクだけだもの。 カウンターの

夏のガスパチョ。スペインの炒め卵

暑い、暑いと銀座の町を歩いていたら突然、ガスパチョを食べたくなった。 それで「エスペロ」。 階段をトントン下に向かっていくと、一段ごとに空気がひんやり、涼しくなってく。 今の季節にはこの涼しさがなによりゴチソウ。ニッコリ、そしてホッとする。 前菜料理とメインの料理がそれぞれ5種類ほど用意されてて、それらを自由に組み合わせていくプリフィックスな仕組みのランチ。 ここで必ず食べるのが前菜料理の「卵炒め」。 でもガスパチョも食べたくてどちらかひとつに決められない。うれしいことに

鰹節問屋さんのそば屋にておかかご飯付きそば

日本橋に用事があって、せっかくだからおいしいそばを食べてやろうと一駅手前の京橋で降りる。 ちょっと歩いたオフィス街のど真ん中にある「そばよし」にくる。 鰹節問屋直営というので人気のセルフのそば屋。 そばは麺の料理であると同時に出汁の料理でもあって、そのどちらもがおいしくないと成立しない。 でもどちらかひとつを選べと言われれば、ボクは出汁がおいしいお店を選ぶ。麺に自信があるからまずそのまま食べてみてよ…、なんて言われるとちょっとひいちゃう。 麺がおいしくて思わずおかわりしちゃ

渋谷のウーピーゴールドバーガーで思い出にひたる…。

今日は月命日。渋谷の「ウーピーゴールドバーガー」にくる。 渋谷駅から青山に向かう急な坂道、宮益坂。のぼりきるちょっと手前の路地を曲がったところにある店。 同じ大きさ、同じ造りの店が4軒並んだ中のひとつで、隣に昔ゲイバーがあった。 そういう場所です。 通りから3段降りたところにテラス。テーブルが2つ置かれて奥に入り口。カウンターだけで若い人たちがたのしそうにハンバーガーを焼いている。 ハリウッド女優のウーピーゴールドバーグをもじった店名。 スタンダードなチーズバーガーが「

荒木町のOKUDOで担々麺

新宿御苑の近くにある「OKUDO東京」っていう店の支店が荒木町にある。 新宿御苑の本店には昼にふたりでよく行っていた。 場所が中途半端に近くて遠くて、夜にわざわざいく店じゃなかったのネ。 そこがうちの近所に店を作った。 しかも夜だけ。 お酒が飲める店だというので行ってみたら、これがなかなか気持ちがよくて、それからたまに行っていた。 新宿御苑の店はカウンターが中心で、ここはテーブル席が気持ちいい。 窓が大きくテラスに緑をキレイに植え込み、3階なのに一軒家のお店のように感じる

とんかつジーエスの「かつとカレー」

オキニイリのとんかつの店、「とんかつジーエス」にやってくる。 かつて新宿には個性的なとんかつ屋さんがたくさんあった。 パン粉ではなく細かく刻んだ食パン粉をまとわせ揚げた「三太」や、ラードでバリッと揚げる「三金」。どちらも不思議と「三」が名前につく店でも、今はなし。 日本最古のとんかつ店のひとつと言われる「王ろじ」が孤軍奮闘っていう感じ。 2年前にできた新参者ではあるけど、この「ジーエス」はオキニイリ。 新宿三丁目がまもなく2丁目に変わる手前のビルの地下。なのに空気がキレイで

銀座ウエスト。No.1のフレンチトーストを見つけちゃった!

銀座ウエストにくる。ずっと気になっていたフレンチトーストを食べてみようと思っていそいそ。 青山店にはスフレやパンケーキ、銀座本店にはフレンチトーストが店舗限定で用意されててずっと気にはなっていた。 サンドイッチやトーストセット、作りたてのミルフィーユとか食べたいものがありすぎて、なかなかそこに辿り着けずにやっと今日。 コーヒーをお供にたのんだ。 磨き上げられたシュガーポットにミルクのピッチャー。メープルシロップも一緒に銀のトレーの上に乗せられやってくる。 汚れも曇りも

銀座の岩戸で胡麻だれ重にとん汁のい昼

「岩戸のまぐろ胡麻だれ重」を無性に食べたくなって銀座にやってくる。 銀座一丁目にあって、タナカくんが東京ナンバー1の豚汁の店って言ってたお店。だから豚汁がセットになった定食にする。 入り口脇には「ガリ」を入れてた発泡スチロールの箱が山積み。 切り昆布とあえた「がり昆布」っていうのが名物。しかもおかわり自由。まぐろの漬けと一緒に食べるとおいしくって、がりをたくさん使うんでしょう。 四角いお重にご飯をしきつめ、上にびっしりマグロの赤身の漬けにすりごま。 潔いほど見た目はシン

ビーフン、バーツァン、新橋の東(あずま)

今日の昼はビーフンだなぁ…、と思って銀座から歩いて新橋。 駅前のしおれたビルの2階を目指す。 「ビーフン東」というお店があってランチどきには行列ができる人気。 開店時間の20分ほど前についたらさすがに一番のり。ところがそれから次々人がやってきて開店時間には20人ほどの大行列。 カウンター席の一番端の席をもらってお腹を鳴らす。 昼のメニューはとても単純。 ビーフンが並に五目、蟹玉3種。それぞれ焼きと汁があり、大中小と3サイズ。だから全部で18種類。それにバーツァン、台湾粽と

渋谷トップのコッドロー

渋谷で朝。ひさしぶりに「トップ」に来た。 チョコレートケーキが人気のカ「トップス」じゃない。こちらは「ス」がつかない喫茶店の「トップ」。 看板に「新宿・渋谷」と書いてるように、かつて西新宿にもお店があった。 地下道に面した目立たぬ店で、携帯の電波も入らぬまさに隠れ家。自分をオフにするのに便利で、よく行ってたけれどビルの建て替えで閉店しちゃった。 渋谷のお店もクローズしちゃって、このままフェイドアウトしちゃうのかしら…、って心配したけど場所をかえてやってくれてる。 お店の家