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おいしい食べ物、たのしい食べ方

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おいしく食べてやろう。 たのしんでやろうと思うと、いつもの料理、いつものお店も違ってみえる。 飲食店を嫌いになるのはもったいない。
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2021年9月の記事一覧

冷たいラーメン、炙り叉焼、煮叉焼

おやつでもない。 晩御飯にはまだまだ早い。けれどどうにもお腹が空いて近所の坂内。 昔のラーメンって腹具合や時間を問わず、食べたいときに食べておいしいものだった。 あっさりしていて脂控えめ。蕎麦屋の中華そばって感じのラーメンが、いつどんなときに食べてもおいしいラーメンの典型なんだろうと思う。 そうそう。夜鳴きそばなんてラーメンが存在するのも、やさしい味の中華そばがあったればこそ。ちなみにボクの田舎の四国松山では、昔、夜鳴きうどんの屋台が出てた。夜中に食べても朝にはすっかり消化

新記でのんびり。レタス豚バラ大根餅に海老ワンタン

おやつどきに虫養い。四谷三丁目の新記に来ます。 とにかく野菜を食べたかったのです。手が込んでいなくていい。野菜の持ち味や食感を素直にそのまま味わうことができる料理となれば、ここには「レタスの湯引き」がありまして、まずはそれ。 レタスの葉っぱを大きくざっくりちぎったのをさっくり茹でる。軽くしんなりしたらお皿に移してオイスターソース。熱した油をバチッとかけたら出来上がり。 よく混ぜて食べます。小さな器からソースを飛び散らせないようにとひっくり返したり折りたたんだり。葉っぱ一枚

タバコが吸えてサービス精神旺盛な店。杉大門

荒木町はいろんなおいしいものに満たされた小さな宇宙。ありとあらゆるお店があるけど、チェーンストアとファストフード、喫茶店が絶望的にない。 夜がメインの街だから喫茶店がないのはいささかしょうがなく、けれど一軒、オキニイリのお店が杉大門通り入り口にある。名前はわかりやすくも「杉大門」。 タバコが吸えるお店である…、ということもあって近所の商店の旦那さんたちが集まって世間話に打ち興じる様、とても昭和でオキニイリ。 サービス精神旺盛のきっぷの良い商品もありがたく、例えば軽食商品と

あらあらしいほどにおいしい音威子府のそば

4年近く前のコトになりましょうか。 家の近所に行ってみたいお店ができたんだよネ…、とタナカくんがいう。 北海道の小さな村の独特のそばの専門店で…、と続ける彼に「音威子府ってお店じゃない?」って、ボクも行ってみたいからとブックマークをかけてたページを彼に見せた。 そうそう、ここココ。 同じお店を行ってみたいと思うこと。今ふたりでいけばはじめての店で一緒に行って一緒にいろいろ感じることができるよネ…、ってその足ででかけて食べた。 …、と、そんなことを思い出しながらひさしぶりに

カツカレー丼

街の人出と一緒に夏の暑さもピークを超えて今日は辛くて体を芯から温めるおいしいものをお昼にしようと「泰明庵」。 厨房と客席を仕切る壁いっぱいにおびただしい数の料理札。 熱いの、せいろに冷たいぶっかけ。天ぷらの専門店もできようほどの多彩なネタが揃ってて、丼、蕎麦前と気軽な蕎麦屋にあってほしいものはもれなく揃う。 中でも充実していておいしいと評判なのがカレー系。冬のせりの季節にはせりカレーそばを目当ての人で毎年賑わう、この界隈の風物詩。 今日の目当ては「カツカレー丼」。 カツ

昭和喫茶のステキな朝

数寄屋橋で野暮用があって、朝から移動。 ひさしぶりに地下鉄にのったけれど、こころなしか電車の中は静かで街も人出が少ない。 オリンピック、パラリンピックに伴う外出自粛がきっかけで東京の人たちの内向きムードは本格的になっちゃったのかもしれないですネ…、ボクの気持ちもおとなしめ。 有楽町駅前の交通会館で朝食。 「阿蘇」っていう名前の喫茶店が前からちょっと気になっていた。阿蘇っていう名前からおそらく熊本出身の方がやっていらっしゃるんであろうことと、昭和のこういうオフィスビルに必ず一

やっぱり尾張屋ではカツ丼に限る…。

日用品や食料品の買い出しをかねて四谷三丁目の街に出る。 近くの信濃町ではパラリンピックの閉会式が行われる。夕方からのそれに合わせて、おまわりさんが道を塞いで厳戒態勢。 地球的なイベントが家の近所で行われていたという誇らしさはあるけれど、それが地域を巻き込んだものになることなくひっそりと終わっていく…、というのがさみしい。勿体ない。 尾張屋で昼をたべることにした。 これほど徹底的に飛沫予防シートがぶら下げられたお店ってあまり他に例がなくって、最初はびっくりしたけど一年経つと

ニューヨークのピザがアプリでちょちょっとやってくる!

ニューヨーカーが食べてるみたいなピザを食べたい。歯切れ感が心地よく、歯ごたえがあってバリッと硬い。 具材は最小限で、生地とソースをただ単純に味わうシンプルなところが特別。目の前で作ってもらったものをすぐに食べるのであればイタリア式のふっかりしていてみずみずしさを感じさせるピザがおいしい。けれど運んでもらって食べるのならば、圧倒的にニューヨーカー式がボクは好きで、その専門店が南青山にある。 ピザスライスってオキニイリの店で、そこがなんとウーバーイーツでのデリバリーを開始した。

思い出と食事するにふさわしい席

最近、タナカくんと一緒にゆっくり食事をしているような気持ちになかなかなれなかった。 仕事、生活に両面においてなかなか思うようにならないことが次々あって、しかも持病の気象病もここ数日間、芳しくなかった。 今朝はちょっと気持ちが軽い。頭も軽くてブルックリンパーラーがボクを呼ぶ。 思い出にひたりながらのんびり、心置きなく食事をたのしむに適したお店にはいくつかの条件がある。 いろんなときにいろんな目的でやってきて、いろんな思い出があることは当然のこと。人間味たっぷりの気の利くスタッ

今日はおむすびを食べたいと思った…!

目がさめると同時にリッツボンのおむすびがボクを呼ぶ。 今日も午後から残暑厳しい。たしかに朝からすでに暑くて蒸しもするけど、最近、散歩も怠っていて今日はのんびり散歩のついでにおむすびにしよう…。 それでのんびり。途中新宿御苑の脇を通ったら空気は思いのほかすずしく軽くて、公園は秋の準備をはじめてるんだ…、と思ったりした。 「おはようございます」ってお店についたら開店直後で、朝のゴキゲンをひとりじめ。 梅干しとスパムのおむすびを一個づつ。甘辛味の卵焼きと鶏の唐揚げを2個づつもらい

プリンなのにアフォガート。アフォガートなのにクラシックプリン

お昼の〆にオールシーズンズコーヒーに寄る。 家の近所にあって、重宝してたけれど閉店してしまった四谷四丁目のお店の跡地は床屋になった。 居心地の良さに特化した人気のチェーンの店のようで結構流行っているみたい。 とはいえやっぱりカフェだった頃がなつかしい。プリンがあるかなぁ…、と思ってメニューを見たら「アフォガートプリン」っていうのを発見。固く焼けたクラシックなプリンの上にバニラアイスクリーム。熱々のエスプレッソを注いで味わうというたのしい提案。 これは食べておかないとタナカく