坂井のどか

旅先の出来事とか、好きな美味とかを好きに書き散らしとく。 2024年1月『もののふうさ…

坂井のどか

旅先の出来事とか、好きな美味とかを好きに書き散らしとく。 2024年1月『もののふうさぎ!』刊行。文芸社文庫NEO小説大賞の優秀賞をいただいた、剣術の部活青春小説。

マガジン

  • 【ベトナム】旅と美味美味

    ベトナムの美味と旅の思い出

  • 【沖縄】旅と美味美味

    沖縄で出会った美味美味。我が生涯最高のステーキ、ジンベエザメ先輩へのあこがれ、もずくの天ぷら、抱腹絶倒のハブ博物公園!

  • 中国放浪の旅

    バックパッカーとして中国のあちこちをふらふら旅した時の記録。

  • シルクロードと美味美味

    中国放浪中、シルクロードで出会った美味とか楽しい体験とかいろいろ。

  • 北温泉(那須)

    那須の奥の北温泉をこよなく愛する秘湯記。アメニティなどない、電波もない、まさに昔ながらの湯治場たる、温泉素人おことわりの玄人むけ秘湯。

最近の記事

【ハノイ】ベトナムその6 ベトナムのつけ麺と、たまごコーヒー

 ベトナム最後の夜を、美味しいご飯でわいわい過ごす。 〔ブン・チャー〕というのは、ベトナムのつけ麺みたいなもの。  当然のように、麺は米粉。 ◯  夕方、Yさん達とわいわいおしゃべりしながら、夕食へ向かう。  時に細い路地を通り抜けたり、あちこちぐねぐね曲がったり、ついに辿り着いた先は、とても庶民的で安い感じの、小さな食堂だった。  変に小綺麗な店より、こういうところこそ大好き。  人によっては「衛生的じゃない」と嫌うかもしれないけどね。  昔話で盛り上がりながらも、

    • 【ハノイ】 ベトナムその5 戦争の歴史と、地元スーパー

       ベトナム滞在、最終日。  三泊四日は、やっぱり短すぎた。  K美さんはあまり食欲がないようで、コンビニで調達しておいたポカリだけで済ました。  わたしはふらりと外へ出て、すぐ近所にあった軽食屋さんへ。  現金は最低限でよかろう、と1万円しか両替していなかったので、財布の中身がわびしい。  看板をみると〔バイン・ミー〕というのが、どうにかギリ買えそうなお値段。  バイン・ミーは、わかりやすく例えるなら、SUBWAYのサンドイッチ的な食べ物だ。  切れ目を入れたパンへ、マー

      • 【ダナン】 ベトナムその4 風流なる水郷・ホイアン旧市街

        「夜だったら、めっさ風流だっただろうね……」  ホイアン旧市街は、中国風の灯籠がたくさんぶらさがっている水郷だ。  川だか運河だか、とにかくかつては水運による貿易がさかんだった街で、両岸に中国風の建物がならんでいる。  残念なことに、わたし達は日帰り。  夜まで悠長に過ごしているわけにはいかない。 ◯  まずはお昼ご飯。  ベトナム料理は、大まかに調べてある。 「ホイアンなら、カオ・ルーだ!」  少し時分どきをはずした食堂には、他に客らしき姿は見当たらず、まず貸切状態。

        • 【ダナン】 ベトナムその3 五行山・あるいは秘密結社の要塞?

           日本に例えるなら、東京から広島あたりへ日帰り旅行するようなもの。  片道1時間半のフライトで、その日のうちに戻ってくる強行軍。  K美さんは超絶寝不足。  わたしの咳が一晩中ずっと鳴り止まなかったらしい(寝てたので自覚なし)。  一路、風雅な伝統的土地である、ダナンへ。 ◯ 〔五行山〕と聞くと、西遊記的イメージがふくらんで、わくわくする。  その名の通り、だいたい5つくらいの険しい岩山がそそり立っている場所なのだ。  あたかも、神仏が手のひらを地上へ押し付け、それが

        【ハノイ】ベトナムその6 ベトナムのつけ麺と、たまごコーヒー

        マガジン

        • 【ベトナム】旅と美味美味
          6本
        • 【沖縄】旅と美味美味
          6本
        • 中国放浪の旅
          8本
        • シルクロードと美味美味
          19本
        • 北温泉(那須)
          8本
        • 信州上田の旅と美味
          7本

