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おいしい食べ物、たのしい食べ方

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おいしく食べてやろう。 たのしんでやろうと思うと、いつもの料理、いつものお店も違ってみえる。 飲食店を嫌いになるのはもったいない。
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2019年9月の記事一覧

朝のバフェ。パイナップルってなんでココナツの匂いがするんだろう…。

ホテルのバフェで食パンとトースターを見つけると、サンドイッチを作りたくなる。 今朝も小さなバターブレッドと、バルミューダのトースターを発見し、5分焼いて、こんがり焦げたそのパンでベーコン挟んで手のひらで押す。ベーコンの脂でピタッと折り曲げたパンにベーコンが貼り付きサンドイッチのようになる。 噛むとクシュッとパンが縮んでベーコンの脂がじゅわっ。甘いコーンポタージュと一緒に食べてお腹潤う。 それから朝の〆にフルーツ、ヨーグルト。 スイカが甘くてみずみずしくて、それにしても最近

スタバのくまさん

新宿三丁目のオキニイリのスターバックスでコールドブリューソーダをゴクリ。 歩いてちょっとのところに新しいスターバックスが一軒できた。 もともと金融機関の支店だったところが、コンビニエンスストアになって、それが気づけばスターバックス。 なんだか産業の変化をしみじみ感じる歴史。 酸味がちょっと強めのコールドブリューコーヒーに、ライムフレーバーのカフェインを混ぜ、ソーダで満たしたシュワシュワ感がたのしい飲み物。 とは言えゴクゴク飲むというよりひとすすりづつ。唇の上でソーダの泡がはじ

最強の朝食が「新」最強の朝食になった…。

とびきりの朝をたのしみたくてニューオータニホテルのサツキのバフェ。 「新・最強の朝食」という謳い文句の朝食のバフェ。 昔一度来たことがあり、そのときは「最強の朝食」が謳い文句。「新」がついてどうなったのか気にもなってやってきてみる。大きな店舗の3分の1ほどのスペースがバフェコーナー。 メインのカウンターの中はキッチンになっていて、シェフが3人。卵料理を中心にずっと作ってできたてのものをそこに並べる。 まずは最初のひと皿作る。 目玉焼きをオーバーミディアムに仕上げてもらい、ハ

コーヒーで世界と会話する店

新宿二丁目にオールシーズンズコーヒーという小さなエスプレッソ専門店がある。 開店した時にはぼんやり、のんびりした店だった。それが今ではいつもにぎわう人気のお店。今日なんて一体どこ?って思うほどに外人さんたちばかりで、もしかしたら面積当たりの外人比率は日本一かも…、って思っちゃうほど。 おいしいコーヒーは言葉や人種、国境をこえる世界の標準語なのかもしれないって思わされるほどに人を集めてよろこばす力があるのにびっくりします。 コーヒーだけじゃなくてお店の人もにこやかで、「お口に

ボクの住む街を感じる一日

今日は一日、ボクが住む街、四谷三丁目を感じる日だった。 来年の東京オリンピックのマラソン選手の選考競技会が今日、東京で行われたことはご存知なはず。 そしてその勝負を決する、コース一二を争う難所が実はうちの近所の四谷四丁目。 それで応援の人やマスコミがワンサと押し寄せざわついていた。 ボクはテレビ観戦。見慣れた家の近所の景色がテレビにうつる。そこにたくさんの人が集まり、走る人に声援送る。 「自分の街にオリンピックがやってくる」ということはこういうことなんだろうなんて思ってちょ

アップルクランブルで感じる秋

日本の料理は季節感でできている…。 と、そういう人がいる。 確かに日本は四季の変化に恵まれた国。料理の世界のみならず文化、習慣も季節にあわせて出来上がっている。 とはいえ、日本にしか季節の変化があるというわけでは当然なくて、例えば今日。 アメリカ的な季節を感じた。 場所は近所のスターバックス。 ソイラテをショートサイズでもらってアップルクランブルパイをお供にした。 ホイップクリームをサイドに絞ってください…、ってお願いすると「おいしいに違いありませんね」って褒めてもらった。

カフェーパウリスタで朝から銀ブラ、ブラジルコーヒー

銀座の朝にカフェーパウリスタ。 日本最古のコーヒー専門店と言われる店です。 今のようにコーヒー豆を手軽に仕入れることができる時代ではない、明治時代の開業です。 ブラジルに移民後、日本にもどった人がブラジルとのつながりを手がかりに作ったお店。コーヒーという飲み物自体がまだ珍しい時代にあって、新しもの好きの人たちが押し寄せ、銀座でブラジルコーヒーを飲むことが最先端の文化となった。 「銀ブラ」という言葉は実は、カフェーパウリスタで銀座に出てきて飲むというコトだったんだという。

