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記事一覧

大好きだったハンバーガーで偲ぶ月命日

タナカくんの月命日にひさしぶりの「ウーピーゴールドバーガー」。 渋谷駅から青山に向かう急な坂道、宮益坂をほぼ登り切ったところを左に曲がったところ。 路地に面して同じ造りの店が4軒並んだ長屋のひとつ。三段降りたところがテラスのようになっていて、そこに置かれたテーブルがいつものテーブル。ちなみに隣の赤提灯がぶら下がったところに昔、ゲイバーがあった。ボクがときおりお店に入ってたなつかしい場所。 そう説明したら「へぇー、そのとき来てみたかったなぁ…」ってタナカくんが言ってた。 ボク

大好きだったプリンにミルクブリュー

お盆に帰ってきた父を好物のエビフライでおととい偲んだ。 そういえばタナカくんが大好きだったプリンを食べてなかったよな…、と新宿二丁目の「オールシーズンズコーヒー」のクラシックプリンを食べる。 お供は何がいいかなぁ…、とメニューをみたら「ミルクブリュー」っていう飲み物が目に入る。 水出しならぬミルク出し冷たいコーヒー。 それをたのんでのんびり待ちます。 今でも四谷三丁目から地下鉄にのるとき、駅の入り口の向かい側にあるビルをながめる。そこに2階にここの支店があってそこが大好きだ

盆の送りを家でのんびり過ごします

志乃多寿司の折り詰めをお供えしました。 本当は近所の八竹の穴子の中巻きと茶巾寿司の折り詰めをお供えしたかったのだけど、残念ながら夏季休業。 志乃多寿司も好きだったから良しとしましょう。 定番のお稲荷さんと干瓢巻きの詰め合わせに、細巻き3種を追加した。 お稲荷さんのお揚げは甘くてしっとりしてて中のシャリには酢蓮が刻んで混ぜ込まれている。 干瓢巻きの干瓢はカラメルみたいな渋みと甘みがあってどっしり濃厚味。 中巻きはきゅうりにたくあん、梅しそできゅうりはシャクっとみずみずしくて

エビフライで父を偲ぶ日

明日は父の誕生日。生きていれば今日で87歳でした。 父を看取ったわけではなからかなぁ…。命日を偲ぶ気持ちよりも誕生日を祝う気持ちのほうが自然に感じる。 いつ何が起こってもおかしくない状態で病院で寝たきりになっていた晩年だった。だから誕生日をむかえることができたということが格別うれしかったのでしょう。 電話をかけると自然と長話になりました。 そして最後はいつも「おいしいエビフライが食べたいなぁ」と言ってた。父にとって最高のオゴチソウはエビフライだったのです。 こだわりがありまし

夏のハンバーガーはサルサ味

今日は盆の入り。タナカくんをおむかえしようと好きだった店で好きだったものをたのしむ。 それで「バビーズ」。 東京はハンバーガーがおいしい街のひとつになった。 ただおいしいだけじゃなくてそれぞれのお店がしのぎを削る個性的なハンバーガーをたのしむことができるというのがステキなところ。 有名なお店はどこも当然おいしくて、けれどなかにはあんまり好きじゃないとこもある。 趣向を凝らしすぎると頭がおいつかなくなっちゃってお腹の前に頭がいっぱいになっちゃうのネ。 そういうおいしさはハンバ

中野のほおずき。今日も排骨担々麺

中野でお昼。担々麺の「ほおずき」に来た。 ブロードウェイの近所の路地。涼をとるためにお店の軒からミストが噴き出し、景色の輪郭を淡くする。 お店はにぎやか。ほぼ満席。カウンターにひと席もらい買った食券わたしつつ「大辛、ご飯少なめで」ってお願いをする。 買った食券は「排骨担々麺」。 ランチタイムはご飯がサービス。担々麺で十分お腹は満たせるけれど、ご飯があるとなおたのしくて、それでご飯は少なめに。 タナカくんが好きだった店。 担々麺が大好きで一緒にいろんなお店を食べ歩いた。特に

土用の丑の日に「う」の三つ揃え

土用の丑の日。 鰻は昨日食べたから今日は「う」のつくものを食べよう。それで「一滴八千屋」。 讃岐うどんをベースにしながらオリジナリティ溢れるうどんを作ってる店。 夜は居酒屋使いもできて、お店の雰囲気も大人な感じ。 カウンターに座ると大きな釜で麺を茹で上げる気配がたのしい。 好みのうどんのハーフサイズをふたつ選べるランチセット。 黒肉うどんとひやかけ。タナカくんと良く来た店です。 昼に来るとこの組み合わせと、カレーうどんにぶっかけうどんのハーフハーフをたのんで分けて食べてい