        記事

          【ハノイ】 ベトナムその2 ベトナム料理三昧と、おしゃべりし過ぎの夜

           雨に降りけむるベトナム・ハノイの初日を、のんびりホテルの一室ですごす。  仕事が立て込んでいるのか、ハノイ在住の友達・Yさんからの連絡はない。 「ま、気長に待とうよ」  友達と言い合いながら読書をつづけて、20時。 ◯ 〔Ngon Garden〕というレストランで、三人ひさびさの再会。  ンで始まる店名とは……と思っていると、Yさんが解説をしてくれた。 「このNgonという言葉はね、美味しいというベトナム語で、つまり『美味しい庭』という意味で……」  少しお高めのお店。

          【ハノイ】 ベトナムその2 ベトナム料理三昧と、おしゃべりし過ぎの夜

          【新宿】上海小吃 ガチ中のガチ中華と、NEO作家4人娘参上!

           歌舞伎町の表通りから、細い裏路地を通ったその先にある、ガチ中のガチ中華。 「龍が如くに、こんな風景あったよなー」  通常なら、まず自分から入ろうとは思わない、危険な雰囲気。  その裏路地の先に〔上海小吃〕がある。 ◯  文芸社文庫NEOという、10代20代向けのライト文芸のレーベルがありまして。  そのNEO作家さん仲間4人で、 「今度あつまろうよ!」  となりまして。 ・位ノ花薫さん……コミカルでキュンときてミステリ要素のある、ひと夏の物語『幽霊とペリドット』 ・

          【新宿】上海小吃 ガチ中のガチ中華と、NEO作家4人娘参上!

          【ハノイ】ベトナムその1 庶民的フォーのお店

           ベトナムが、大好きになった。  ご飯はヘルシーで美味しいし、なにより、ベトナム人は超絶親切な人が多かったから。 ◯  友達のYさんが仕事でハノイに赴任している。  任期が終わるまでの数年のうちに、一度は遊びに行こう、と共通の友達・K美さんと約束していたのだ。  宿泊は五つ星の〔メリア・ハノイ〕で、とにかく清潔で居心地がよかった。  これはK美さんに選んでもらったものだけど、もし宿泊担当がわたしだったら、バックパッカーのノリで安宿を選んだかもしれない。  結果的に、メリ

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          今週はサボると決めました

          親知らずを抜いたら、noteどころじゃなくなったので、今週はサボります。

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          【沖縄】その7 沖縄最後の夜と、琉球の音色

          「龍が如く3の世界、そのまんまだなー」  最後の夜は、国際通りの飲み屋さんでしめくくろうと思っていた。  ふらり、予備知識もなく入ったそのお店は〔沖縄料理ちぬまん〕とあって、店内はとても賑わっている。  二人とも、そんなにお酒は飲めないから、店員さんおすすめの泡盛を二人で分けて、ちびちび飲って、あとはソフトドリンクに逃げるばかりだが、料理はほんと、どれも満足のゆくものばかり。  そりゃそうだ、ゴリゴリの沖縄名産で、攻めに攻め切った注文だったし。  てびち煮付け、ゴーヤ、海

          【沖縄】その7 沖縄最後の夜と、琉球の音色

          【沖縄】その6 笑い死に寸前!『ハブショー』

          「お前、毒もってんのかー? いえす・あい・はぶ!」  ハブ博物公園のチケット売り場にて、夫(当時は彼氏)が放った、必殺の駄洒落だ。  わたしは苦笑で済ませたが、受付のお姉さんは、なんと想定外の大笑いで、 「えええ……?」  信じられない光景を見たような顔のわたしに、彼のドヤ顔が炸裂した。 ◯  かなりお気軽すぎの「ザ・観光」って感じで、ダサいかなー、と思いつつ〔おきなわワールド〕なんて場所へ行ってみた。  結論から言うと、 「や、行ってよかったよね!」  特に〔ハブ博物公

