オムライスを食べたいよぉ…、と空の上から声がする。
実は昨日、寝てたら「オムライスを食べたいよぉ」って声が聞こえた。
「それならキッチンチェックがいいね!」と答えたようなそんなことはなかったような…。
池袋に来たのはそのため。開店の10分ほど前にお店について待っていたらば、たちまち10人ほどの行列になる。
人気のお店。
カウンターだけ、18席。オープン5分でほぼ満席です。
どこに座っても料理ができる気配を感じる。小さいお店ならでは臨場感がまずおゴチソウ。
カウンターの一番奥のフライパンを煽る火口の真ん前の席に陣取って、料理ができる様子をジッと見ながら待ちます。
小さい厨房に調理人が3人立って休むことなく手を動かしてる。
池袋にくるたのしみのひとつがこの店のこの席に座って料理ができるところを見ること。
よく食べたのがオムライス。カレーもドリアも、ご飯料理はみんな1000円。なのにオムライスだけがサラダ付きって得じゃない?っていいつつ大抵ここではオムライス。
フライパンで具材を炒めてご飯をパカン。
大きなレードルでケチャップ注いで、ジャッジャ、ジャッジャと焼いていく。
腰をつかってフライパンを揺するとご飯が宙を舞う。
ご飯や具材がケチャップ色になったところで片側によせ、卵を流し、焼けたらクルンとくるんでお皿にそっとすべらせる。
すべらせながらフライパンをお皿にかぶせるようにしただけで形がキレイに整う不思議。
見事な手際にウットリします。
グリーンサラダとポテトサラダをサイドにおいて、パセリを添えて出来上がり。
グリーンサラダをまず平らげる。野菜はつめたくクリスピー。すりおろしたタマネギが辛みを添えるドレッシングに感心しつつ、さて本番です。オムライス。
ひと口パクリ。
ピーマンの香りが口いっぱいに広がっていく。
タマネギにハムがご飯にまじって、塩がスパッときいている。
玉子の上にぽってりのっかるケチャップと一緒に食べることを考えてご飯自体は塩がメインの味付けになっているというのがステキ。
焦げ目がつくほど卵はしっかり焼かれてる。しかも薄焼き。なのにふっくらやわからで、しっとり、乾いた感じがないのにまたウットリ。ちなみにここのケチャップライスにはマッシュルームが入ってないのをタナカくんが褒めていた。缶詰マッシュルームは特に嫌いだったから、洋食レストランでは難儀することが多かった。
ポテトサラダを箸休めにしながらパクパク。途中でウスターソースを注いで風味を変えてパクパク。ほぼ満席で、なのにボクの隣は空いたまま。そこに座っているんだね…、って思って泣いた。
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