温泉 夢日記2023.3.27

 どこかの温泉旅館。
 浴場が、豪華すぎた。ひとつの浴場に多数の浴槽というのはよくあるが、ここの風呂は、浴槽ひとつひとつが別棟になっていて、建屋を渡り廊下でつないでいるのだ。敷地面積は相当な広さだろう。
 廊下の先は、打たせ湯だった。円形の壁全体からナイヤガラの滝のごとく、お湯が流れ落ちている。
 しかし、のんびりお湯に打たれるのは無理だった。ちょんまげ頭のお侍が、斬り合いをしていたのだ。全裸の侍が日本刀を振り回している。何がなんだか理解できなかったが、すぐにその場を離れた。
 次に入った建物は、打たせ湯棟より広く、大きな浴槽があった。5人ほど、湯に浸かっている。
 立派なヒゲを生やした、明治時代の軍人といった風情の人たちだった。
 特に立場の高そうな貫禄たっぷりの人がふたり、物騒な会話をしていた。どうやら、国家転覆を企てているらしい。
 盗み聞きをするつもりはないのに、密談ならひそひそやってくれれば良いものを、大声なので聞こえてしまった。それなのに、若い男が、僕が聞いているのに気付いて、とがめるようなことを叫びながら立ち上がった。
 反射的に逃げ出すと、彼は拳銃を持って追いかけてきた。背後から何発か銃声。幸い僕には当たらなかったが、壁や床が銃弾に削られて木屑が飛ぶのが見えた。恐ろしくてたまらない。全速力で走る。

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