          【沖縄】その6 笑い死に寸前!『ハブショー』

          【沖縄】その5 バンジーそば

           ダイビングを楽しんだ後の、お昼。  昨日は道の駅でソーキソバを食べてはいたものの、せっかくだから有名店でも食べたいと考えていた。  なので、あらかじめ調べておいて〔山田水車屋〕というお店をお昼の予定にくむことにした。  ところがいざ立ち寄ってみると、 「バンジーそば……え、めっちゃ楽しそう!」  名物のソーキそばに加え、名物の手作りバンジーもセットになった食券が1000円!  その手作りバンジーは、もうね、見るからに手作りで、 「安全性の面を考えると……スリルがありすぎ

          【沖縄】その5 バンジーそば

          【沖縄】その4 荒波ダイビング

           2月だし、いくら沖縄でも、ビーチで「きゃっきゃ」とはしゃげないんだよね。  でも、海には入りたい。  ……そうだ、ダイビングなら、季節を問わず海へ突撃できるじゃないか! 「俺、なんか出川っぽくないか?」  ウェットスーツを着た、当時は入籍前だった夫の感想に、 「……さ、行こうよ。他のお客さんを待たせちゃいけないしね」  率直な意見を避けたわたしは、ささっと船へと急いだ。  本来は〔青の洞窟〕という、とてつもなく美しいスポットでダイビングを楽しむ予定だったのだが、 「すみ

          【沖縄】その4 荒波ダイビング

          【沖縄】その3 憧れのジンベエザメ先輩

           沖縄2日目。  この日以来、わたしはジンベエザメを、尊敬することに決めた。  だから「ジンベエザメ先輩」と呼ぶことにした。 ◯  ちゅらうみ水族館は、とても広大で、入り口ではさっそく、ジンベエザメの銅像が出迎えてくれる。  これだけでも、ジンベエザメの雄大さの一端が味わえるというものだ。  見どころなんて、当然語り尽くせないので、すっぱり割愛するにしても、どうしても外してはいけないのが、そう、 「ああ……ジンベエザメ先輩」  アクリル壁を隔てた水中を、悠然と泳ぎ征くジ

          【沖縄】その3 憧れのジンベエザメ先輩

          【沖縄】その2 日本一の道の駅と、もずく天ぷら

           沖縄では、3泊もする予定なのだ。  宿泊費はなるべく安く……ということで、二人で1万円以内におさまる安宿を利用していた。  ショートステイのアパートみたいな作りで、ダブルベッドが、ででーんとある他は、簡易キッチンと小さなトイレの組み合わせ。  レンタカーは航空機とセットのプランで、やっぱり割安で利用できた。  沖縄はレンタカーがないと、移動がほぼ不可能に近いし、実際、水族館などの観光地へ行くと、そのほとんどのナンバープレートが、「わ」ナンバーのレンタカーだった。  沖縄2

          【沖縄】その2 日本一の道の駅と、もずく天ぷら

          【沖縄】その1 我が生涯最高のステーキ・ジャッキー・ステーキハウス 

           我が生涯最高のステーキとは、沖縄で出会う運命にあった。  リーズナブルな値段帯で出会える限りにおいては〔ジャッキー・ステーキハウス〕は我が生涯において、一片の悔いもないほどのステーキだった。 ◯  何年か前の2月。  この時期をあえて選んで、沖縄へ行ってみた。 「夏のバカンスの時期は、台風直撃で、下手すると飛行機の便が欠航しかねない!」  ああ、いくら沖縄でも2月は冬。ビーチで泳ぎたくても泳げなくなった……。 ◯  沖縄は、美味しいステーキ店が多いらしい。 〔ジャッ

          【沖縄】その1 我が生涯最高のステーキ・ジャッキー・ステーキハウス 

          【我が家めし】鶏の旨味お雑煮

           きんがしんねん!  初詣へ行った後は、こころ静かに愛刀のお手入れを。  古い刀油をぬぐい落として、新たな刀油をうす〜く引くのだ。  日頃は、のほほ〜んと過ごしているだけに、元日には何かひとつくらい、きりりと心が引き締まるようなことしたいしね。  真剣だけではなく、稽古用の模擬刀もお手入れ。(稽古、もう何年もやってないけど) なお、この写真は、上から順に、 ・真剣(斬れる本物) ・模擬刀(斬れない、合金製の居合稽古用) ・予備の模擬刀(新選組、永倉新八うつし) さて、お

          【我が家めし】鶏の旨味お雑煮