行き先不明の穴 夢日記2024.5.6
勤め先の会社の自社ビル。
同期入社の女性とふたり、屋上にいた。
彼女は近々、出張に行くのだが、その期間がどれほどの長さになるのか誰にも分からないという。
屋上の片隅に、大人でも難なく入り込める大きさの四角い穴がある。見た感じ、トリックアートのような、絵の具で描いたような、作り物らしい穴なのだが、手を入れてみると確かに空洞なのだ。トリックアートなら屋上の床に手が触れるはずだが、内部まで腕が入っていく。見た目に惑わされてはいけない。偽物っぽい本物なのだ。
穴の下は石の階段になっている。屋上から階段で下りたらビルの最上階につながっていそうだが、ビル内からは穴も階段も見えない。どこに通じているのか分からない階段なので、今は立ち入り禁止になっている。
彼女の出張先は、その階段の先だった。内部の調査が目的である。突然に出現した行き先不明の穴の調査メンバーに選ばれてしまったのだ。
僕のような昼行灯とは違い、仕事もバリバリこなして出世もしている優秀な彼女ではあるが、全てが謎で行ってみなければ分からないような場所は、当然、不安だし心配だろう。平静を装ってはいるが、同期の僕に愚痴りたくもなるわけだ。
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