フライド海南鶏飯にラクサヌードル、秋の昼

朝に続いて赤坂見附で昼。 ひさしぶりに海南鶏飯を食べてみようと、赤坂サカスの地下にある店で、お店の奥の壁面はシンガポール独特のプラナカン様式の家の意匠で作られている。 その建物の軒下に置かれた屋台で食事をしているみたいな気持ちになるのがまずたのしい。 それにしてもこの店の入り口に置かれていた大きなマーライオンが今日は不在で、もしかしたらシンガポールのお父さんマーライオンが昨日解体されたのを傷んで引退…、ってことでしょうか。 気にかかる。 海南鶏飯とラクサヌードルをたのんで

世界で1番手軽なミシュラン星付きレストラン・ティムホーワン

一日の前半をのんびりできる今日。 しかも新宿で友人3人と一緒にのんびり。3人揃えば飲茶に限る…、と「添好運」に来てみましょうかと朝に集まる。 ティムホーワンといえば、世界で1番気軽で安いミシュラン星付きのレストランと言われるお店。 香港から去年やってきて有楽町にあけた一号店は未だにスゴい行列で、今年の春に新宿にできた二号店も連日行列。ただ有楽町の店ほどのウェイティングではないというので来てみた次第。 場所はかつてクリスピークリームが日本一号店をあけ最長3時間待ちという伝説を

オニオングラタンをテラスで食べる…。

秋から冬。街の気温が下がりはじめると無性に食べたくなるのがオニオングラタン。オニオングラタンはレストランの中で食べるより、外で食べる方が絶対おいしい。 カフェのテラス。 できればもっと寒い季節にコートを着込んでふうふうしながら食べて体をあっためる。 そんな食べ方が様になるオニオングラタンを、ちょっとフライング気味に秋のはじめの今日に味わう。 場所は有楽町、銀座より。 この界隈で屋外の空気を感じながらオニオングラタンを食べられる場所…、といえばオーバカナル以外において思い浮か

クリスピークリームのジャックオーランタンに一喜一憂する季節のはじまり…。

ハロウィーンが近づいてくると、クリスピークリームドーナツのことをやっぱり思い出す。 アメリカの季節感に忠実に季節商品を作るお店です。 特にハロウィーンからクリスマスシーズンにかけてのショーケースはにぎやかで見るのがたのしい。 毎年、同じような趣向のドーナツがやってくるけど、ほんのちょっとづつ違っていたりするのもオモシロく、今日もワクワクしながら来てみた。 有楽町の駅前の店。 改装をしてカフェ仕様になったお店の中はのびのび。気持ちがよくってドーナツに関係なさげな背広姿のおじさ

赤坂有薫で昼からお神酒、鰻のせいろにやわうどん

ひさしぶりの「赤坂有薫」。かつては有薫酒場と名乗ってた酒がおいしい気取らぬお店。 九州各地の郷土料理がたのしめる…、というのが特徴。 だから九州出身のお客様が少なからずいて、お国言葉が聞けたりするのがうれしくもある。 木造りの店。 焼酎が壁にズラッと並んでて、お店全体が「一杯いかが?」って言ってるようで喉がなる。しかもお店の人たちもいつもニコニコ、笑顔明るく元気で、なのにうるさくない程よさに感心します。オキニイリ。 昼は近隣のオフィスの人たちがやってきてランチ、定食を食べて

モツ鍋の〆の雑炊をおいしく食べる私的メソッド

新宿三丁目の龍の巣で夜。 人気の店で案内されたテーブルが炭をおこすための窯の正面。冷房がガンガンにきいてるもののやはり暑くて、暑いついでに鍋をメインにしてみることにする。季節も9月でありますゆえ。 肉入りかすもつ鍋というここの名物。 焼肉店ではあるけれど、もともとホルモンが旨いので人気が出た店。 ホルモンの〆に大阪名物のかすうどんをあわせれば、安くお腹が満たせるというのもありがたい工夫で、そのホルモンとカス、うどんの出汁と揃えばモツ鍋が美味しくないはずがない…、そういう名物

(おそらく)今年最後の冷たい甘味

伊勢丹の地下の虎屋菓寮でのんびりおやつ。 お彼岸の入りだから、おはぎでも食べましょうかとやってきた。 お店の中ではお煎茶に季節の羊羹、おはぎを食べるご婦人方もいらっしゃり、けれどまだまだ季節外れに暑い今日。 冷たいお菓子も気になった。 ボクは冷やし汁粉に抹茶グラッセをセットにし、友人は宇治金時にすることにした。 冷やし汁粉はこしあん、つぶあん、白あんと種類が選べてボクはこしあん。ずっとあんこが苦手でお汁粉なんてみるのも嫌なくらいだったのに、こしあんの冷やし汁粉はもうオキニイ