【西安】あこがれの古都・長安(一)アオハル的な誓い
これは、かつて中国各地を放浪していた頃のお話。
あこがれの地・西安。
いにしえの都・長安。
「ついに、来たぁ!」
七月初旬、鐘楼の上から市街を一望し、両腕をひろげ、この時のわたしは青くさい夢をかたった。
とても非現実的な夢で、その後、一度は無理とばかり手放した夢。
いま、ふたたびそれを拾い上げて、必死こいてその夢を追っている最中。
実現がどれだけ困難で、人から鼻で笑われ、なま暖かい目でみられようとも、やっぱり、
「どうしても諦めきれんことに気づいちゃったしね。