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オモイデ

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2022年9月の記事一覧

讃岐出身の父にとってのナンバーワン釜揚げうどんを食べにくる

ボクの父は讃岐の出身。 讃岐うどんに対する執着はすごいもので、東京に住んでいたときにはおいしい店があると聞けば飛んで行ってた。 まめに記録をとる人で、生醤油うどんの部だとか肉うどんの部だとか、部門別にランクをつけていたりした。 そんな中で別格の「釜揚げうどんの部讃岐超えナンバー1」に輝いた店が「やしま」という店。 渋谷の宇田川町にあって、たしかにうまくてボクもたまに行っていた。 タナカくんと付き合いはじめ、彼が高松にしばらく住んでいたことを聞き、旨い釜揚げうどんが食えるんだ

アニエスベーの思い出

「アニエスベー」って言うアパレルブランド。 ちょっと思い出のあるブランドです。 若い頃、100キロオーバーのデブをやってたことがあり、若かったからでしょう…、それでも機敏に動けるし、どこといって体に悪いところはなかった。なにしろデブなのにエアロビクスの上位クラスの40分を難なくこなせたくらいでした。 将来のことを考えれば痩せた方がいいよと言われても、おいしものはやめられず痩せる気なんかさらさらなかった。 ボーダーのカットソーが流行りました。着てみたくってどこのがいいのかと聞

オムライスを食べたいよぉ…、と空の上から声がする。

実は昨日、寝てたら「オムライスを食べたいよぉ」って声が聞こえた。 「それならキッチンチェックがいいね!」と答えたようなそんなことはなかったような…。 池袋に来たのはそのため。開店の10分ほど前にお店について待っていたらば、たちまち10人ほどの行列になる。 人気のお店。 カウンターだけ、18席。オープン5分でほぼ満席です。 どこに座っても料理ができる気配を感じる。小さいお店ならでは臨場感がまずおゴチソウ。 カウンターの一番奥のフライパンを煽る火口の真ん前の席に陣取って、料理が

クラシックなプリンとマキアート

「オールシーズンズコーヒー」で朝の〆をする。 四谷三丁目に支店があったから、タナカくんとよく行った。 階段しかないビルの2階で、重たい足をえっちらこっちらさせて上ってプリンを食べてた。 閉店したのは彼が逝ってちょっとしてのこと。 2階を見上げて「なくなっちゃったよ…」ってつぶやいた。途端に涙がでたのを今でも思い出す。 ここにふたりで来たのは一度だけ。 階段がないのはうれしいけれど、ヨツサンの店の方が落ち着くね…、って結局いつも近所のお店を使ってた。 人気のお店でいつも行列が

往々にして高いものがおいしいとは限らない…。

淡路町と神田の駅の中間くらいに「八ツ手屋」って言う天ぷら屋がある。 タナカくんと一度偶然きたことがある。 その日は淡路町の神田まつやで天南蛮そばを食べ、腹ごなしにと神田に向かってぶらりぶらりと歩いてた。 そしたらおいしいごま油のにおいがしふわりと漂ってきた。 近所に天ぷらの店があるに違いないと思ってズンズン歩いて行った先にあったのがこのお店。 歴史を感じる佇まい。たしかそのときは天丼が650円くらいだったと記憶する。食べてみようかってお店の前でちょっと悩んだ。そばを食べた

まもなくサヨナラ…、好きだったあんかけ焼きそば

小田急百貨店の本館がまもなく閉店。 レストラン街がなくなっちゃうから、そこのお店も多分、ほとんどサヨナラでしょう。 思い出の店に行っておこうとトロワグロカフェに行ったら満席。中国料理の「龍門」にくる。あんかけ焼きそばが好きな店。 入り口脇のにぎやかで大きなショーケースも多分、これで見納めかなぁ…、じっと見る。 ちなみにここには2種類のあんかけ焼きそばがある。 ひとつは焼いた麺に醤油のあんをかけたもの。もう一種類は揚げた極細麺に塩味のあん。どちらも好きで、けれどここのかた焼き

思い出の店、思い出の席

新宿二丁目にタリーズがある。 5ブロックほど東に向かうと新宿御苑店もあって、どちらも同じタリーズだけど、ボクは二丁目のこの店が好き。 同じチェーンでも特別に好きな店というのがある。 お店の雰囲気が違っていたり、働いている人が特別だったり。そこに思い出が重なっていたりするとオンリーワンの店になる。 四谷三丁目のドトールやこのタリーズがそういうお店。 2階建ての一戸建て。 新宿三丁目界隈で待ち合わせするときに、ここをよく使ってた。 原付き移動のタナカくんが駐車するのに便利な場所

15年間、変わらぬ空気、変わらぬゴチソウ

新宿御苑の近くに「大木戸矢部花園町店」という日本料理の店がある。 矢部さんが新宿御苑の大木戸門近くではじめたお店で、それで大木戸矢部を名乗ってた。 そこが手狭になって移転した先がここ花園町。 15年ほど前に銀座にお店を作り、ここが花園町店なった。矢部さんは銀座で腕をふるいここは若い人ががんばっている。 思い出のあるお店です。 仕事は順調。やることなすこと成功し、タナカくんの仕事も順調。毎日たのしく、一緒にいるとそこが世界の中心みたいに感じたほど。その世界の中心の中にあった

ハンバーグには目玉焼き!

病院にいったついでに若松町の「かどや」でお昼。 今日は採血、検査に手間取って問診を終え薬を買ったらちょうど昼どき。 食べたいものはたくさんあります。 細かなパン粉をびっしりまとった大エビフライ。 ポークピカタは分厚い豚肉がこの上もなくジューシーで肉感的。 丁寧にご飯を炒めて作るドライカレーやエビピラフ。 そしてなによりハンバーグ。 近くに両親が住んでいたことがあり、当時は一緒によく来てた。父は大抵エビフライ。母はハンバーグでボクがポークピカタというのがいつもの注文。父はご