石焼ビビンパ、プルコギをふたりで食べてる気持ちで食べた

妻家房で晩ご飯。今日は不思議なほどに静かで、夕食どきもそろそろ終わりという時間帯にして先客ひと組。 4人がけのテーブルに案内される。2人がけの席でいいですって断ったけど今日は暇だから大きなテーブルを使ってくださいって言われて甘える。 4つ並んでたテーブルマットを2つだけ片付けて2つ残った。 ボクの前にもテーブルセット。タナカくんが「遅れてごめん」って言いながらやってくるような気持ちがしてくる。今日はタナカくんと一緒食べてる雰囲気たのしむ夜とする。 石焼ビビンパとプルコギの定

ティラミスと泡。思い出のベトナム料理

友人と待ち合わせでセガフレードザネッティ。 ティラミスとマキアートをたのんでオキニイリの席につく。ふっくらとしたミルクの泡が盛り上がる、表面張力うつくしきマキアート。 拍子木状に切り分けられた、几帳面にすら見えるティラミス。 どちらも好きなオキニイリ。 まずはティラミス。 土台のスポンジは薄くてしかもエスプレッソシロップをたっぷり吸い込みしっとり濡れてる。 舌に乗せるとひんやりとろけ、たちまちフィリングだけになってく。 儚い土台と真逆に硬めでしっかりしているマスカルポー

銀座ウエスト。トーストセットとトルコ行進曲

銀座ウエストで朝をはじめるシアワセな今日。 ホール全体を壁にあいた窓のような設えから見渡すことができる席に座ってのんびりします。 モケットの張地のソファにレースの背当て。 アイロンのかかったテーブルクロスに磨き上げられた銀のトレイの上に砂糖のポットとミルクのピッチャー。 いつものごとくキラキラとして、あぁ、今日もここにいるんだとホッとしながら背筋を伸ばす。 するとグレングールドが演奏するトルコ行進曲が流れてきました。 原曲の軽やかなテンポではなく、音をひとつひとつ確かめるよ

皿うどんを食べたらチョコレートパフェ…、だった

吉宗にいったら〆はピエールマルコリーニのチョコレートパフェ。 そうしようか…、って言わなくても自然と足はピエールマルコリーニに向かってたもの。 かつて吉宗があった銀座8丁目の東側から中央通りを渡ってちょっと歩いて5丁目まで。 気持ちは飛んで行くようで、最後の関門、チョコレート色の急な階段をエッチラオッチラ上がっていつもの席につく。 注文するのはチョコレートパフェに決まってて、今日もいつものチョコレートパフェ。 チョコレートアイスクリームに正方形のチョコレート。 生クリー

月命日の吉宗

月命日のお昼に「吉宗」。 長崎センタービルの地下一階にあったときには月に1度くらいの頻度で来てた。 長崎出身のタナカくんが故郷を思い出すのにぴったりな田舎風情のあるいい店で、いつも名物の夫婦蒸しをひとつづつたのんで皿うどんを分けて食べてた。 ビルの不具合で閉店したのが2019年。場所を変えて営業を始めるってニュースを聞いて、また行けることを心待ちにしていたけれど間に合わなかった…、そのお店。 ひとりでくると茶碗蒸しに蒸し寿司に、それに皿うどんまで食べることはできなくてそれで

ちょっとビターな大人ソフトクリーム

家に帰る前に甘いものを食べておこうと「エイトコーヒー」にやってくる。 ビルの中にできた常設コーヒー屋台のような小さな店です。 看板も小さくて目立たないのだけど、コーヒーをテイクアウトしにくる人がひきもきらない人気のお店。 来るたびにぎわいを増してるようでここにすっかり根差した感じがするのがステキ。 お店の前の軒下にソフトクリームの絵が描かれた旗がぶら下げられてて、それも人気。 大好きだったオキニイリ。それにする。 キッチンの1番奥にソフトクリームマシンがあって注文するとお

天一の昼。今日ははじめて穴子天丼

伊勢丹の食堂街の「天一」で昼。 ひさしぶりに来たらランチタイムのメニューが随分あっさりしちゃってた。おまかせはより高級に、おきまりは手軽な値段にという二極化メニューとでもいいますか。 ずっと食べてた特製天丼が姿を消しててガッカリするも「穴子天丼」というのを見つけてそれにしてみた。 タナカくんは穴子の天ぷらが大好きで、特製天丼に申し訳程度にひと切れついてた穴子の天ぷらを愛おしそうに食べていた。 だからいつもボクの穴子とタナカくんのエビ詰めしいたけの天ぷらを交換していたけれどそ