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夏のガスパチョ。スペインの炒め卵
暑い、暑いと銀座の町を歩いていたら突然、ガスパチョを食べたくなった。
それで「エスペロ」。
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階段をトントン下に向かっていくと、一段ごとに空気がひんやり、涼しくなってく。
今の季節にはこの涼しさがなによりゴチソウ。ニッコリ、そしてホッとする。
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前菜料理とメインの料理がそれぞれ5種類ほど用意されてて、それらを自由に組み合わせていくプリフィックスな仕組みのランチ。
ここで必ず食べるのが前菜料理の「卵炒め」。
でもガスパチョも食べたくてどちらかひとつに決められない。うれしいことに前菜料理は500円の追加料金で注文できる。3皿ランチで1900円。手軽な値段の贅沢ランチ。
まずガスパチョ。
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パプリカ、トマト、キュウリにクルトンと多彩な浮き身。オリーブオイルがかけ回されてて、目にまずさわやか。
トマトの酸味とオリーブオイルのコクとうま味、ニンニクの風味がフワッと漂って舌にもさわやか。ほどよく乳化していて、とろみがあって喉越しなめらか。体の仲が涼しくなった。
そしてほどなく卵炒め。
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かためて仕上げたスクランブルエッグ。
崩れたオムレツ。
そのどちらにもみえる特徴のある仕上がりで、具材がたっぷり。
具材の種類は日によりかわり、今日はエビとトマトと小松菜。
熱が入って崩れたトマトが卵でぽってり包まれている。
そこだけみると中国料理のトマトの卵炒めのようにみえてくる。
インターナショナルな料理でござる(笑)。
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たっぷりの油を飲み込みふっくら焼けた卵は熱々。食べるとしっとり。エビのうま味やトマトの酸味が口に広がる。
加水のきいたエビがプルプル。それだけ食べると苦手な食感。けれど卵と一緒に食べると不思議とそのプルプルをおいしく感じる。シャキシャキとした小松菜も口をにぎわす。オキニイリ。
メインをタコとタラのトマト煮にした。
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カジキやエビ、タコにイカと魚介類を煮込んだ料理が季節を問わず必ず用意されていて、小さな土鍋でクツクツ小さく沸騰しながらやってくる。
食べる前からおいしい魚の匂いがただよいお腹がなります。
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グツグツ沸騰させて仕上げた料理なのでしょう…、タラはくずれてホロホロちらかり、ぶつ切りにのタコを混ざりあう。
トマト風味のスープでクツクツ煮込んだのでしょう。タラの油やオリーブオイルと混じり合いつつ煮詰まって、ソースになる一歩手前の状態のスープがとてつもなくおいしいの!
魚介のうま味に、もうウットリ。
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タラはホロホロ、切り身の形はほとんど残ってないのにタラを食べてるって実感が湧く。タコはクニュクニュ、歯ごたえよくて食感にぎやか。パンをちぎって土鍋に入れて、ソースをたっぷり吸い込ませハフハフパクリとお腹が満ちる。オゴチソウ。
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