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最近の学び(雑記)2023-10-25

このごろよく「自分の認知バイアスに気をつけよう!」という文脈を目にします。サーチの仕事でもそうで、同じ検索結果を眺めていても、認知バイアスによって違った解釈をするかも、というのは気をつけたいところです。

先月イタリア出張に出たときも、
自分自身のちょっとした思い込み、認知バイアスのせいで混乱しました。
「電車の行き先表示」がなかなか読めなかった話です。


なぜ混乱したのか?を説明するために
「日本の駅と発着ホーム」に対する認識、の話をさせてください。

下記の画像は「新宿駅の中央線ホーム(プラットフォーム)」です。
長いこと、そして何気なく電車を利用する中で
電車って「路線とか方面ごとに、何番線に列車が来るか決まっている」
ものなんだ、と思って生活していました。これは固定概念ですよね。

ところが、イタリアの電車って「路線と発着ホームの関係」が固定されていないんです。ひょっとしたら「何を言ってるのかわからない」と思われているかもですが・・・
私も最初見たとき、全く意味がわかりませんでした。笑

一応、5年前にイタリアのカンファレンスに行った際も
3日間、電車で会場に通っており、自力で電車移動していたんですが・・・
その時は小さい駅を利用していて「間違ったホームに行って迷子」の危険性は少なかったので、なんとなく(←それでいいのか?)会場に到着できていたんだと思います。

ですが、今回のイタリアでは大きなターミナル駅も利用してみたところ・・・

日本のように「路線別の色分け」などはないし
すべての路線がごちゃまぜで1枚の電光掲示板に表示されるんですよ!

何より「わ!難易度が高いぞ!?」と思った点のは
掲示板に表示されるまで 出発ホームがわからない、というもの・・・
現地の人たちも掲示板の前で「まだかなー?」と待機して
ホームが表示されたら「○番線か!」とぞろぞろ移動してました

初日は「何だねこのシステムは・・・?」とひたすら困惑するばかり

トリノ行(北)の後にローマ行、ナポリ行(南)が混ざるのも普通
別の駅でも同じ方式。ローマ(南)、ベネチア(北東)、トリノ(北西)がごちゃごちゃだー!

しかし。。何回目かの乗車で 駅の掲示板を見ていた時、
不意に「あ!空港と同じ方式なのかー!」と気付きました。

日本、特に首都圏のようにたくさん、かつ正確に列車が走っている場合
”路線とホームは常に固定されてる方式”だと
  「山手線は常に緑色表示のホームに来る、と覚えればいい」
  「1本電車を逃しても、同じホームで待っていれば
   同じ行き先の電車がすぐに来る」
といったメリットがありそうです

一方で
そこまで列車本数が多くないし、遅れも頻繁にあり得る場合
空港と同じ方式で発着ホームを割り振っていく方が
限られたプラットフォーム数でも柔軟な運用ができそうです

「空港方式だったのかー!」と気が付いてからは
駅の掲示板に対するちょっとしたストレスもなくなって
異国の電車旅を楽しめるようになりました


サーチの仕事をしていく中で
過去からの技術の流れをリアルタイムで経験してきたり
色々な技術に触れてきた、という蓄積はプラスになる事が多いのですが

一方で「当たり前」とか「普通はこうだよね」といった
バイアス、思い込みなどは  経年的に強化されるものなので
「積極的に忘れる」「まっさらな状態で考える」事などを
意識的にやっていかなきゃな、と感じました

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