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大好きだったハンバーガーで偲ぶ月命日

タナカくんの月命日にひさしぶりの「ウーピーゴールドバーガー」。

渋谷駅から青山に向かう急な坂道、宮益坂をほぼ登り切ったところを左に曲がったところ。
路地に面して同じ造りの店が4軒並んだ長屋のひとつ。三段降りたところがテラスのようになっていて、そこに置かれたテーブルがいつものテーブル。ちなみに隣の赤提灯がぶら下がったところに昔、ゲイバーがあった。ボクがときおりお店に入ってたなつかしい場所。
そう説明したら「へぇー、そのとき来てみたかったなぁ…」ってタナカくんが言ってた。
ボクが20代前半の頃のこと。

店名をいただくスタンダードなチーズバーガー、ウーピーゴールドバーガーに辛口ジンジャエールをつける。
テーブルの上にはハインツのケチャップ、フレンチマスタード。フライ用にモルトビネガーが置かれてる。いつもの景色。
ジンジャーエールと一緒にタオル生地のおしぼりがくる。ハンバーガーで手がベトベトになってもいいようにって配慮がうれしい。
開けっぱなしのお店のドアの向こうがカウンターにキッチンで、おいしい匂いがやってくる。
10分ほどでハンバーガーが完成します。やってくる。

どっしりとしたハンバーガーです。
フライドポテトかマッシュポテトがサイドで選べるのだけどここではいつもマッシュポテト。まずハンバーガーを解体します。

キレイに折り畳まれたレタスに分厚いトマト、レッドオニオン。
まず野菜だけをお腹に収める。前菜代わり。
レタスがバキッと砕けて口をみずみずしくし、ほどよく硬く甘いトマトがクチュッと潰れる。

残りはバンズ。パティにピクルス。
バンズの上半分にはパティやピクルスが貼り付いている。下半分は何ものっていない状態で、そこで下半分をパティに重ねる。

ハンバーガーがひっくり返った姿がなんともかわいらしい。
バンズの底もしっかりこんがり焼かれてて、ポンと叩くとポワンと揺れる。
ニッコリします。
両手でつかみエイヤと一気にひっくり返す。

ピュアなチーズバーガーの出来上がり。大きな口でバクっとひと口、かぶりつく。
サクッとバンズが壊れてふっかり歯切れる。
そしてガツンとパティに前歯があたってちぎれる。炭の香りや焦げた脂の香りが鼻をくすぐり、クミンシードの香りが混じる。

パティは頑丈。たくましいほどの噛みごたえ。
ピクルスだったりチーズだったりいろんな素材が口の中にあるはずなのに、肉の存在感はゆるぎなくひたすら肉を喰らってるって感じがするのにウットリします。

サイドをつとめるマッシュポテトがおいしいの!
マッシュポテトといえばポッテリとしたものが多いけど、茹でたばかりのじゃがいものみずみずしさが残って若干さらっとしてる。
ところどころにホツホツとした芋の塊が残ってて味は塩と胡椒とバターだけ。シンプルだからこそのおいしさ。

フレンチマスタードがたっぷりバンズに塗られてて、辛味、酸味が肉の旨味をひきしめる。

ヒリヒリ喉が痛くなるような辛いジンジャーエールもハンバーガーのよき相棒。お腹にずっしり、分量以上の満足を味わいました。
今日もやっぱりおいしかったよ…、って席を立ちます。オゴチソウ。


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