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都内議員が集結「NEXT GIGAに向けた教育政策」勉強会~GIGAスクール構想のいまと最新事例~

みなさん、こんにちは!
看護師・助産師・一児の母で
江東区議会議員の酒井なつみです。


先日、NEXT GIGAに向けた教育政策勉強会に参加しました。

凸版印刷株式会社会場にて


超党派の23区の区議会議員が21名と都議会議員が集まりました。
主催の目黒区議会たぞえ議員からは、もっとも東京都が情報端末活用において遅れているだろうという危機感と共に、私たちができることを共に学び、各地で実践を確認していこうと趣旨説明がありました。

お誘いいただき、ありがとうございました。

NEXT GIGAに向けて

松田孝氏の資料

GIGAスクール構想が本格実施されてから3年目を迎えています。

夏休み、お子さんは端末をどのように活用しているでしょうか?
個別最適な学びや探究的な学びの充実に活用されているといいな、と思います。

1人1台端末の日常的な活用が図られている学校がある一方で、端末の利活用の場面がまだ限られている現場もあるなど、地域・学校によって差が見られます。
こうした現状の改善に向けて、どのようにNEXT GIGAに向かっていくのか識者から提言をいただきました。

現場はいま


識者のひとり松田孝氏(合同会社MAZDA Incredible Lab CEO)からは、端末を「使用」→「利用」→「活用」と発展していく必要があるものの、利用と活用のフェーズの間にはキャズムがあり、活用までに至っていないと話されています。

プリントの配布だけ、授業の終わりに使うだけ、一律な指導になっていないか気になります。


23区各区から参加した議員たち

大学入試に情報が加わる

「情報」は新学習指導要領に入り、小学校から高校までのカリキュラムに入りました。大学共通テストにも加わることになっています。
そのうち、プログラミング領域の模試では30.8%しか得点できていないという結果だったそうです。
机上でプログラミングを学ぶ(入試対応)だけでは不足していることや、情報科の教員が未配置であることを指摘しています。

なぜ1人1台端末が必要か?

為田裕行氏

識者の為田裕行氏(文科省アドバイザー・フューチャーインスティテュート株式会社代表)は、GIGA端はなぜ1人1台必要なのか、どんなデジタルスキルを身につけさせたいか、先生に答えて欲しい、と話されます。

どのような答えがあるのか、聞いてみたいですね。


為田氏は「デジタルは人間の能力を拡張するもの」と考えているそうです。
だからこそ、使わせる、と。納得です。

たしかに調べたり、行きたいところへいったり、記録したり、時短になったり、自分にはない考えを知れたりと様々な能力を拡張できます。

授業活用事例


共有の合った事例をご紹介します。

編集中から共有する、修正や再提出することもできる
書き方などがアップデートしていく
手書きより、字が綺麗になるなどいいことづくめです。

例:理科の実験
時間の計測、動画撮影、レポートを入力など役割分担する
動画で何度も確認することができる

図工
オリジナルの色を作る、何度も作れる。絵の具でもやってみる。両方やることもおもしろい

中学生プレゼンテーションの練習
2人1組、修正する
1人1台あるからこそ、磨かれる
ドキュメントで同時に入力編集していくものもある。※あまりやられていない 

デジタルドリル
習熟度別学習により別々の問題を出し分けられる
先生の仕事は声かけ
クラス内での得点率を可視化、みんなで解説動画を生み出す授業も

英語の発音
認識されたら、文字が出るので達成感がある
先生が評価でなくサポート役になれる

体育でフォームチェック、プログラミングロボットの活用など

おわりに

有識者お二人からお話が聞けて、大変勉強になりました。
私の娘はまだ未就学なので、現場の様子はよくわかっていないのが現状です。

荷物が多く重すぎることから、置き勉がかなりできるようになったことや、端末が重く大きいため変更を希望する声をいただいています。

夏休みの活用状況はいかがでしょうか。

区内小中学校に通っているお子さんの様子や、端末活用などについてのご意見をぜひ教えていただきたいです。

教育委員会は、よい取り組みをどんどん横展開し、端末の活用が進むよう子どもたちや現場を精一杯サポートしていただきたいと思います。
そういった要望を続け、学びも続けていきます。




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