農作物がふわふわと 夢日記2023.5.29

 古代の村。
 日本で言えば弥生時代か。
 奴隷の人たちが、農作物を運んでいる。
 キャベツもタマネギも、直径1メートル以上。野菜も果物も、すべての作物が大きい。その巨大な農作物が、ふわふわと空中に浮いて、いち列に並んで進んでいく。
 運ぶといって、肩に担ぐでも、荷車に乗せて引くでもない。念動力で宙に浮かせて運んでいるのだ。奴隷として働いているのは、特殊能力を持つ民族だった。能力を持つがゆえに、征服され、利用されているのだろう。
 この光景を、僕は現代の遺跡発掘現場で見ていた。見えているのは僕だけ。自分のいる場所の過去を見ることができるという、僕にも特殊能力があるのだ。
 僕は考古学者なので、過去を見られる能力は仕事の役に立つのだが、見たものをすべて、そのまま発表できるかというと、そうでもない。今回、見えたものも、信じる人がいるとは思えないので、誰に言うこともないだろう。

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